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クルミットです♪
今回は、娘のようにかわいがっていためいを失った、年配の推理作家のお話です。
めいは事故で亡くなった。そう片づけられても、彼女は納得できません。めいの夫が殺したと信じ、自分の手で復讐しようとします。
大切な人を失った悲しみには寄り添いたくなるけれど、その復讐の方法が本当に怖い。人が入れるほど大きな金庫に、相手を閉じ込めてしまうんです。
そして、閉ざされた金庫の中には、コロンボが見過ごさなかった小さな手がかりがありました。
それでは39話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン7第1話「死者のメッセージ」のあらすじ
世界的に知られる年配の推理作家は、四か月前にめいを亡くしています。ボートの事故として処理された死でした。
しかし、彼女はめいの夫による殺人だと確信していました。娘のように大事にしていためいを奪われ、相手は何の罪にも問われずにいると考えていたのです。
事故だと言われても受け入れられない、その苦しさは分かります。大事にしていた子なら、なおさらですよね。
しかも、めいの夫が受け継いだものには、作家が以前めいへ贈った戯曲の権利も含まれていました。戯曲というのは、お芝居の台本のことです。
めいのために渡した権利が、今ではその夫のものになっている。彼女にとっては、これもつらいことだった。
めいに贈ったものまで、その夫の手に渡っていたなんて! 疑っている相手だけに、黙って受け流すのはきついですね。
作家は復讐の準備を進めます。そのために、まずめいの夫を自分の財産の相続人にしました。
自分にも財産を残してくれると知れば、相手も警戒を緩める。彼女はそうやって安心させてから、自宅にある大きな金庫へ誘い込みます。
その段取りは、弁護士が階下へ戻るまでの時間をストップウォッチで確かめるほど細かいものでした。
相続の話まで、金庫に入ってもらうための準備だったとは。そこまで用意している彼女を見ると、もうやめてくれそうにないのが怖いです。
金庫は、人が中へ入って歩けるほどの広さがあります。ただし、扉を閉めれば空気が入らず、外へ音も届きません。
彼女はめいの夫を奥へ行かせると、めいを殺したことは分かっていると告げます。そして、彼を中に残したまま扉を閉めてしまいました。
その扉だけは閉めないでほしかった! 声を出しても外に届かない場所に残されるなんて、想像するだけで息苦しくなります。
作家はニューヨークへ向かい、金庫に閉じ込められためいの夫は、週末の間に窒息死してしまいます。
彼女が装おうとしたのは、盗みのために金庫へ入り、誤って閉じ込められたという事故。しかし、捜査に来たコロンボは、その説明に引っかかりを覚えます。
気になるのは警報装置でした。警報が入っていた状況と、被害者が金庫へ入り込めたことが、うまくつながりません。
警報が入っていたなら、どうやって中に入れた? 事故で済ませず、こういうところを確かめてくれるのは頼もしいです。
金庫の中には、ちぎれた紙も残っていました。二つの紙片を合わせようとしても、切り口がつながらない。
一枚の紙が単に二つに破れたのではなく、間にあった部分がなくなっている。コロンボは、この紙にも注意を向けます。
一方、作家には別の気がかりがありました。めいの夫が机の上に残していた、車の鍵です。
彼女はその鍵を見つけた際、とっさに拾い上げ、灰皿の砂の中へ隠していました。ところが、隠した鍵が見当たらなくなってしまいます。
時間まで計って準備したのに、鍵ひとつで落ち着けなくなる。自分で隠したものが消えるなんて、これは困る!
作家は家政婦に探りを入れ、砂の中にあった鍵を助手が引き取ったと知ります。助手は、それを自分のものとして受け取っていたのでした。
そして、その鍵を持つ助手が、作家に給料の引き上げと豪華客船の旅への同行を求めます。弱みを握って、自分の望みを通そうとしたのでした。
ここでお給料と旅行の話になるなんて! 鍵を拾ってくれた人にほっとするどころか、今度はその人への対応に追われるのが嫌ですね。
作家はやがて鍵をコロンボへ渡します。バラの茂みの下で見つけたと説明し、めいの夫が落としたように見せかけるのです。
そして、立ち去ろうとするコロンボを呼び止め、殺人という考えを諦めるのかと尋ねます。自分が渡した鍵で、捜査の向きが変わったか確かめたいところだった。
そこまで聞いたら、答えを急がせているのが分かってしまいそう。コロンボも、そんなに簡単には引き下がりませんよ!
めいの夫の家を訪ねた場面でも、二人のやり取りが続きます。作家は、彼がめいを愛していた夫だったかのように話します。
しかし、コロンボが気づいたのは、家の中に妻の写真が見当たらないこと。作家が並べる言葉だけでは、仲のよい夫婦だったとは受け取れません。
彼女自身も、この指摘には驚かされました。めいの夫を疑っている自分が気づかなかったところを、コロンボは見ていたのでした。
ただ、めいの死が本当に夫による殺人だったかは、最後まではっきりしません。作家が強く信じていることと、確かめられたことには隔たりがあります。
写真がないと聞くと、めいがどんな気持ちで暮らしていたか気になります。でも、それだけで夫が殺したと決めるのも、私はためらってしまう。
重たい話の合間には、コロンボの古びた車をめぐるやり取りもあります。珍しいフランス車だと説明するコロンボに、作家は遠慮のない反応を返します。
車へのひと言は、なかなか手厳しい! この二人が普通のおしゃべりをしている時間は、少しほっとしました。
コロンボは作家に親しみを持ちながらも、自分の情の深さを当てにしないよう、あらかじめ釘を刺しています。
そして、捜査は金庫に残された傷へ戻ります。被害者はベルトの留め金を使い、金庫内の保管箱に傷をつけていました。
コロンボは、その傷が上を指す矢印になっていることに気づきます。傷を追った先は、天井の照明でした。
電球の差し込み口を調べると、中から丸めた紙片が見つかります。それが、二つの紙片の間から失われていた部分でした。
紙の足りない部分が、そんなところに! 床に残った紙だけで終わらず、上を指す傷まで残したことに驚きました。
使われていたのは、作家の新作原稿の表紙です。そこには、自分が殺された夜を意味する題名と、著者である作家の名前が並んでいました。
めいの夫は必要な部分をちぎり、マッチで題名のうち「夜」に当たる言葉を黒く消していました。残った言葉と著者名を読むと、自分はこの作家に殺された、という告発になります。
書く道具がなくても、原稿にある文字を使えば相手を名指しできる。その紙片を、電球の差し込み口へ隠していたのです。
金庫を先に開けた人に見つかれば、告発は捨てられてしまうかもしれません。見える場所に残した矢印が、隠した紙片へコロンボを導きました。
暗い金庫の中で、残せるものを探していたんだと思うとつらい。閉じ込められた人の時間が、ここで急に身近になりました。
動かぬ手がかりを示された作家は、自分のしたことを見逃してもらえないかとコロンボに頼みます。
コロンボも彼女を捕まえることを心から残念に思っている様子です。それでも、その願いを受け入れることはできません。
作家は取り乱さず、コロンボに連れていかれることを受け入れます。そして、めいの死を彼が捜査してくれていたなら、こんなことにはならなかったと伝えました。
刑事コロンボ シーズン7第1話「死者のメッセージ」の感想まとめ
いちばん残ったのは、電球の差し込み口から紙片が出てきた場面です。あの小さな紙を見つけてもらうために、めいの夫が金庫の中でしていたことがつらかった。
原稿を破って、文字を消して、紙を隠す。その間も空気はなくなっていくのに、誰かに気づいてもらうための傷まで残していたんですね。
めいの夫を好ましく思えなくても、あんな死に方をしてよかったとは思えない。作家に気持ちが寄っていた分、閉められた扉の内側を思うと苦しくなりました。
助手が鍵を使って待遇をよくしようとするところには、ちょっとイラッとします。人が亡くなっている中で、旅行の話まで持ち出せるところがどうにも苦手でした。
そして、最後の作家のお願いも忘れにくいところ。見逃してほしいと言いたくなる気持ちは分かるけれど、金庫の中に残された紙を知った後では、私も彼女だけには肩入れできません。
コロンボは、親しく話せる相手でも捕まえる。その態度にほっとする気持ちもありました。めいの死についても、同じように細かなことを確かめてくれたらと思ってしまう。
自分を捕まえるコロンボに、めいの捜査をしてほしかったと告げる彼女の言葉は、聞いていてつらかったです。
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