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シーズン4第2話「暗闇の真実」。カレッジの天文台で校長が転落死し、続いて校医も撃たれる。浮気の噂、守られた告解、門番のゆすりが重なる中、ルイスとハサウェイがたどり着いた二つの死の真相をまとめます。
それでは14話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ルイス警部 第14話 シーズン4第2話「暗闇の真実」のあらすじ
グレシャム・カレッジの天文台で、クロンプトン校長の遺体が見つかる。アマチュア天文家でもあった校長は、誰かと争った後に階段から転落したとみられた。現場に残されていたノートから、天体物理学を学ぶ学部生のジェズに疑いがかかる。
校長は、亡くなる2時間足らず前に神父へ奇妙な告解をしていた。ところが神父は秘密を守る立場から中身を明かさず、ルイスは大いに苛立つ。信仰から離れていた校長が再び教会へ通い始めた理由について、イノセントは死期が迫った人が信仰に戻ることを例に挙げる。
事件の鍵を握っていそうな告解が封じられたまま捜査が進むのは、見ている側ももどかしいところ。ルイスの苛立ちには素直に共感しました。
そんな中、校長夫妻の友人でもある校医のランサムが射殺される。凶器は、カレッジ地下のライフル・クラブから持ち出された銃だった。校長夫人は夫の浮気を疑っており、校長とランサムが密会していたという情報を得たルイスたちは、夫人の恨みによる犯行の線を考える。
容疑者はほかにも浮かぶ。カレッジの門番は仕事で知った秘密をゆすりに使うことがあり、校長もゆすって構内の住まいを手に入れていた。ホブソンがクラリネットを担当する楽団の指揮者にも、作曲家の妻との昔の関係をネタに迫り、殴られている。認知症の父親の施設費がかさむ門番夫婦には、お金の面での動機もありそうだった。
一方のジェズは熱心なカトリック信者で、楽団に所属する恋人が中絶したことを受け入れられず、二人は別れていた。
門番が自分たちのゆすりを、乏しい収入を補うための「取り決め」のように言い換えているのが妙に生々しい。悪びれなさが、かえって怪しさを増していました。
真相はこうだ。校長は門番の妻で清掃係の女性と長年関係を続けていた。だが脳腫瘍で余命わずかだと知り、関係を終わらせて残りの時間を妻と過ごそうと決める。二人は口論になり、取り乱した女性に叩かれた校長はバランスを崩して階段から落ち、頭を打って亡くなった。校長の死は殺意のない事故だった。
ランサムは二人の関係を知り、校長夫人に伝えようとしていた。そのため清掃係の女性は彼女を撃った。銃を人目につかず地下から上階へ運び、騒ぎの最中に戻せたのはなぜか。ルイスは最後に、清掃係なら掃除用カートに銃を載せてカレッジ中を移動しても誰も気に留めないと気づく。
最初の死が殺意のない一撃で、二人の関係を隠すために二つ目の命が奪われた。順番を知ると、なんともやりきれない構図です。
ジェズは元恋人が演奏する演奏会に姿を見せるが、よりを戻すかどうかは描かれない。事件が片付いた後、ルイスとハサウェイはオックスフォードの通りを歩いて去っていく。
ルイス警部 第14話 シーズン4第2話「暗闇の真実」の感想まとめ
今回いちばん印象に残ったのは、最初の死が計画的な殺人ではなかったことです。余命を知った校長は、妻のもとへ戻るという誠実な選択をしました。けれど長年の相手にとってはそれが突然の別れで、口論の一撃につながってしまう。誰も殺すつもりのなかった死が始まりだったというのが、この回の苦さだと思います。
イノセントが教会通いの理由を死期と結びつけた一言も、後から効いてきます。最初は一般論のような見立てに聞こえたのに、校長の病が分かると、神父が守った告解の意味まで違って見えてくる。神父が明かさなかった告解に何があったのか、思わず想像したくなりました。
手掛かりとして一番うなったのは掃除用カートです。地下から上階へ銃を運び、騒ぎの中で戻すという難問が、清掃係という立場ひとつで解けてしまう。目の前にいるのに誰も気に留めない人に目を向けるあたりは、ルイスらしい気づき方だと感じました。
門番のゆすり、指揮者と作曲家の妻の過去、施設費に追われる門番夫婦と、怪しい要素が次々に並ぶのも楽しいところ。結局お金の動機は本筋ではなく、真犯人は門番の隣にいた妻でした。夫の悪事に目が行くほど、彼女の存在が背景に溶けていく作りがうまいです。
ジェズと元恋人の話は決着しないままでしたが、演奏会に現れる場面で少しだけ余韻が残ります。ホブソンが楽団でクラリネットを吹いているという意外な一面も含め、事件の外側にある人間関係がほどよく効いた回でした。
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