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クルミットです♪
舞台は陸軍の駐屯地。ダンケルク撤退の戦死者を悼む式典の日に、英雄の象徴である折れた剣で少佐が殺される。フェリシアの旧知の大佐に疑いがかかるなか、神父は13年前の戦場で起きた出来事をたどっていく。
それでは24話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第24話 シーズン3第4話のあらすじ
ブラウン神父はフェリシア、マッカーシー夫人とともに、シドの運転で陸軍の駐屯地を訪れる。一行が募金に協力したダンケルク記念碑の除幕式があるのだ。式典の主役は連隊長の大佐で、弾が尽きると剣で突撃し、剣が折れるまで戦った英雄として語り継がれている。
昼食会では、酒に酔った少佐が大佐をたたえて乾杯する。だがその言葉は皮肉に満ちていて、周囲に止められる。神父が声をかけると、少佐は、あの突撃の前に戻してくれるのでなければ神父にも助けられないと漏らした。
大佐とフェリシアは13年ぶりの再会だった。昼食会の後、博物館から剣が盗まれたという知らせが届く。射撃場では、一行を出迎えた中尉とシドが射撃と障害走で勝負することになった。その勝負の最中に大佐が話しかけても、かつて自分のもとへ戻らなかった彼に、フェリシアは素っ気ない態度を崩さない。
勝負の最中に女性の悲鳴が上がる。少佐が大佐の剣で刺され、死んでいた。剣は鞘ごと盗まれていた。盗難の発覚は12時30分。遺体の腕時計は12時43分で壊れており、犯人はその間剣を持ち、12時43分に殺害したとみられた。中尉は軍の管轄だとして、サリバン警部補や神父の関与を拒む。
12時43分のアリバイがないのは、大佐とシドだけとされた。神父は、手にけがをした若い給仕の女性に目を留める。彼女はダンケルクで父を亡くし、教会から遠ざかっていた。ただ、食堂の給仕係には全員アリバイがあるという。
大佐は事務所へまっすぐ戻ったと証言するが、少佐ともみ合う姿を見られていた。神父は少佐の部屋に忍び込み、ダンケルクの地図を見つける。そこには敵の戦車師団へ向かう工兵中隊が記されていた。13年の重荷をもう黙っていられないという告白文の下書きも出てきた。
神父は何者かに拳銃で撃たれるが、けがはなかった。陸軍省への確認で、大佐が12時43分に机で電話を受けていたことが裏付けられる。だが神父は、遺体の時計が少佐のものではないと見抜く。少佐は時計を部屋に忘れていた。犯人は自分の時計を12時43分に合わせて壊し、少佐の腕に付けていたのだ。
引き出されたままの竜頭という小さな違和感から、アリバイの前提を丸ごと崩す流れが痛快でした。12時43分という時刻が序盤から何度も繰り返されるので、こちらもすっかり信じ込まされていましたね。
大佐はフェリシアを私室に招き、1940年6月に彼女に会いに町へ来ていたと明かす。ダンケルクから町の男たちが帰還した日、広場にいた彼女を見て、自分はふさわしくないと身を引いたのだという。しかしフェリシアは部屋で見つけた鞘を届け出て、大佐は逮捕される。
殺人の共犯にはなれないと、打ち明け話の直後に通報を選ぶフェリシア。情に流されない判断です。ただ、その鞘こそ真犯人が仕込んだものだったという皮肉が、後から効いてきます。
曹長と中尉の記憶を合わせると、突撃の前に林へ入ったのは三人で、出てきたのは二人だった。神父は、前任の少佐が林に取り残されたと考える。木の葉は森に隠すように、準備の整わない部隊を突撃させ、彼の死を戦死者に紛れ込ませたと推理した。さらに、給仕の女性がその少佐の娘だと分かる。
娘の語る経緯では、大佐は敵の戦車が待つ地点へ、工兵隊を陽動として送ろうとしていた。前任の少佐はそれに抗議し、司令部に知らせようとした。その少佐が倒れると、大佐は死が気づかれないよう攻撃を早めた。工兵隊は家族のもとへ帰れなかったという。
犯人は連隊付きの曹長だった。娘は剣の盗難時に食堂を抜け出していたのに、曹長は彼女が食堂にいたと偽っていた。曹長は少佐からの手紙で真相を知りながら、連隊の恥になるとして大佐を暴かず、鞘を大佐の部屋に隠して別の殺人の犯人に仕立てようとした。神父への発砲も、脅しだったと認める。
被害者の少佐は真実を明かそうとし、犯人の曹長は真実を葬ろうとする。同じ過去を背負った二人の正反対の選択が、連隊の名誉という言葉をひどく重くしていました。
大佐は名誉を捨てきれないまま、神父に告解を求める。神父は、評判を優先する限り本当の悔い改めにはならないと説き、娘や戦死者の遺族は真実を知るべきだと問いかけた。やがて大佐はすべてを語ったとみられ、曹長は少佐殺害の容疑で逮捕される。
ブラウン神父 第24話 シーズン3第4話の感想まとめ
今回は、剣の盗難と少佐殺しが別々に見えて、一本につながる組み立てが肝でした。手のけがという分かりやすい手掛かりを持つ娘に、なぜかアリバイがある。本人は散歩に出ていたと答え、曹長は食堂にいたと証言していた。そのねじれを、二人の言い分の食い違いでほどく流れがきれいです。
大佐の扱いも巧みです。最初は誰より怪しく、途中で冤罪の被害者になり、最後は過去と向き合ったとみられる。今回の殺人には無実でも、13年前の罪は消えません。告解の場面で、神父が評判を優先するうちは本当の悔い改めにならないと説いたことで、その二重の立場がはっきりしました。
曹長の動機も一筋縄ではいきません。突撃を早めたせいで部下が死に、大佐は戦闘が始まると兵の陰に隠れた、というのが曹長の言い分です。怒りには理由があるのに、選んだのは真相を伏せたまま大佐を別の罪で裁かせる道でした。給仕の女性のアリバイまで偽って筋書きを守ろうとしていて、同情しきれない後味が残りました。
フェリシアにとっては、13年前に戻らなかった理由を聞いた直後に、その人を自ら通報する回でもありました。彼女の気持ちは多く語られませんが、だからこそ鞘を届け出た決断が印象に残ります。
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