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クルミットです♪
ボルドーの放棄された建設現場で、コンクリートの床板から女性の手が突き出ているのが見つかります。シーズン4の幕開け、通算第10話「石の心」の事件を、結末まで順に追います。
それでは10話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
マダム・エール 第10話「石の心」のあらすじ
放棄された建設現場で、コンクリートの床板から女性の手が突き出しているのが見つかる。アレクサンドラ(アレックス)の求めで床板は塊ごと切り出され、法医学研究所(IML)へ運び込まれた。
アレックス、ディアーヌ、テオは遺体を傷つけないよう、コンクリートを少しずつ砕いて取り出していく。身元は行方不明だったバイオリニストのイザベラで、ボルドーのオペラ座の楽団員。父はそのオペラ座を率いる威圧的な人物だった。首に残るあざから、死因は扼殺と判明する。
手の先だけが見えている床板から、ここまで慎重に掘り出す作業が始まる。
アントワーヌたちはイザベラの家族から、彼女が不倫していたという証言を得る。疑いが向いたのは、彼女を支配してきた高名な父と、ロンドンに住む夫だった。
そんななか、同じコンクリートの中からもう一体、絞殺された若い男性の遺体が見つかる。二人が不倫関係にあったのかが注目されるが、男性はダンサーのラファエルだった。
一見すると接点のなさそうな二人が、なぜ並んで埋められたのか。アレックスは勘を頼りに、その理由を探っていく。
やがてイザベラを殺したのは、一緒に埋められていたラファエル本人だと判明する。では彼を殺したのは誰か。二人の共通項に気づいて血液が調べられ、二人が親子であることが明らかになる。
不倫の相手と思われた若い男が、実の息子だった。見立てが根底から覆る。
イザベラは若い頃に男の子を産んだが、父に勝手に手放され、子は消防署の前に置き去りにされていた。のちに彼女はそのラファエルを見つけ出し、力になろうと親しく付き合うようになる。ラファエルはいつしか彼女に恋心を抱いていた。
イザベラが実の母だと打ち明けると、ラファエルは激怒して彼女を扼殺した。二人の関係を知っていたイザベラの娘は、母が殺される場面を目にし、ラファエルの首を絞めて殺害する。そして娘は、二人をコンクリートの中に埋めた。
「石の心」とは、結局あの父のことだった。
イザベラとラファエルが追い詰められた背景には、娘の人生を支配し、生まれた子まで勝手に手放した父の存在があった。
マダム・エール 第10話「石の心」の感想まとめ
まず感心したのは、アレックスが床板をその場で壊さず、塊ごと研究所へ運ばせた点です。手の先しか見えず中身が未知のうちから慎重に扱う。この進め方だから、首のあざも二体目の遺体も順に見えてきたのだと感じました。
捜査の側では、不倫の証言が出た途端に、支配的な父とロンドンの夫という分かりやすい容疑者が並びます。ところが二体目が見つかり、イザベラを殺したのは一緒に埋められていた男性だったと判明して、見立てが一度ほどけます。聞き込みで組み上がった筋書きが崩れていく流れが面白いところでした。
決め手は、二人の共通項に目を向けて血液を調べるという一手です。職業や交友関係ではなく血のつながりに踏み込んだことで、不倫という見方が親子の話に置き換わりました。アレックスの勘が先に立つ回ですが、最後は検査という裏づけに落ち着くのが法医学者らしいです。
動機の面では、イザベラもラファエルも、父に人生を動かされた側でした。娘が手を下した点も含めて、誰か一人を責め切れない後味が残ります。「石の心」という題は、あの父の冷たさを指していたのだと腑に落ちました。
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