オックスフォードミステリー ルイス警部 第7話 あらすじ シーズン2第3話「業火の祈り」

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第3話は、ハサウェイの旧友の自殺から始まる事件です。不死鳥と炎にこだわる連続殺人と、神学を学んでいた頃のハサウェイの選択が、一本の線でつながっていきます。

それでは7話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

J:COM BSで放映されるまであと1日です!

ルイス警部 第7話 シーズン2第3話「業火の祈り」のあらすじ

夜の教会で、学生のウィル・マキューアンが牧師に拳銃を向けたあと、祭壇の前で自ら命を絶つ。祭壇には、キリスト教の立場から悩みに答えるという団体「学びの園」の紙片が残されていた。ホブソンの見立ても自殺だった。それでも、舞台を整えたような最期だったため、ルイスとハサウェイは背景を探り始める。

翌日、その牧師が、熱した火かき棒で痛めつけられて殺されているのが見つかる。牧師は最近までカレッジの学部長を務め、ウィルと同じく「学びの園」に関わっていた。現場ではストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲がかけられていた。扉には「炎に生まれる命」と書かれ、便箋には不死鳥が描かれていた。

ウィルは同性愛者で、地元の有力な建設業者である父親とは疎遠だった。母親は、新しい恋人ができて幸せそうだったのにと驚くが、ハサウェイは彼がゲイだったと言い切る。遺書は、かつての恋人の青年と写った写真の裏に書かれていた。その青年はブラジルへ渡ったあと、消息が途絶えている。

母親によれば、ウィルはその青年といた頃は幸せそうで、別れてからは次第に生気を失っていったという。ハサウェイとウィルは同じ学校に通っていた。14歳のときにウィルからゲイだと打ち明けられ、ハサウェイは笑ってしまった。それきり友情は終わったと、ハサウェイは認める。

自殺の現場から一転して、二件目は火にまつわる小道具だらけの殺人。犯人が何かを見せつけようとしているのが、序盤からはっきり分かる作りです。

牧師の資料から「学びの園」の会員写真が見つかる。そこには前任の学部長と、団体のことは知らないとルイスに話していた学寮長が写っていた。学寮長が牧師を職から外した手紙には、不死鳥のロゴが入っていた。一方でハサウェイは、ウィルの恋人だったという女性と捜査中に何度も会い、親しくなっていく。

やがて前任の学部長と学寮長も、火にちなむ方法で殺される。学寮長はローマの火の神ウルカヌスの像で殴られ、前任学部長は点滴に薬品を注入された。どちらの現場にも同じ言葉が残されていた。点滴に使われた注射器からは、行方不明の青年の指紋が見つかる。

学寮長が止めようとしていたゲイ・プライドの行進は、ウィルの追悼にささげられる。主催者は、ウィルから受け取っていた動画を見せる。ウィルは恋人と相談に行った団体の目的が、同性愛を「治す」ことだったと語っていた。友人に勧められて通い続け、深く傷つけられたとも話していた。

その友人は自分かとルイスに問われ、ハサウェイは渋々認める。当時ハサウェイは聖職に就くために学んでいた。自分の言葉がウィルに与えた影響への後悔が、教会を離れた理由の一つだったという。団体の実態を知りながら黙っていた相棒に、ルイスは激しく怒る。

ハサウェイの過去が、そのまま事件の核心だったという構成がきついです。彼の負い目は分かりますが、ルイスが怒るのは無理もないと思います。

ハサウェイは女性の自宅に招かれる。同じ頃ルイスは、名前の意味を調べるサイトで、彼女の名前が「炎に生まれる命」を意味すると突き止める。女性はハサウェイに鎮静剤を与えたうえで、自分こそウィルのかつての恋人だと明かす。ブラジルで性別適合手術と顔の整形を受け、費用はウィルが出したが、それでも彼は同性愛者である自分を受け入れられなかったという。

彼女はウィルの死の責任を団体とハサウェイに求めていた。三人を殺したのも彼女だった。そして自宅に火を放ち、ハサウェイと共に死のうとする。駆けつけたルイスたちが二人を運び出すが、家が爆発した際に彼女は落とされる。彼女は自ら炎の中へ駆け戻り、命を落とす。ハサウェイは病院で目を覚まし、そばにいるルイスを目にする。

ルイス警部 第7話 シーズン2第3話「業火の祈り」の感想まとめ

今回いちばん効いていたのは、犯人の名前そのものが、現場に残された言葉と同じ意味だったという仕掛けです。答えはずっと目の前にあったのに、ルイスが名前の意味に気づいたのは、ハサウェイが彼女の家に招かれたのと同じ頃でした。その遅さが、そのまま危機につながっていました。

凶器や現場の演出が、すべて火と不死鳥に結びついているのも印象に残りました。不死鳥はカレッジのロゴでもあるので、犯人の憎しみは個人だけでなく、ウィルを追い詰めた組織そのものに向いていたのだと受け取りました。

ハサウェイには二重の後悔があります。14歳でウィルを笑ったこと、そして聖職を目指していた頃に団体に残るよう勧めたことです。犯人が最後の標的に彼を選び、一緒に死のうとした点がつらいです。彼は殺した三人とは別の意味で、責めを負う相手だったのだと思います。

犯人は、性別まで変えて愛した相手を救えませんでした。その出発点には、同性愛を「治す」という団体の活動があります。だから、犯人を単純に怪物とは呼べない話になっていました。とはいえ、トランスジェンダーの人物を「正体」の驚きとして連続殺人犯に結びつける展開には、今見ると引っかかりも残ります。

いったん救い出されたのに、彼女は自分から炎へ戻っていきます。タイトルの言葉どおりの再生は選ばなかった、その結末が重く残る回でした。

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