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クルミットです♪
シーズン10第6話の舞台は、王女の来訪を控えたケンブルフォード。開館直前の図書館で起きた殺人を、指紋の付いた金槌、王女のライター、消えた古新聞という三つの手掛かりから追っていく回です。
それでは106話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第106話 シーズン10第6話のあらすじ
ケンブルフォードに、女王の妹である王女が来ることになった。聖アリルダ校に新設された図書館の開館式に出席するためだ。校長はブラウン神父たちを式に招き、町には王室警護官と王女の側近の女性が到着する。校長は、次の町長選で現職の町長と争う立場でもある。
ところが図書館は本や机が散乱して荒らされており、用務員の男はパブで飲んだ翌朝で寝過ごしていた。町長は訪問の中止を口にし、神父は十分に直せる被害だと見る。側近の女性はライターがないことに気づき、図書館へ駆け戻る。
王女の来訪で町じゅうが浮き立つなか、殺人より先に図書館荒らしとライター騒ぎが起こるところに、この村らしいのどかさがあります。
開館式の予行演習の最中、ブレンダが図書館で用務員の遺体を見つける。神父とサリバンが校長室に入ると、校長が机の引き出しを閉めたところで、中から金槌が出てくる。校長は連れて行かれ、警護官はサリバンの意向に反して捜査に加わる。
遺体からは、校長の少女時代の写真が入ったロケットが見つかる。用務員にはスリの前科があり、8年服役していた。神父は、用務員が校長の父親だと見抜く。校長は、前科が職を危うくすると承知で償いを望む父を雇ったと明かし、殺害は否定する。そのうえで、用務員と町長が金のことで言い争っていたと話す。
神父は用務員の部屋で、すり取った品々とともに、あったはずの古新聞が消えていることに気づく。側近の女性が持つ金のライターは王女の物で、彼女は無断で借りていたと認める。用務員にすられたこのライターを取り戻したのは警護官で、神父は彼が生前の用務員に最後に会った人物だと指摘する。
王女の私物を黙って持ち出していた側近という弱みが見えて、疑いが一度そちらへ向く流れがうまいです。ライターひとつで人間関係がほどけていくのが面白いところ。
校長は、凶器の金槌に指紋があったとして起訴される。サリバンは、誰かを起訴しなければ訪問は中止になるという圧力を受けていたのだ。神父は、事件前に校長が金槌を手にするのを容疑者の誰もが見ていたと指摘する。消えた古新聞の見出しにあった試合を、サリバンは1937年のFAカップ1回戦だと思い出す。
取り寄せた新聞には、服役囚として並ぶ用務員と警護官の写真が載っていた。警護官は別名を名乗る元受刑者で、用務員とはかつて同房だった。警護官に食事に誘われていたディヴァイン夫人が、車で彼を迎えに来たところへ神父とサリバンが駆けつける。夫人は車を降り、警護官は車で逃げ出す。追跡の末に車は衝突し、サリバンは警護官から銃を奪い取る。
神父によれば、警護官は服役の過去を捨てて別人として暮らしていた。正体を明かされるおそれのある用務員を、口封じのために殺したのだ。回想では、警護官が古新聞を見つけ、金槌で用務員を殴り、ライターを持ち去って金槌を校長の机に隠す様子が描かれる。
事件が片づくと町長は辞任し、ディヴァイン夫人は校長に投票すると神父に告げる。王女一行が到着し、図書館の開館が宣言されて物語は締めくくられる。
ブラウン神父 第106話 シーズン10第6話の感想まとめ
今回いちばん効いていたのは、金槌の指紋をめぐる神父の指摘だと思います。校長が事件前に金槌に触れていたことは皆が見ていたので、その指紋は誰にでも利用できる材料になってしまう。起訴の決め手が、そのまま罠の仕掛けだったと分かる構図がすっきりしていました。
ロケットから父娘の関係が明かされる場面は、校長への疑いを強めるようでいて、前科のある父を承知で雇った彼女の事情も見せてくれます。見え方が反転するのがよかったです。町長との金の揉め事も含め、容疑者を一人ずつ立てていく手際も丁寧でした。
ライターの件も効いています。警護官は自分が取り戻したと語ることで、側近の失態を収めた頼れる人物に見えていました。けれど同時に、生前の用務員に最後に接触した人物でもあった。神父がその一点を拾うところが、捜査する側に犯人がいるという今回の仕掛けとよく噛み合っていました。
決め手の古新聞を、サリバンが1937年の試合の記憶からたどり着くのも楽しい場面です。訪問の圧力で校長を起訴するしかなかった彼が、最後は銃を奪って体を張る。ディヴァイン夫人に近づく警護官に嫉妬していたことを思うと、この結末は彼にとって少し複雑だったかもしれませんね。
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