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クルミットです♪
今回は、刑事フォイルの第5話「50隻の軍艦」です。
空襲で住む場所を失ってしまったサム。無事でいてくれたのは何よりですが、その被災した家で盗みまで起きてしまいます。
そして、海辺で見つかる男性の遺体。フォイルが調べていくと、イギリスを訪れている裕福な実業家との過去が分かってきます。
犯人を突き止めても、そのまま逮捕できるとは限らない。今回は、そこが何ともやりきれませんでした。結末まで触れながらお話ししていきます。
それでは5話を一緒に見ていきましょう!
刑事フォイル シーズン2第1話「50隻の軍艦」のあらすじ
サムが部屋を借りている家が、ドイツ軍の爆撃を受けます。建物の一部が壊れ、同じ家で暮らしていた若い女性が亡くなってしまいました。
サムは助かりましたが、泊まる場所を失います。いつもの仕事を続けるにも、まず今夜寝る場所を探さなければなりません。
サムが無事でほっとしたすぐ後に、同居していた女性の死。助かって良かっただけでは済まないのがつらいです。
そして、被災した家から家主の宝石や古い硬貨のコレクションが盗まれていたことも発覚。盗みに関わっていたのは、消火活動を手伝う補助消防隊の若者たちでした。
彼らは、空襲で壊れた家を物色していたのです。
家を爆撃された人から、まだ何か奪うんですか? 助けに来た人たちが盗んでいたなんて、これは腹が立つ!
フォイルとミルナーは、早い段階で消防隊の若者たちに疑いを向けます。しかし、拠点を捜索しても、盗品はすぐには見つかりません。
その仲間の一人が、便利屋として働く男性の息子でした。彼は航空学校へ進むためのお金を欲しがっていましたが、盗みを続けることには迷いも出てきていました。
父親は酒におぼれており、息子にとって頼れる存在ではありませんでした。
学校へ行きたい気持ちは分かるんですよね。でも、そのためのお金を、家を壊された人から取るのは違う。迷いがあるなら、そこでやめてほしい。
一方、サムは一時的にミルナーの家へ泊まることになります。妻が留守にしている間の居候ですが、ずっと落ち着いていられるわけでもありません。
サムは料理を作り、ミルナーのベーコンを全部使ってしまいます。ワイン煮の料理なのにワインがない、というところもサムらしいところ。
泊めてもらったお礼に料理をして、ベーコンを使い切ってしまうサム。悪気がないだけに、ちょっと笑ってしまった。
そして、サムとミルナーが台所で踊っている最中に、妻が予定外に帰宅。ミルナーは事情を説明できたと言いますが、気まずいことになってしまいました。
サムはフォイルに宿泊先の事情を知らせないまま、今度は警察署へ忍び込みます。眠るために入った場所は、留置場でした。
踊っているところに奥さんが帰ってくるなんて、間が悪い! それでも、サムが留置場で寝ることになるのはかわいそう。安心して休ませてあげたいです。
そのころ、便利屋の男性は新聞で、あるアメリカ人実業家の来訪を知ります。実業家は自動車の変速装置で財を成し、アメリカがイギリスを支援するよう働きかけている人物でした。
彼が滞在しているのは、大学時代の知人である地元の判事の家。そこへフォイルも夕食に招かれ、地元の医師とその妻も同席します。
判事の妻は、結婚する前からフォイルを知っている女性でした。事件のほかに、フォイルの昔の人間関係にも少し触れることになります。
フォイルにも、こちらの知らない昔の知り合いがいるんですよね。こういう場で顔を合わせると、二人がどんなふうに知り合ったのか気になる。
フォイルが夕食へ向かうころ、便利屋の男性は、その家から取り乱した様子で立ち去っていました。
その夜、海岸では何者かがライトで沖へ合図を送ります。沖にいた潜水艦からは、一人の男が小さな舟で岸へ向かっていました。
そして、海辺で二発の銃声が響きます。近くでは、報道写真家が車の中で眠っていました。
翌朝、便利屋の男性が遺体で見つかります。自殺と思われる状況でしたが、フォイルはそのまま受け入れません。
医師は、男性が酒におぼれ、生きる望みも乏しかったという見方を示します。息子も父親を役に立たない酒飲みと見ており、父への評価は厳しいものでした。
お酒のことで家族が苦労したのは分かります。でも、亡くなった理由まで、それで済まされそうになるのは悲しい。フォイルが疑問を持ってくれて良かった。
調べていくと、便利屋の男性とアメリカ人実業家には、古い接点がありました。二人は同じ時期に大学で学び、自動車の仕組みに関心を持っていたのです。
今の暮らしぶりは大きく違っていても、もともとは共通の興味を持つ間柄でした。
一方、舟で上陸した男は、オランダから来た難民だと名乗っていました。しかし、その説明は疑われ、やがてドイツのスパイだと判明します。
彼は処刑の対象となる立場に置かれました。
海辺にいた報道写真家も、男性の死について何か知っている可能性がありました。ところが、写真家は夜中に連れ去られてしまいます。
話を聞きたい相手が、こんなふうにいなくなるのは嫌ですね。フォイルが調べようとしているのに、こちらまで落ち着かなくなる。
しかし、重要な手がかりを持つ人物は、すでに警察の手の内にいました。拘束されているドイツ人の男が、殺人事件の捜査に役立つ情報を持っていたのです。
彼はフォイルに、ドイツにいる家族へ連絡を取ってほしいと頼みます。
男の話からつながったのは、夕食の席にもいた医師の妻でした。彼女は男のいとこで、海岸からライトを使って合図を送ったのも彼女だったのです。
彼女が上陸を手助けしたのは、身内のために一度だけしたことでした。フォイルは彼女を逮捕せず、男からの伝言を伝えます。
しかし、フォイルが去った後、夫は妻を殴ります。そのうえ、これからは妻を存在しないものとして扱うという、残酷な態度を取りました。
妻が話しかけようとしても、夫はそれを遮って部屋を出ていきます。
ここは見ていてきつかった。妻のしたことに怒るにしても、殴って、話すことまで拒むなんて。彼女だけが取り残されるのがつらい。
そして、便利屋の男性の死について、フォイルは真相にたどり着きます。殺したのは、アメリカ人実業家でした。
実業家が財を築くもとになったのは、自動車のギアを滑らかに切り替えるための変速装置。その着想は、もともと被害者が考えたものだったのです。
実業家はその発想を盗み、成功を手にしていました。そして今回、その相手の命まで奪っていたことが明らかになります。
発明の着想を奪われたうえに、命まで。被害者が酒浸りだったという話ばかり聞かされた後だと、なおさら悔しい!
ところが、犯人が分かっても逮捕は進みません。実業家の側近が立ちはだかり、フォイルを止めます。
実業家は、アメリカからイギリスへの武器提供を後押しする重要人物とされていました。戦争を続けるイギリスにとって、その働きかけが必要だという事情があったのです。
殺人事件の追及より、国の都合が優先されてしまいます。
人を殺しても、戦争に役立つ人なら逮捕できないんですか? 被害者の息子に、その説明で納得してもらえるとは思えません。
フォイルは、戦争がいつか必ず終わることを実業家に告げます。そして、そのときにも罪を忘れず、相手がどこにいても見つけ出すと伝えました。
この場での逮捕はかないません。それでも、戦後に責任を取らせるというフォイルの意思は変わりませんでした。
ここで忘れないと言ってくれるのが、ありがたかった。今すぐ捕まえられない悔しさは残るけれど、被害者のことまで置いていかれずに済んだ気がします。
刑事フォイル シーズン2第1話「50隻の軍艦」の感想まとめ
一番残ったのは、実業家を逮捕できないまま、戦後も追い続けると告げたフォイルです。
犯人が分かったところでは、ようやく被害者のために何かできると思いました。それだけに、側近に止められる場面は悔しかった!
武器の支援が必要なのは分かります。でも、発明の着想を盗んで人まで殺した相手が、その立場に守られてしまう。簡単には飲み込めない話だった。
被害者については、息子からも医師からも厳しい言葉が出ていました。息子には息子の苦労があったのでしょうが、それでも父親の死を調べてくれる人は必要です。
フォイルが、自殺という見方を疑い続けてくれて良かった。亡くなった人が周りからどう思われていたかで、捜査をやめてほしくありません。
医師の妻の場面も、後まで引っかかりました。夫が手を上げたことに腹が立ちますし、話しかけた妻を遮って出ていくところも、見ているのがしんどかった。
あの後、同じ家に残される妻のことを思うと重たいです。
サムの居候騒ぎには少し笑えましたが、始まりは空襲でした。同じ家の女性が亡くなり、自分は寝る場所もないのだから、いつもの調子でいてくれることに少し救われます。
ベーコンを全部使った料理には困ってしまうけれど、留置場で眠るサムには、ちゃんとした部屋を用意してあげたくなった。
今回は、解決したからすっきり、とは言えません。それでも最後、実業家に戦後の追及を告げたフォイルの言葉には、少し気持ちを支えてもらいました。
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