ブラウン神父 第72話 あらすじ シーズン7第2話 鐘塔に倒れた鳴鐘隊の古株と、消えた小鎌の行方

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シーズン7第2話の舞台は教会の鳴鐘隊。新しい音楽監督の就任に反発した古株マーヴィンが、資金集めのバザーの最中に鐘塔で遺体となって見つかります。仲間それぞれの秘密と、凶器の小鎌の行方が鍵になる回です。

それでは72話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第72話 シーズン7第2話のあらすじ

ブラウン神父の教区で、フォックス神父の甥ジェイミーが教区の音楽監督に任命される。42年にわたって鐘を鳴らしてきた鳴鐘隊のリーダー、マーヴィンは彼を拒んだ。ほかのメンバーであるルース、フィービー、イノックは試しに任せてみようと提案するが、マーヴィンは聞き入れない。

ジェイミーは、錆びてきた鐘を鋳造所で調律し直すための資金集めバザーを提案する。イノックには自作の歌を歌ってほしいと頼み、3人は練習に励んだ。ところがマーヴィンは、ジェイミーが作った鳴鐘の曲を規則違反だと責め、ロンドンへ帰れと迫る。

ブラウン神父は、新顔を受け入れられないなら去るべきはあなたの方かもしれないとマーヴィンを諭す。するとマーヴィンは、フィービーを嘘つき呼ばわりした。イノックには刑務所行きを免れて運が良かったとほのめかし、ルースの心は汚れていると罵って去っていく。

秘密を一人ずつ突いて回るあの去り際で、三人それぞれに動機が生まれる構図がはっきりしますね。誰が被害者になるかは早い段階で見当がつきます。そのぶん、誰が何を隠しているのかで話を引っ張る作りになっています。

バザー当日、マーヴィンも会場に姿を見せ、自分への陰口を耳にして怒り出す。やがて鳴鐘の実演が始まったところで鐘綱が切れた。上の階を確かめに行った一同は、床の血痕をたどった先でマーヴィンの遺体を見つける。死因は小鎌による刺し傷だった。

警察の聴取で手袋を外すよう求められたフィービーは、事情を打ち明ける。逮捕される直前の夫に、両手を熱い油の鍋に入れられて火傷を負ったという。手袋は包帯代わりなのだ。凶器は教会内から見つからなかった。

その後、マロリー警部補はイノックが働く農場で、血の付いた小鎌が埋められているのを発見する。イノックは逮捕され、ブラウン神父は必ず真実を突き止めると彼に約束した。

結束の固い鳴鐘隊を探るため、バンティが鐘つきを習い始める。練習中、フィービーがバンティを褒めると、ルースが部屋を出て行ってしまう。神父が話を聞くと、ルースは長年フィービーに想いを寄せながら、誰にも明かせず苦しんでいたのだった。

検査の結果、イノックのシャツに付いた血はマーヴィンの血液型と一致しなかった。イノックは監視付きで釈放され、葬儀に参列する。警察が葬儀に集まっている隙に、ブラウン神父とバンティはマーヴィンの家へ入り込んだ。

家からはまず、ロンドンのオペラ団のプログラムが見つかる。そこには、ジェイミーの別名とみられる名前が載っていた。さらに、農具の中から小鎌がなくなっていることや、フィービーがマーヴィンに宛てた懇願の手紙も見つかる。そこへ当のフィービーが、手紙を取り戻しに忍び込んできた。

フィービーの秘密は、強盗で捕まった夫の裁判での偽証だった。犯行当日、彼女は実際には夫と一緒にいたのに、法廷では一緒ではなかったと偽証したのだ。夫の収監後には匿名で現金が届き続け、彼女は向かいに住むマーヴィンの好意だと信じていた。しかし神父は、その見立てに疑問を抱く。

火傷の話を聞いた後だと、フィービーの偽証は簡単には責められません。それでも本人は神に許しを求めるほど思い詰めていました。イノックの強盗もフィービーの偽証も、誰かを守ろう、逃れようとした結果につながっていくんですよね。

イノックは釈放中に姿を消し、警察に追われる身となる。マーヴィンの家からフィービー宅を見張っていたブラウン神父たちは、イノックが現金入りの封筒を差し入れる場面を目にした。匿名の送り主は彼だったのだ。

神父はマーヴィンの切り抜き帳から、肌を一切見せない姿の男による郵便局強盗の記事を見つけていた。イノックは、夫に虐げられるフィービーを救うために強盗を働き、その金をフィービーの家に仕込んでいた。植木鉢の下の鍵を回そうと手袋を外した瞬間を、向かいのマーヴィンに見られていたのである。

バザーの日、マーヴィンは自宅から袋に入れて持ち出した小鎌で、鐘綱を切ろうとしていた。鐘を確かめに来たイノックが小鎌を置くよう迫ると、マーヴィンは秘密を知っていると突きつけた。もみ合いの末にイノックが小鎌を取り上げると、マーヴィンは取り返そうと向かってくる。ルースもつまずいた床の同じ場所で足を取られ、刃の上に倒れ込んだ。

被害者が自分で持ち込んだ刃物で命を落としていた、というところが効いています。演奏を台無しにするための道具が、もみ合いの末に本人へ向いてしまったわけです。会場で持ち歩いていた袋や、ルースが転んだ床まで、ちゃんと伏線になっていました。

誰にも信じてもらえないと恐れるイノックに、神父は逃げるか出頭するかの選択を示す。出頭するなら公正な審理を受けられるよう力を尽くすと約束し、イノックは警察にすべてを話す道を選んだ。

一方、ルースが事件前に聖具室へ行っていたのは、景品で当てたオーデコロンをつけるためだった。フィービーと頬を寄せて歌うのに、匂いが気になったのだという。それをきっかけに、二人は互いの気持ちを確かめ合った。

ブラウン神父 第72話 シーズン7第2話の感想まとめ

今回いちばん印象に残ったのは、決着の焦点が殺意の有無に置かれていたことです。イノックは強盗も金の仕込みも実際にやっていて、潔白とは言えません。それでも死はもみ合いの末の転倒でした。だから神父が逃亡ではなく出頭を勧める流れに、無理を感じませんでした。

神父の推理の組み立ても丁寧でした。遺体の目が閉じられていたこと、葬儀で叔母を抱きしめたこと、手首の跡、ルースがつまずいた床が、推理の場面で一つずつイノックへ結びつけられていきます。母親から教わった、人の目を見ろという言葉を起点にした運び方もうまかったです。

匿名の現金の送り主を、フィービーはマーヴィンだと信じていました。その思い込みは、マーヴィンの家からの張り込みで送り主がイノックだったと分かり、ひっくり返ります。詮索好きで嫌われ者だった彼が、実は向かいから見て秘密を握っていたと分かる反転は、すっきりしていて好きな展開でした。

ルースとフィービーの話が、事件とは別の線でちゃんと着地したのも良かったです。聖具室に行っていた理由がコロンだったと分かる場面は、アリバイの説明と告白を一度に済ませていて、うまい処理だと思いました。

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