刑事マードックの捜査ファイル 第69話 あらすじ シーズン6第4話 名探偵を名乗る男と、義父の仇に向けた銃

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今回は、小説の名探偵を名乗る男がマードックの前に現れます。しかもこの男、ただ名前を借りているだけではなく、観察力まで驚くほど鋭いんです。

ちょっと変わった人物の登場に気を取られていたら、事件は10年も見つからなかったダイヤモンドと、男のつらい記憶につながっていきました。

自分を取り戻してほしい気持ちと、これ以上苦しんでほしくない気持ち。途中から、男を見るのが少しつらくなるお話です。

それでは69話を一緒に見ていきましょう!

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刑事マードックの捜査ファイル シーズン6第4話のあらすじ

銀行の馬車が強盗に襲われます。ところが、酔っぱらいらしき人物が馬の手綱を緩め、強盗たちの逃走を邪魔してしまいました。

その混乱の中で、強盗の一人が仲間の御者を殺害。男はそのまま逃げ去ります。

逃げようとしている最中に、仲間を殺してしまうなんて。置き去りにされた御者のことを思うと、出だしから嫌な気分です。

翌朝、遺体が発見され、ウィリアム・マードック刑事とジョージ・クラブツリーの前に一人の男が現れます。

男が名乗ったのは、探偵小説の主人公の名前でした。自分こそがその名探偵だと信じているのです。

しかも、男の観察力は並外れていました。マードックにとって、この人物が事件の有力な容疑者となっていきます。

小説の登場人物を名乗られたら、まず戸惑いますよね。それなのに観察力は本物というのが、どうにも気になります。

やがて男の本当の身元が分かります。しかし本人は、自分を名探偵だと思い込んだまま、本来の自分を受け入れられません。

強盗事件の黒幕についても、小説に登場する宿敵の教授だと主張します。周囲が現実の話をしようとしても、男の中では探偵小説の世界が続いている状態でした。

そこで協力を求めたのが、その名探偵を生み出した作家本人。名探偵は実在せず、小説の中の人物なのだと分かってもらおうとします。

生みの親まで来てくれるなんて! これなら話を聞いてくれるかもしれないと、少し期待しました。

しかし、作家との対面でも男の思い込みは解けません。

宿敵との最後の対決についても、名探偵が生き延びられる筋道を説明してしまいます。男にとっては、自分がここにいることと、小説の内容は矛盾しないのでした。

作者本人が説明しても、まだ戻れないの? 頭の回転が速いだけに、言葉で納得してもらうのも難しそうです。

捜査が進むと、強盗たちの本当の狙いが分かります。彼らが探していたのは、高価なダイヤモンドでした。

その捜索は、すでに10年にも及んでいます。そして男が入院したのも、およそ同じころだったのです。

銀行の馬車を襲った事件と、男が長く抱えている問題。どちらにも、10年前という時期が関わっていました。

10年も宝石を探し続けていたとは、しつこい! そのために今も人が殺されていると思うと、腹が立ちます。

マードックはジュリア・オグデン医師の助けを借り、男が自分自身を取り戻せるように働きかけます。

そして伝えたのは、男が義父を殺されるところを目撃していたという事実でした。その言葉によって、男は名探偵としての思い込みから抜け出します。

ようやく戻った本来の自分。そこには、義父を失ったつらい記憶も待っていました。

自分を思い出せて良かった、とすぐには喜べませんでした。大事な人が殺された記憶まで戻ってくるのは、きついです。

男は、義父がよく探偵小説を読んでくれたことを話します。名探偵の物語は、義父と一緒に過ごした時間にも結びついていたのです。

ただし、義父が読んだ話の中には、本来のシリーズにはないものが混じっていました。

それは、あるダイヤモンドについての物語。義父はその話を名探偵の冒険の一つとして聞かせ、宝石の隠し場所につながる手がかりを残していたのでした。

義父に読んでもらったお話だったんですね。男が名探偵の名前を口にするたびに、今度はその時間まで思い出してしまいます。

宝石の手がかりを追い、マードックとトーマス・ブラッケンリードは男が以前住んでいた家を訪ねます。

そこにいたのは、男の叔父とその共犯者。二人は古い模型の船を調べ、ダイヤモンドを探していました。

義父が物語に隠した手がかりは、男が遊んでいた船につながっていたのです。叔父たちも、その船から宝石を見つけようとしていました。

叔父まで関わっていたなんて、嫌になります。義父との思い出が残る船を宝石目当てで探られているのも、落ち着かないです。

ブラッケンリードがライフル銃を構え、叔父たちは降伏します。これで身柄を押さえられた、と思ったところへ、男もやって来ました。

その手には拳銃があります。義父を殺された恨みを晴らすため、自分で復讐しようとしていたのです。

そこは撃たないでほしい! 義父を奪われたうえに、この人まで人を殺すことになったら、つらすぎます。

マードックは男を止めようとします。そこで呼びかけたのは、男がずっと自分だと信じていた名探偵でした。

その探偵は正義を重んじ、法に従う人物です。マードックはそのことを思い出させ、名探偵として振る舞うよう促します。

本来の自分を取り戻すために離れようとした探偵の人格へ、ここでは戻るように語りかけるのでした。

さっきまで本当の自分に戻ろうとしていたのに、今は探偵に戻ってほしい。私も、銃を下ろしてくれるならそれでいいと思ってしまいました。

呼びかけは男に届き、復讐は思いとどまらせることができました。義父を殺された怒りのまま、引き金を引く事態は避けられたのです。

ここは本当にほっとしました! 相手への怒りが消えなくても、男の手で撃たずに済んで良かったです。

そしてダイヤモンドは、男がかつて模型の船を浮かべて遊んでいた小川で見つかります。発見したのは男自身でした。

叔父たちが探っていた模型の船の中ではなく、その船で遊んでいた場所に宝石はあったのです。

マードックは、領事館が宝石の発見に対して高額な謝礼を払う意向だと伝えます。領事館とは、外国で自国の人や国に関わる仕事をする窓口です。

誰に感謝を伝えればいいのかと尋ねられた男は、自分自身の名前ではなく、あの名探偵の名前を答えました。

最後に名乗ったのも、やっぱり探偵の名前。宝石が見つかったうれしさの中に、男のことがまだ気になる終わり方でした。

刑事マードックの捜査ファイル シーズン6第4話の感想まとめ

一番残ったのは、拳銃を持つ男に、マードックが名探偵として呼びかける場面です。あそこで男が撃たずに済んだことに、まず安心しました。

義父を殺された記憶が戻り、その相手を前にしているのだから、怒る気持ちは分かります。叔父たちには私もイライラしました。

それでも、男に復讐をやり遂げてほしくはなかったです。マードックの言葉が届いてくれて、本当に良かった!

前半では、作者本人を連れてきても名探偵だと言い続ける男に、どう接すればいいのか戸惑いました。説明を重ねれば分かってくれる、というものでもないんですね。

そのあとに、義父が探偵小説を読んでくれたと知るのがつらかったです。男にとってあの探偵は、義父の声で聞いていた物語の主人公でもあったんだなと思いました。

宝石のありかを教えるために紛れ込ませたお話も、義父と男の間で読まれていたもの。その記憶まで叔父たちの宝探しに使われるのは、嫌でした。

最後に男がダイヤモンドを見つけられたのは良かったです。10年も探していた強盗たちの手に渡らずに済んだことにも、ほっとしました。

ただ、謝礼の話を聞いた男が答えたのは、名探偵の名前でした。本当の名前を言わなかったことには、少し寂しさも残ります。

あの男が最後に名探偵を名乗った姿を見ると、拳銃を下ろせたときのほっとした気持ちが戻ってきて、今はその名前でもいいよ、と言いたくなりました。

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