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クルミットです♪
社交ダンス競技会の会場となった屋敷で、出場者の女性が殺される。盲目の青年が聞いた杖の足音は、本当は誰のものだったのか。3年前の失明事件と、消えたネックレスの来歴が絡み合うシーズン6第7話です。
それでは67話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第67話 シーズン6第7話のあらすじ
教会の屋根の修理資金集めに協力するレディ・ローズの屋敷で、社交ダンスの講習と競技会が開かれる。盲目の青年アレクサンダーはルーシーと組み、ルーシーの婚約者オリバーは、父を亡くしたばかりのメリンと組んで練習していた。
オリバーはアレクサンダーに賭けを持ちかけていた。自分が勝てば相手はダンスをやめ、相手が勝てば失明させた人物を教えるという内容だ。練習中には、ルーシーが着けていたネックレスを巡ってオリバーと彼女が言い争い、アレクサンダーが転ぶ騒ぎもあった。
やがてルーシーが自室で遺体となって見つかり、着けていたネックレスが消えていた。アレクサンダーは、杖をつくレディ・ローズの足音が部屋から去るのを聞いたと訴える。だがネックレスはオリバーが持っており、マロリー警部補は彼を逮捕する。
オリバーは、ルーシーの物と思ったバッグから取ったと話した。しかしそのバッグはレディ・ローズのものだった。アレクサンダーは、失明後の自分を支えてくれたルーシーのために真犯人を突き止めたいと、神父とバンティに協力を求める。
耳だけを頼りに犯人を名指しする証人、という出だしがまず面白いです。この「聞こえた」という一点が最後まで事件の軸になり、どこまで信じていいのか序盤から揺さぶられます。
バンティが高級宝石店のケースを見つけると、アレクサンダーはレディ・ローズに婚外子がいるという噂と結び付け、ルーシーがその娘だと考える。夜には、母親だと暴露すると迫るルーシーの手紙まで見つかった。
一方、神父はグッドフェローから、3年前にこの屋敷でアレクサンダーが侵入者に階段から突き落とされ、何も盗まれなかったと聞いて不審に思う。留置中のオリバーが神父に明かした真相は、侵入者の話とは違っていた。
オリバーが審査員を買収しようとした件をレディ・ローズに知らせに行く彼を、ルーシーが階段で止め、彼は足を踏み外したのだという。記憶を失った彼を前に、二人は窓を割って侵入者の仕業に見せかけた。殺害の直前にオリバーがルーシーへ耳打ちしたのも、あの賭けのことだった。
手紙を突き付けられたレディ・ローズは、子どもを持てない体だと否定する。神父は、タイプ打ちの手紙が見つけやすすぎたこと、疑いの出どころが全てアレクサンダーだったことを指摘。彼は嘘を詫びたが、足音を聞いたことだけは譲らなかった。
罪悪感から彼を支えてきたルーシーの隠し事が明かされた直後に、今度はアレクサンダー自身の嘘が露見します。この重なり方はなかなか苦いです。
競技会の最中、神父はネックレスがルーシーの父の贈り物で、最近の取引で手に入れた品だと知る。メリンは、レディ・ローズにわざと悪い投資話をされて父が破産し、ルーシーの家族と共に資産を安く買い叩かれたと語る。首飾りは彼女の母の物だった。
神父の推理では、レディ・ローズは長く歩くときしか杖を使わず、神父と踊る間は壁に立て掛けていた。メリンはその杖を持ってルーシーの部屋へ行き、彼女を殺して首飾りを奪い、去る足音をアレクサンダーに聞かせた。首飾りはレディ・ローズのバッグに入れたが、オリバーが持ち出すのは想定外だった。
メリンはレディ・ローズにも手をかけようとするが、両親がそれを望むかと説かれて泣き崩れる。最後にオリバーがアレクサンダーに伝えたいことがあると訪れ、バンティは嘘をつかれたことを理由に彼の想いを断った。
ブラウン神父 第67話 シーズン6第7話の感想まとめ
今回いちばん感心したのは、アレクサンダーの耳の良さがそのまま犯人の道具にされていた点です。彼は確かに杖の音を聞いていて、その証言自体は嘘ではありません。正しく聞いたからこそ違う人物を指してしまう、という作りがきれいでした。
ただ、彼の言うままに調べが進み、手紙にまでたどり着いた流れは危うかったと思います。証言が本物でも、裏付けの経緯がすべて彼の誘導だった時点で、神父に疑いの出どころを突かれてしまう。レディ・ローズが殺人の濡れ衣を着せられる寸前だったと思うと、ひやりとします。
オリバーの賭けも、振り返るとかなり残酷です。失明の真相を知っているのは自分たち自身なのに、それを賭けの景品にしていたわけですから。ルーシーに賭けを耳打ちしたのが最後の会話になったという告白は、彼なりの後悔として印象に残りました。
首飾りの来歴が分かると、事件の見え方も変わります。レディ・ローズは殺人には関わっていませんでしたが、メリンの語る経緯が事実なら、発端を作ったのは彼女の商売のやり方です。母の首飾りが仇の家の娘の首元にあったという一点に、恨みが集まっていました。
バンティの結末も筋が通っていました。目が見えないからかと問われ、一度は否定しきれなかった彼女が、最後は嘘をついたからだとはっきり理由を告げます。相手の障害ではなく、相手のした行為で線を引いた答え方が、今回いちばんすっきりした場面でした。
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