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クルミットです♪
今回は、造船会社を持つ提督の死から始まる「さらば提督」です。
亡くなった提督の体を運び出し、事故に見せかけようとする婿。そこまで見せられたら、この人が犯人だと思ってしまいますよね。
ところが、コロンボが疑いを深める途中で、話は思わぬ方向へ進んでいきます。お酒を手放せない提督の娘も気がかりで、家族の様子を見ているだけで落ち着きません。
ここからは犯人と結末まで触れていきます。
それでは35話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン5第6話「さらば提督」のあらすじ
提督と呼ばれているのは、海軍を引退し、造船会社を持っている男性です。自分が大事にしてきた会社の今の姿が、どうにも気に入りません。
経営を担う婿は、会社を大きくしていました。しかし、堅実だった商売は、肩書や高級品を欲しがる客に向けて、ブランドの船を売るようなものに変わっています。
提督は婿の強引なやり方や、うさんくさい取引に不満を抱いていました。身近にいる娘や甥、弁護士、造船所の管理者にも、よい顔をしません。
自分の会社が変わってしまうのは嫌でも、この人のそばにずっといるのも疲れそうです。お祝いの席くらい、少し穏やかに過ごしたいですね。
誕生日のパーティーでも、家族が気持ちよく集まっているとは言えない様子。娘はお酒に酔い、人前で取り乱してしまいます。
そして提督は、会社を売るつもりだと明かしました。経営を任されている婿にとっても、そのまま聞き流せる話ではありません。
その夜、提督は自宅で殺されます。ただし、誰が手を下したのか、その瞬間は見せられないままでした。
私たちが目にするのは、床に横たわる提督と、その死を隠そうと動く婿です。婿は遺体を車で運び出し、門番に自分が出ていくところを見せます。
その際、わざわざ時刻を確認することも忘れません。自分の行動を覚えておいてもらうための、念の入った振る舞いだったのです。
こんなふうに後始末をしていたら、疑ってしまいます! 殺すところを見ていないことなんて、この時はすっかり頭から抜けていました。
婿は提督の服を着て、提督のヨットを海へ出しました。本人が一人で船を出したように見せかけるためです。
ヨットのブームにも血の跡を残します。ブームは帆の下側を支える横向きの棒で、提督がここに頭をぶつけ、海へ落ちたという形を作ろうとしていました。
そして遺体を海に投げ入れると、自分は潜水用の装備を身につけ、泳いで戻ります。提督の死を、航海中の事故として片づけさせるつもりでした。
服まで着替えて海へ出るなんて、ずいぶん手が込んでいます。提督の体を海に落とすところは、やっぱり嫌な気持ちになりました。
捜査にやって来たコロンボは、今回はベテランの刑事と、二十九歳の若い刑事と一緒に動きます。若手に仕事を教えながらの捜査でもあるのです。
いつものように一人で相手を訪ねるばかりではなく、ほかの刑事も聞き込みに加わっていました。コロンボ自身も、相手にぐっと近づいたり、落ち着かない様子を見せたりします。
婿との距離もずいぶん近く、見ているこちらまで少し窮屈になるほど。のんびりした口調で質問を重ねる時とは、ちょっと違う調子です。
若い刑事に自分の車を運転させる場面では、扱いにくい車が急にがくんと動いてしまいます。捜査の途中なのに、そちらまで心配になってしまいました。
若い刑事さん、教わることが多そうです! でも、最初からあの車の運転まで任されるのは、ちょっと気の毒でした。
コロンボが引っかかったのは、婿が門番に時刻を尋ねていたことでした。高価な腕時計をしているのに、どうして人に時間を聞いたの?
時刻を知りたいだけなら、自分の時計を見れば済む話。そこに、自分が門を通った時間を相手に覚えさせたい事情があったと考えられます。
一方、提督の遺体を調べると、肺に水が入っていませんでした。海へ落ちて溺れたのではなく、その前に亡くなっていたと分かります。
事故に見せかけた筋書きは、ここで崩れていきます。婿に向けられる疑いも強くなりました。
提督の家には、船のロープを留めるための棒が置かれていました。ほかの棒にはほこりがあるのに、一本だけほこりがないことから、コロンボはそれを凶器と見ます。
海の上で起きた事故に見せても、家の中には手がかりが残っていたんですね。あの一本を見過ごさないのは頼もしいです!
提督の周囲を調べるうち、若い女性技師との結婚の話も出てきます。提督は彼女の三倍ほどの年齢ですが、二人は婚約していました。
女性は愛情から結婚するのだと話し、遺産を自分に残さないよう、提督に約束させていたといいます。提督の財産を目当てに近づいた、という話ではなかったのです。
お金の絡む関係が気になる中で、私は彼女の言葉に少しほっとしました。
コロンボは婿が提督を殺したと考え、捜査を進めていきます。遺体を隠した行動を見ていた私も、すっかり同じつもりでいました。
しかし、その婿まで殺されてしまいます。提督に続く、二人目の犠牲者となったのでした。
えっ、あの婿まで殺されるの? さっきまで犯人だと決めつけていたので、ここは本当に戸惑いました。
婿の死によって、コロンボも自分の見立てを考え直すことになります。提督を殺した人物は別にいて、婿の命も奪っていたのです。
遺体を運び出していたことは確かでも、それだけで提督を殺したとは言えません。婿が何を隠そうとしていたのか、そこから見直す必要がありました。
そしてコロンボは、関係者を集めます。最後の手がかりになるのは、提督の懐中時計でした。
懐中時計は、腕につけるのではなく、ポケットに入れて持ち歩く時計です。提督の時計は、犯人が死亡時刻をごまかすために壊していました。
コロンボは手の中に時計を隠し、提督のものだと告げて、一人ずつ耳元で音を聞かせます。聞こえてくるのは、動いている時計の音でした。
ほかの人たちが否定しない中、提督の甥だけが、それは提督の時計ではないと反応します。
その音を聞いて、違うと分かってしまったんですね。甥の反応が出たところで、ああ、この人だったんだとやっと腑に落ちました。
提督の時計を壊した本人なら、その時計が動くはずはないと知っています。甥は音を聞いたことで、ついその知識を口にしてしまったのです。
提督と婿を殺した犯人は、この甥でした。婿は提督殺しの犯人ではなく、現場を見て妻が殺したと思い込み、その罪を隠そうとしていたのです。
甥は提督を殺したあと、娘が疑われるように口紅やブローチを残していました。それを先に見つけた婿が、妻をかばうために遺体を運び出してしまいます。
娘に罪を着せようとしていたなんて、腹が立ちます! ただでさえお酒に頼っている人を、こんな形で利用するのはひどいです。
婿の行動によって、甥が用意した筋書きは狂いました。提督の死は、娘による殺人ではなく、海での事故に見せかけられてしまったからです。
そして婿は、本当の犯人が誰なのかに気づきます。甥はそれを知った婿も殺し、再び娘へ疑いを向けようとしました。
妻を疑って証拠を隠した婿は、自分まで命を奪われることになりました。最初に見た慌ただしい後始末も、事情が分かるとつらい場面に変わってしまいます。
事件が解けたあと、若い刑事は、コロンボをまねるようにくたびれた茶色のレインコートを持っていました。晴れた空の下での姿に、コロンボも言葉をかけます。
そしてコロンボは葉巻に火をつけました。やめるつもりではなかったのかと聞かれても、まだやめないと返します。
最後は小さな手こぎ舟に乗り、妻の待つヨットクラブへ。戸惑うベテラン刑事を残して、自分で舟をこいでいくのでした。
刑事コロンボ シーズン5第6話「さらば提督」の感想まとめ
一番残ったのは、やっぱり婿が死んでいた場面です。あれほど疑って見ていた人が殺されてしまい、すぐには頭が追いつきませんでした。
遺体を運び、服を替え、海の事故まで用意する。その姿を見て、私はもう犯人を知ったつもりだったんです。
妻をかばおうとしていたと分かると、見え方が変わります。もちろん、遺体を捨てたり証拠をごまかしたりしたことは、そのまま受け入れられません。
それでも、本当の犯人に気づいたことで殺されたのは気の毒だった。最初から本当のことを話してくれていたら、と言いたくなりました。
娘のことも後味として残っています。父親を失い、夫まで失い、そのうえ自分が犯人にされかけていたなんて、きつすぎます。
甥は、口紅やブローチを使って彼女に疑いを向けようとしていました。身近な人の持ち物を、そんなことに使うのが嫌です。
最後の時計は、甥が黙って聞いていたらどうなったか、少し気になりました。ただ、動いている音を聞いて思わず否定してしまった、その反応には納得できます。
あそこで余計なことを言ってくれてよかった!
若い刑事がレインコートを持つところも、少し笑ってしまいました。捜査を一緒にして、早速まねしたくなったんですね。
でも、今回のコロンボは人との距離が近すぎて、隣にいたら私もちょっと身を引きそうです。若い刑事には、そこまでまねしなくてもいいよと言いたくなります。
事件のあと、葉巻を手にして舟へ乗り込むコロンボにはほっとしました。奥さんに会うために自分でせっせと舟をこいでいく姿が、妙にかわいかったです。
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