刑事コロンボ シーズン9最終回(第53話) あらすじ シーズン9第6話「マリブビーチ殺人事件」 二度撃たれた作家と、姉までだました年下の恋人

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シーズン9もこれで最後になりました。今回は、海辺の豪邸で暮らす恋愛小説家と、ずっと年下の恋人をめぐる事件です。

妹の恋愛を心配する姉ですが、その胸の内にも簡単には言えない思いがありました。妹を信じさせ、姉にも近づく男の態度には、じわじわ腹が立ってきます。

そして、犯行を認めたから解決、とはいかない今回の事件。コロンボが気にしたのは、被害者の身につけていた下着でした。

それでは53話を一緒に見ていきましょう!

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刑事コロンボ シーズン9第6話「マリブビーチ殺人事件」(シーズン最終回)のあらすじ

人気恋愛小説家の女性は、海辺の豪邸で豊かな暮らしを送っています。そばにいるのは、テニスをしながら俳優を目指す、ずっと年下の恋人です。

しかし、この男が目を向けているのは彼女の財産。ほかの女性とも関係を持ち、誠実な恋人とはとても言えません。

作家の仕事を支えている姉は、そんな男を信用していませんでした。妹に別れるよう話しますが、聞き入れてもらえないのです。

好きになっている相手の悪口って、なかなか受け入れられないですよね。でも、この男については姉の忠告を聞いてほしかった。

男のいい加減さがよく分かるのが、指輪の扱いでした。別の女性との逢瀬で夫婦を装うために使った指輪を、そのまま作家への求婚にも使ってしまいます。

女性から返された指輪が、今度は別の女性への愛の証になる。その手つきを思うだけで、作家が気の毒です。

結婚を申し込む指輪まで使い回すなんて! 大事にされていると受け取ってしまう側が、あまりにつらいです。

そして男は、もっともらしい理由をつけて作家の家を離れます。向かった先で会っていたのは、映画プロデューサーの妻でした。

そこで、作家から別れを告げる電話がかかってきます。怒った口調で関係を終わらせると言われ、男は車で引き返しました。

ただし、電話をかけたのは作家本人ではありません。妹のふりをした姉だったのです。

姉は男を妹から引き離そうとしていましたが、ひそかに男へ好意も抱いていました。妹への嫉妬もあり、その気持ちは単純ではなかった。

あんなに反対していた姉も、この男が好きだったんですね。妹のふりをして別れを告げるところは、見ていて落ち着きません。

男が豪邸へ戻り、作家が撃たれた事件をコロンボが調べ始めます。ただ、最初から銃撃のすべてが見えているわけではありません。

捜査で引っかかったのは、男の車が走った距離です。本人の説明だけでは合わない分があり、コロンボはそこを見過ごしませんでした。

男が乗っているのは、目立つ赤いスポーツカー。一方、コロンボの愛車は、いつもの古びたプジョーです。

相手の車を見て、自分もクラシックカーのような車を持っていると話すコロンボ。その言い方には、ちょっと笑ってしまいました。

あの車をそんなふうに言えるコロンボが好きです。赤いスポーツカーを前にしても、いつもの調子なんですね。

海辺では、ケーブルの修理作業も行われていました。コロンボは、作業員が高い場所へ上がるための昇降台に乗り、上からの眺めも確かめます。

帽子を勧められてもかぶらずにいると、頭上を鳥の群れが通過。地上へ戻ったコロンボは、ハンカチで頭を拭く羽目になりました。

そんな小さな災難もありつつ、捜査は男へと向かっていきます。そして男は、作家を撃ったことを認めました。

ところが、ここで検死の結果が届きます。男が認めた、心臓への一発は死後に撃たれたものだったのです。

作家の命を奪ったのは、それより数時間前に頭へ撃ち込まれた弾丸でした。男が認めた行為と、死亡した時刻が合わなくなります。

撃ったと認めたのに、その一発では亡くなっていなかった! ここで話が変わってしまうのには、戸惑いました。

男はその知らせを聞き、衝撃で気を失ったように倒れます。しかし、これも本当の驚きではなく、演技でした。

死後に撃ったのであれば、その銃撃が作家の死因にはなりません。男はいったん釈放され、殺人の疑いを逃れたように振る舞います。

実は、自分が認めた一発では殺していないと分かることまで、男は計算に入れていたのです。

倒れたところまで演技だったなんて! 作家の死を知って取り乱したわけではないと思うと、腹が立ちます。

その後、男は姉にまで近づいていきました。妹を殺していないと信じさせ、自分に向けられた好意につけ込んでいきます。

姉は、妹の恋人だった男の不誠実さを知っている人です。それでも、自分が愛されるかもしれないと思うと、彼を受け入れてしまいました。

二人は抱き合い、旅行のための服を選ぶほどの関係になります。妹を失って間もない時期のことでした。

妹にしていたことを知っている姉にまで近づくなんて! 姉にも、どうかそこで立ち止まってほしかったです。

コロンボは、姉が妹に抱いていた思いにも触れます。妹のほうがきれいで、男性からも好かれることへの、長年の嫉妬でした。

そこでコロンボは、自分も兄に似た気持ちを抱いたことがあると話します。少しでも相手にしてもらいたくて、電話で兄のふりをしたこともあるというのです。

姉を責める言葉ばかりではなく、自分の話もするコロンボ。姉がしてしまったことは困りますが、その話し方にはほっとしました。

捜査が進むと、男が隠していた行動が明らかになります。作家を最初に撃ったのも、この男でした。

男は夜明け前に豪邸へ戻り、作家の頭を撃っています。作家本人から拒絶されたと思い込んでの犯行だった。

しかし、そのまま逃げることができません。ケーブルの修理作業員が、高い場所から道路を見渡せる位置にいたからです。

特徴のある赤いスポーツカーで出れば、見られてしまう。そこで男は、家にとどまることになりました。

あんなに目立つ車が、ここで邪魔になるんですね。作業員からどう見えるかを、コロンボが確かめていたことにも納得です。

男は人目を避けて立ち去れるようになってから、いったん家を出ます。そして改めて戻り、別の銃で作家の遺体を撃ちました。

二度目に撃ったのは心臓です。この銃撃を認めておけば、後から検死で死後の傷と分かり、殺人の疑いを逃れられると考えたのでした。

作家の服を着せ替えたのも、亡くなった時刻をごまかし、アリバイを作るため。遺体の状態まで、自分に都合よく変えていたのです。

亡くなった作家を、逃げるためにもう一度撃つなんて! 自白まで用意していたと分かると、あの倒れ方にも余計に腹が立ちました。

その着せ替えに気づくきっかけが、下着でした。作家が身につけていたショーツは、前後が逆になっていたのです。

そのメーカーのショーツは、左側にタグがつく作りでした。コロンボはタグの位置から、本人以外の誰かが履かせたと考えます。

そして、女性や既婚の男性なら、その位置を知っているというのがコロンボの推理。着せ替えたのは、作家と親しい独身の男性だと男を追い詰めました。

タグの位置まで見ていたとは! ただ、独身かどうかまで、それで決めていいのかな? そこには少し引っかかりました。

二度の銃撃をしたのが同じ男だと分かり、姉もようやく真実を知ります。妹を殺したうえで、自分にも近づいてきた相手だったのです。

怒った姉は男の顔をたたき、殴りつけました。男を見抜いていたつもりの自分も、妹と同じようにだまされてしまったと認めます。

あの姉の怒りは、見ていてきつかったです。男をたたいても妹は戻らないし、自分が信じてしまったことも消せないんですよね。

刑事コロンボ シーズン9第6話「マリブビーチ殺人事件」(シーズン最終回)の感想まとめ

いちばん残ったのは、真相を知った姉が男をたたく場面です。妹のために怒る気持ちと、自分までだまされた悔しさが重なっているようで、すっきりするだけの場面ではありませんでした。

姉は最初から、男が財産目当てだと分かっていました。それなのに、自分に優しくされると信じてしまった。

そこは見ていてもどかしかったです。でも、姉が自分も妹と同じだったと認めるところまで来ると、責める言葉は出てこなくなりました。

何より気の毒なのは作家です。本人がかけてもいない電話をきっかけに、恋人に命を奪われてしまうなんて、納得できません。

姉のなりすましは困った行動ですが、だからといって男がしたことの責任が軽くなるわけではありません。別れを告げられたと思った、その腹立ちを相手にぶつけるのが嫌でした。

事件の仕掛けでは、自白が男の逃げ道になっていたところに驚きました。検死の結果を待っていたのは、コロンボだけでなく男も同じだったんですね。

下着のタグから相手を絞る推理には、少し首をかしげる部分もあります。それでも、服装の小さな違いを確かめ続けるコロンボには、頼もしさがありました。

シーズン9を振り返っても、私はやっぱり、コロンボが気になったことをそのままにしないところが好きです。今回の車の走行距離も、作業員からの見え方も、地味な確認がちゃんと事件につながっていました。

姉に兄の話をするところも良かったです。相手が言いにくいことを抱えているときに、ああして自分の話をしてくれると、少し話しやすくなりそうです。

そして最後は、下着を着けたマネキンを使ったコロンボに、レストランの女性たちから疑いの視線が集まります。事件を解くために頑張ったのに、その視線を受けるコロンボには、ちょっと同情してしまいました。

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