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クルミットです♪
今回は「刑事フォイル」シーズン8第1話「ハイキャッスル」です。
始まりは、船からウイスキーを盗もうとする二人の少年。そのうちの一人が口にしたものは、お酒とは思えない異変を引き起こします。
そして戦後、裁判の通訳を務めていた教授が殺される事件が発生。フォイルがたどる先には、石油で大きな力を持つ実業家がいました。
一方、妊娠中のサムは、仕事を辞めてほしいという夫の言葉に納得できずにいます。事件も心配だけれど、サムが家で抱えるもやもやにも、つい気持ちが向いてしまいました。
それでは26話を一緒に見ていきましょう!
刑事フォイル シーズン8第1話「ハイキャッスル」のあらすじ
1942年、二人の少年が商船に忍び込み、積み荷のウイスキーを盗もうとします。樽に書かれていたのは「ハイキャッスル」という名前でした。
ところが、一人が中身を飲むと、体に激しい異変が起こります。二人は足元をふらつかせながら、その場から逃げ出すことに。
ウイスキーを飲んだだけで、どうしてこんなことに? 盗みはいけないけれど、この子の体が心配です。
それから4年後。ロンドンのハイドパークで、大学教授が遺体となって発見されます。
教授はニュルンベルク裁判で通訳を務めていました。ナチスの戦争犯罪などを裁くこの裁判も、終わりに近づいていた時期だった。
教授の持ち物から見つかったのは、アメリカの石油会社を率いる実業家の住所です。このつながりを調べるため、クリストファー・フォイルが捜査に加わります。
しかし、その実業家は英国政府にとって大事な人物でした。イランの国王とのつながりがあり、石油をめぐる交渉で頼りにされていたのです。
フォイルには、慎重に扱うよう指示が出されます。人が一人殺されているのに、相手の立場を気にしながら話を聞かなければなりません。
捜査の入り口で、もうそんな注文がつくんですね。教授のことも、ちゃんと大事にしてほしい!
実業家は、教授について何も知らないと答えます。ところが、その裏では、彼の用心棒が教授のポケットから写真を持ち去っていました。
知らないと言うだけでは済まないつながりが、ここにはありそうです。フォイルは大学にも足を運び、教授と同僚だった女性の協力を得ます。
そこで分かったのは、教授が大学の保管資料から一枚の写真を持ち出していたこと。実業家たちがナチスの関係者と一緒に写った写真だった。
教授は通訳の仕事をするうちに、何かを知ったのかもしれません。ただ、写真を持ち出した本人は、もう事情を話せないままです。
一方、サムには実業家の屋敷に入り込む機会が生まれます。病気で死期の近い父親に、話し相手が必要だったのです。
サムをその役目で潜入させる案に、フォイルは反対。しかし、同僚が見守ると約束したことで、引き受けることになります。
そばで見ていてくれる人がいるのは心強い! でも、知らない屋敷に一人で入るサムを思うと落ち着きません。
そのころサムは、家庭でもすっきりしない気持ちを抱えていました。妊娠を受けて、夫から仕事を辞めるよう求められていたからです。
夫は、生まれてくる子どもの世話をサムが担うつもりでいます。自分の仕事については、サムの仕事とは事情が違うという態度だった。
自分の仕事は続けるのに、サムだけが辞めるの? 最初からそう決められていたら、私もすぐにはうなずけません。
潜入の仕事に向かうサムに対しても、夫は理解を示しません。大人になって、秘密捜査官ごっこはやめるようにという扱いです。
危険を心配するにしても、その言い方はつらいところ。サムが続けてきた仕事まで軽く見られたようで、私は少し腹が立ちました。
そんな中、サムが帰宅すると、夫が一人の女性を抱きしめている場面に出くわします。仕事のことでぶつかった後だけに、穏やかではいられません。
相手は夫の選挙区の住民で、復員した兵士に職を譲る形で仕事を失った女性でした。戦地から帰った男性が職場に戻る一方、それまで働いていた女性が押し出されていたのです。
夫は彼女の相談を受け、どう助ければよいか悩んでいました。けれど、サムには仕事を辞めるよう求めている自分もいます。
相談に来た女性の苦しさを聞けるなら、サムの話も聞いてあげてほしい! 働き続けたい気持ちは、サムにもあるんです。
サムは屋敷で、実業家の父親の話し相手になります。しかし、この老人は、ただ静かに世話を受けているだけの相手ではありません。
相手をよく見ていて、サムも簡単にはごまかせない様子。そして息子に対しては厳しく、繰り返し見下すような態度を取っていました。
外では英国政府からも重く扱われる実業家が、父親の前では小さく扱われる。そのやり取りには、そばにいるだけでも疲れそうなものがあります。
フォイルの捜査は、やがてドイツのニュルンベルクへ進みます。そこで会った弁護士が、教授の担当していたドイツ人実業家との面会を手配してくれました。
その男は、強制収容所の囚人を工場で働かせていたとして、裁判にかけられている人物。教授は彼の通訳を務めていたのでした。
しかし、話を聞く前に男は殺されてしまいます。厳重に警備された独房の中で、外科用のメスで喉を切られていたのです。
独房の中にいても命を奪われるなんて。フォイルが話を聞けるところまで来ていたのに、これはやりきれません。
ここで弁護士が、男の残した言葉を思い出します。以前、発作を起こした際に、事務所に大事なものを隠してあると話していました。
フォイルはその手がかりを追い、モノヴィッツ強制収容所にある事務所を調べます。そこは、男が燃料を生産する工場を運営していた場所だった。
囚人たちを働かせていた工場から、アメリカの石油会社へとつながる証拠が出てきます。教授の持っていた住所の主が、ここでも関わっていました。
捜査で明らかになったのは、1940年に行われた違法な輸出です。石油会社は英国からドイツへ、航空機の燃料に使う四エチル鉛を送っていたのでした。
荷物は直接ドイツへ向かったのではなく、当時中立国だったスペイン領のカナリア諸島、テネリフェ島を経由していました。送り先では、ドイツ空軍のために使われます。
そして中身を隠すために、樽には「ハイキャッスル・ウイスキー」と表示されていた。冒頭の少年が飲んだものは、お酒ではありませんでした。
あの樽がここにつながるんですね! お酒の名前を付けて、こんな危険なものを運んでいたとは。
英国から送り出された品が、戦争相手の空軍を支えていたことになります。フォイルが追っていた教授の事件は、戦時中の取引にまで行き着きました。
その一方で、屋敷を探っていたサムにも危険が迫ります。用心棒に追われ、自分だけでは抜け出せない状況に追い込まれてしまうのです。
そこへ実業家の妻が手を貸し、最後にはフォイルの同僚が助けに入ります。サムはどうにか逃れることができました。
助けが間に合って良かった! サムが無事に出られるまで、屋敷のことばかり気になってしまいました。
しかし、実業家を狙っていたのは、英国側だけではありません。ロンドンでは、ソ連の工作員も彼の動きを追っていました。
ソ連が警戒していたのは、戦後のイランの石油をめぐって、アメリカが影響力を強めることです。交渉に関わる実業家を排除しようとしていたのでした。
工作員は実業家を刃物で襲い、そのまま車で立ち去ります。父親は寝室の窓から、息子が殺されるところを見ていました。
息子をあんなふうに見下していた父親が、窓から最期を見届けることになるなんて。ここは、見ていてきつかったです。
サムと夫は、その後仲直りします。ただ、仕事と育児をどう分担するかについて、はっきりした答えが出たわけではありません。
そしてサムは、妊娠していることをまだフォイルに伝えていませんでした。
刑事フォイル シーズン8第1話「ハイキャッスル」の感想まとめ
一番残ったのは、父親が寝室の窓から息子の殺害を見ていた場面です。屋敷の中であれほど息子を小さく扱っていた姿があったので、余計につらくなりました。
この実業家には、戦時中の取引について答えてほしかった。教授から持ち去られた写真のことも含めて、フォイルの問いに向き合うところを見たかったです。
それが、イランの石油をめぐる別の思惑によって命を奪われる結末に。殺されて終わってしまうのは、すっきりしません。
サムの夫にも、今回は引っかかりました。子どもが生まれた後の生活を考えるのは必要でも、サムが辞めることを先に決めないでほしいんですよね。
仕事を失った女性には手を差し伸べようとしている。その優しさを見た後だからこそ、家にいるサムにも同じように耳を傾けてほしくなります。
仲直りできたのは良かったです。でも、ごっこ遊びのように言われたサムの仕事まで、それで片づいた気にはなれません。
屋敷で助けてくれた実業家の妻と、駆けつけた同僚にはほっとしました。特に、見守ると約束した同僚がサムを救ってくれたのはうれしかった!
そして、樽に書かれたウイスキーの名前。最初は少年たちの盗みの場面だったのに、中身が分かってからは、あの一口がたまらなく怖いです。
あの樽をお酒だと信じて口をつけた少年には、そんなものまで盗ませないでよ、と胸が痛くなりました。
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