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クルミットです♪
性の悩みに答える女性博士が、恋人と自分の助手の浮気を知ってしまう今回。しかも、聞こえてきたのは自分を軽く扱う言葉まで。これは傷つきますよね。
博士は黒いかつらと衣装で姿を変え、恋人を殺す計画を立てます。しかし、犯行のために作ったはずの別人の姿が、事件のあとも博士から離れません。
黒衣の女を追うコロンボが気に留めたのは、新しいコートについていた値札でした。
この記事では、事件の結末まで触れていきます。
それでは46話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン8第3話「幻の娼婦」のあらすじ
性の相談を専門にする女性博士は、電話で寄せられた悩みに答えるラジオ番組で人気を集めています。著書もよく売れ、研究所の責任者も務める忙しい人です。
博士には、仕事のパートナーでもある恋人がいました。研究所の運営にも関わる彼は、私生活でも仕事でも身近な存在だった。
ある晩、博士はラジオ関係の会合に出席するため、シカゴへ向かう予定でした。しかし、霧のために飛行機の出発が遅れてしまいます。
そこで、忘れた書類を取りに研究所へ戻ることに。博士はそこで、恋人と自分の助手が関係を持っているところを目撃してしまったのです。
自分の仕事場で、自分の助手と浮気するんですか? 二人とも博士が帰ってこないと思っているのが、余計に腹立たしいです。
恋人は助手をチョコレートのパイにたとえ、一方の博士をお米のプリンにたとえていました。助手を持ち上げながら、博士のことは地味でつまらない相手のように話していたわけです。
博士は、浮気だけでなく、その言葉まで聞いてしまいました。
食べ物にたとえて笑っている、その軽さが嫌でした。本人に聞かれていなければ何を言ってもいいわけじゃないのに!
シカゴから戻った博士は、恋人を殺すために動き始めます。利用したのは、自分の著書でも扱っていた、普段とは違う姿や役割を演じることだった。
博士が作り上げたのは、黒いかつらと大胆な黒い服を身につけた高級娼婦の姿。お金を受け取って男性の相手をする女性に見せかけ、自分とは別の人物を犯人に仕立てるつもりでした。
博士は、寄付を集める催しの会場に衣装を持ち込み、女性用の化粧室に隠しておきます。そして、催しの途中で着替え、黒衣の女として外へ出ました。
黒い服に着替えて出ていく博士には、もう準備ができているんですよね。浮気を知ったところでは寄り添っていたのに、この先へ進むのは止めたくなりました。
向かった先は、恋人と待ち合わせた近くのバー。恋人は、黒衣の女の正体が博士だとすぐに気づきます。
それでも警戒しません。博士が刺激的な遊びを用意してくれたと思い、その役に付き合ってしまうのです。
博士は彼に金を払わせ、周囲にも二人の姿を見せています。他人からは、男性が初めて会う女性に声をかけられたように見えるやり取りだった。
そして二人は研究所へ戻ります。博士の変装は、夜の警備員に正体を知られないためにも役立っていました。
二人きりになると、博士は自分をデザートにたとえた話を恋人に持ち出します。あの夜の会話を聞いていたと分からせたうえで、彼を銃で撃ちました。
あの悪口を、博士は聞き流せなかったんですね。傷ついた気持ちは分かるけれど、ここまで来てしまったのがつらかったです。
博士は、娼婦を連れ込んだ末に殺されたように現場を整えます。バーのマッチも残し、捜査が黒衣の女へ向くように仕向けていました。
事件を担当したコロンボは、博士との最初の対面で、妙なところに目を留めます。新しいコートに、まだ値札がついていたのです。
事件と直接関係がありそうには見えない、小さなこと。それでもコロンボは、この値札を覚えていました。
値札の取り忘れなら身近な失敗なのに、コロンボに気づかれると落ち着きません。こんなところまで見ているんですね!
コロンボはバーにも足を運び、二人の様子を確かめます。話を聞いたバーテンダーは、あまり注意して見ていなかったと言いながら、当時のやり取りを細かく説明できる人でした。
コロンボも、その観察力を褒めています。博士が人目につくように行動したぶん、覚えている人もいたわけです。
現場に残されたマッチは、狙いどおりバーへ捜査を導きます。しかし、黒衣の女が音楽会でも目撃されていたと分かり、博士が作った筋書きだけでは済まなくなっていきました。
一方、博士自身にも変化が起きていました。殺人のために用意した衣装を、事件後も身につけていたのです。
鏡の前で黒衣の女として自分に話しかけ、その姿で夜の店へも出かけます。変装を終わりにするどころか、博士はその役を楽しむようになっていた。
その服を着る時間が、そんなに心地よくなってしまったの? 早く片づけてほしいと思うのに、博士は黒衣の女から離れようとしません。
衣装を処分しようとする場面もあります。博士が暖炉で燃やそうとしているところへ、コロンボが訪ねてきました。
暖炉のそばには、衣装の入ったかばんが置かれていました。コロンボはそれを博士の手元へ戻してしまいます。
ここでそのかばんに触れるんだ! 中に何が入っているかを知っていると、博士のそばにいるコロンボの何気ない動きまで気になってしまいます。
そしてコロンボは、コートの値札を追い始めます。捨てられた値札を見つけるため、研究所のごみ箱を探すことに。
ごみを探るコロンボは、掃除をしている女性にとがめられます。それでも、必要な値札を見つけ出しました。
値札からたどり着いたのは、シカゴの店。博士が新しいコートを買った店と、黒衣の女になるための品を買った店がつながります。
かつらを売った店員は、博士の著書に載っている写真を見て、買いに来た女性だと気づきます。これで博士と変装との関係が分かりました。
コートの値札から、かつらを買った本人にたどり着くとは! 本が売れていて顔も知られていることが、ここで博士を追い詰めるのは複雑でした。
博士は黒衣の女を名乗ってコロンボに伝言を残し、やがて衣装を燃やします。しかし、コロンボは同じ帽子やかつら、服を用意していました。
最後に仕掛けたのは、女性警察官を黒衣の女そっくりに変装させること。博士が見落とせないように、研究所のロビーでその姿を見せます。
目の前に現れた黒衣の女を見て、博士は驚き、戸惑います。ところが、そのことをコロンボに知らせません。
それまで博士は、容疑者とされる黒衣の女の特徴を繰り返し聞かされていました。恋人を殺したかもしれない女性が目の前にいれば、コロンボに知らせてもよさそうなのに、黙ったままだった。
あそこで一言知らせていたら、とつい思ってしまいます。でも博士は、黒衣の女を見たことを口にできなかった。その沈黙が苦しいです。
博士が知らせなかったのは、本当の黒衣の女が自分だと知っていたから。別の女性が同じ姿で現れても、恋人を殺した犯人ではないと分かっていたのです。
コロンボは、博士の反応と、変装に使った品の購入を結びつけて迫ります。博士はついに自分の犯行を認め、逮捕されることになります。
博士が最後に打ち明けたのは、殺人そのものには恐怖を覚えなかったということでした。怖くなったのは、黒衣の女を演じることを、あまりにも楽しんでいた自分だった。
刑事コロンボ シーズン8第3話「幻の娼婦」の感想まとめ
いちばん残ったのは、黒衣の女を目の前にしても、博士がコロンボに何も言わなかった場面です。服装も特徴も聞いていたのに、知らせる言葉が出てこない。その様子を見ているのが、妙につらかった。
同じ格好の女性を用意するところまで、コロンボは考えていたんですね。博士が驚くかどうかだけで終わらず、そのあと何をするかまで確かめていたのには参りました。
ただ、事件の始まりを思うと、博士への気持ちは簡単に割り切れません。恋人が助手と浮気をして、その最中に自分のことを笑っている。あれを聞いてしまうのはきつかったと思います。
恋人には最後まで腹が立ちました。博士の変装にも気軽に乗ってしまうところを見ると、彼女を傷つけたことなど頭になさそうで、そこも嫌だった。
そして気になったのが、事件後も博士が黒い服を着て出かけていたことです。証拠になる衣装なのに、手放す前にもう一度その姿になってしまう。鏡に向かって別人として話す博士を見ていると、早く着替えてほしくなりました。
最後に、殺人よりも別人を演じる楽しさが怖かったと話すのも、重く残ります。恋人への怒りから始まったはずなのに、博士自身も戸惑うところまで来てしまっていたんですね。
値札を拾い出したコロンボの粘り強さには感心しました。でも、見終わって思い出すのは、黒衣の女を見たあと、何も知らせずに黙っていた博士の姿でした。
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