ブラウン神父 第29話 あらすじ シーズン3第9話 樽の犬と書斎の銃声、偽りの大佐がかばった嘘

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シーズン3第9話の舞台は、経営難のワイナリーです。お披露目の日に樽から犬の死骸が見つかり、その夜には屋敷で発砲事件が起きます。容疑者の誰もが何かを偽っている回なので、正体と動機を順番に整理していきます。

それでは29話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第29話 シーズン3第9話のあらすじ

ブラウン神父は、経営難のワイナリーが初の正式なヴィンテージを披露する催しに出かける。ところが圧搾室で注がれた白いはずの果汁が赤く染まり、樽から犬の死骸が見つかる。犬は家政婦の息子が、屋敷の主人である大佐から贈られたものだった。

家政婦は、流れ者の労働者の仕業だと決めつける。この男は酔って若い使用人の女性に迫り、手を噛まれて退けられていた。大佐をゆすってワイナリーの分け前も求めていた。大佐は前日に、彼へ屋敷を立ち去るよう告げたことを後に認めている。

白ワインのはずがグラスの中で赤くなっていく導入は、ワイナリー回らしいつかみです。この犬の件が殺人とどう絡むのかも、終盤まで謎として引っぱられます。

翌朝、母親の様子を案じる大佐に本を届けに行った神父は、サリバン警部補と鉢合わせる。夜中に銃声が二発響き、労働者が大佐の書斎で射殺されていた。金庫からは労働者たちの賃金が消えており、池からは陸軍の拳銃が見つかる。

警部補は若い使用人の前科と噛み跡を突き止めるが、疑いは大佐へ移っていく。被害者は大佐が駐在したチュニスの基地にいた元兵士だった。金庫はこじ開けられておらず、屋敷は破綻寸前でもあった。連行された大佐は、留置中に首をつろうとする。拳銃には大佐ともう一人の指紋が残っていた。

警部補に面会を頼まれた神父は、外務省によれば本物の大佐は1945年にチュニスで死んでいると突きつける。男は、病院で大佐と知り合った元軍曹だった。死期を悟った大佐本人が、ワイナリーの夢と母親を託して身代わりを仕込んだという。本物の大佐を知る労働者は、口止めのために雇われていた。

元軍曹は、殺したのは自分ではないと言う。銃声を聞いて書斎に駆けつけると、手を血で汚した若い使用人がいた。彼は彼女が撃ったと思い込んで銃を隠させ、自ら罪をかぶって絞首刑になる覚悟でいた。

正体が暴かれる場面より、黙って死のうとした理由のほうが重いです。自分が招き入れた男のせいで彼女が襲われたという負い目まで、彼は一人で抱えていました。

神父は客間に全員を集める。家政婦は戦死した恋人の姓を名乗っていただけで、結婚はしていなかった。消えた賃金は、保険で戻ると見込んでワインの売上として口座に入れていた。醸造家は、犬を車ではねてしまい、労働者に始末を任せたと告白する。シドが探っていた車のライトの破損は、この件によるものだった。

若い使用人も、大佐が殺したと思って銃を隠しただけだった。神父は、最初の一発をか弱い誰かが銃を落とした暴発と読み、大佐の母にロケットの中身を問う。彼女は物音を聞いて金庫から銃を出した際、息子の筆跡の手紙を見つけていた。そして書斎に来た労働者に脅されたと語り、撃ったことを事実上認める。

大佐の母は、偽者だと薄々気づいていたことも明かす。そのうえで、彼に罪を負わせたかったという。神父が元軍曹の歩みを語った後、彼女は警察に告白し、正当防衛として起訴されなかった。釈放された元軍曹を屋敷の人々が迎え、彼女もここが彼の家だと受け入れる。

ブラウン神父 第29話 シーズン3第9話の感想まとめ

原題「The Truth in the Wine」とは裏腹に、ワインの周りで誰もが何かを偽っていた回でした。大佐も家政婦も醸造家も別の顔を持っています。しかもその多くは、自分のためというより誰かをかばうための嘘でした。この重なり方が一番の読みどころです。

手掛かりの置き方もうまいです。眼帯の由来が、父の馬だったのか自分の馬だったのかで食い違います。同じ基地にいたはずの労働者を、本当に知らなかったらしいことも不自然です。序盤の何気ない会話が、正体を見抜く材料に変わっていきます。

醸造家のくだりは笑ってしまいました。推薦状は実は配達運転手としてのもので、ワイン造りは古本屋で見つけた本で覚えたそうです。それで初ヴィンテージの披露会まで漕ぎつけているのだから大したものです。犬の件も殺人とは別の話で、いい意味で肩透かしでした。

怖かったのは大佐の母です。偽者だと薄々気づきながら受け入れていたのに、手紙を見つけた後は彼を絞首台へ送ろうとしました。その揺れ方が生々しいぶん、最後に彼を家に迎え入れる流れにはほっとしました。

締めくくりで、軍曹ではワインが売れないから大佐のままがいい、という理屈を持ち出すのも彼女らしいです。偽りだった肩書きが、皆が事情を知ったうえでの呼び名に変わる結末でした。

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