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クルミットです♪
スピード違反をきっかけに、バンティが女子少年院で講演をすることに。ところが院長が殺され、直前に罰を受けていたブレンダが疑われます。警部補不在のなか、グッドフェローとブラウン神父が少年院の内側に隠れた事情を探る回です。
それでは98話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第98話 シーズン9第8話のあらすじ
スピード違反をきっかけに、バンティは16〜23歳の少女が収容されるラングレー・ホール女子少年院で講演を引き受ける。ブラウン神父と訪れた二人を、ワトソン院長とハリス副院長が出迎える。古参のディレイニー教官は、院の方針に不満がある様子だった。
ブレンダは仲の良いケイトとけんかをし、うそをついたとして閉じ込められていたが、ハリス副院長の進言で出される。講演後の昼食の席で、バンティはバッグの手鏡がないことに気づく。院長の指示で少女たちのポケットが調べられ、手鏡はブレンダから見つかる。
ブレンダは盗んでいないと訴え、院長の死を望むような言葉まで口にするが聞き入れられず、中庭に閉め出される。その後、食事を運びに行ったハリス副院長とディレイニー教官が、中庭で殺されている院長を見つける。
司祭館に戻った神父は院長が殺されたとの連絡を受ける。バンティは車の後部座席に隠れて脱走してきたブレンダを見つけるが、ブレンダは院に戻ることを拒んで逃げてしまう。
手鏡、中庭への閉め出し、本人の過激な言葉と、ブレンダに不利な材料が一日のうちにきれいにそろっていくのが逆に気になります。トラブルメーカー扱いされている子なので、周りが信じないのも無理はない状況です。
警部補が休暇中のため、捜査はグッドフェローが担当する。ケイトは、ブレンダが何かを投げ捨てるのを窓から見たと証言し、庭の茂みから院長の鍵束が見つかる。この証言を受け、グッドフェローはブレンダを逮捕せざるを得なくなる。
神父は、鍵束の場所を見下ろせる窓が屋根裏部屋にしかないことに気づき、ケイトの証言を疑う。ケイトは屋根裏にいたと言い張る。見つかったブレンダは、誰かに鍵を開けてもらって逃げたが、それは自分に罪を着せるためだったと神父に話す。
院長はベンチの角に何度も頭を打ち付けられていた。それなのにブレンダの制服には朝からの染みが残るだけで、返り血がない。神父がこの点に目を留め、グッドフェローはブレンダを留置先から少年院へ戻すことにする。
ケイトは近くのホテルで働くジョーと納屋で会っているところを、神父とディレイニー教官に見つかる。ジョーはかつて空き巣をしていたが、ケイトが捕まったのを見て足を洗い、彼女の釈放後に結婚するつもりだという。院長はケイトの収容期間を何度も延ばしており、二人の密会はハリス副院長がひそかに許していた。
ハリス副院長はその日のうちにケイトを釈放する。副院長は、以前釈放されたブレンダが仕事先に現れずに逃げたと説明するが、これはうそだった。やがて、釈放されたはずのケイトの行方も分からなくなる。
釈放された少女を、安い労働力を求める雇い主のもとへ送り込み、賃金を自分のものにする仕組みが浮かび上がる。高価そうな持ち物からハリス副院長が疑われるが、本人は偽物や貰い物だと説明する。
ブレンダの案内で、かつて彼女が送られたウェッブ夫妻のもとへ向かい、ケイトは無事に助け出される。ウェッブ夫人の話から、疑いはディレイニー教官に向く。
疑われ続けてきたブレンダが、自分の受けた扱いを知っているからこそケイトの居場所に案内できる、という流れがうまいです。けんか相手だった子を助ける側に回るのも、この回らしい転がり方でした。
しかし、搾取の罪をディレイニー教官にかぶせていたのはハリス副院長だった。戻ってきて不当な扱いを訴えたブレンダが邪魔になり、疑いを深めていた院長を殺して、ブレンダに罪を着せたのだ。
ブレンダを出すよう進言したのも、手鏡をポケットに仕込んだのも、ジョーのことを通報すると脅してケイトにうその証言をさせたのも副院長だった。偽物だと言っていたネックレスはわずかに変色しており、本物の金だと分かる。ハリス副院長はグッドフェローに逮捕される。
ブラウン神父 第98話 シーズン9第8話の感想まとめ
今回いちばん印象に残ったのは、ハリス副院長の「話の分かる大人」という立ち位置が、そのまま隠れみのになっていた点です。ケイトの密会を黙認して釈放まで決めた判断は寛大に見えました。でも結果的には、ジョーの件を握ってケイトにうそをつかせる材料にもなっていたわけです。
厳格な院長と古参のディレイニー教官がわかりやすく厳しい側にいるぶん、優しい副院長は疑いの外に置かれがちです。しかも途中で一度疑われ、偽物や貰い物という説明で切り抜け、そのあと疑いはディレイニー教官へ移ります。容疑の矛先を二度動かしたうえでの最後の反転が効いていました。
手掛かりでは、ブレンダの制服の染みが好きです。朝からの汚れがそのまま残っていることが返り血のない証拠になる、という地味な観察で、彼女を少年院へ戻す判断につながりました。ネックレスの変色も同じで、小さな色の違いが偽物という言い分を崩します。派手さはないけれど、身なりから真相に迫る流れが一貫していました。
グッドフェローが責任者を務める回でもあります。証言に押されて一度はブレンダを逮捕しながら、神父の指摘を受けて身柄を戻す柔軟さがありました。最後に副院長を逮捕するところまで含めて、彼が主役の捜査としても筋が通っていたと思います。
一方で、前科のある少女の訴えは信じてもらえないという前提を犯人が利用していたのは、苦い結末です。ブレンダが戻ってきて訴えたことが、本人を守るどころか殺人の濡れ衣につながってしまいました。その彼女がケイトの救出へ道を示す展開に、少しだけ救われました。
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