ブラウン神父 第88話 あらすじ シーズン8第8話 戸棚の引っかき傷と遺書の一語、画家のミューズの秘密

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シーズン8第8話は、遺体の見つからない自殺から始まる画家の屋敷の事件。乳母の死、命を狙われる画家、姉弟の確執が絡み合い、最後は遺書の一語に神父が引っかかります。犯人と結末まで含むネタバレありです。

それでは88話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第88話 シーズン8第8話のあらすじ

画家ベンジャミンのモデルだったイザベラが、遺書を残して自殺したとされる。ただし遺体は見つかっていない。彼女を偲ぶ展示会では、目玉の像の顔が壊されているのが見つかる。鞄に金槌があった姉のケイティが疑われ、会場から追い出される。姉弟は地所を巡って対立していた。

直後、アトリエの前で美術評論家兼収集家のコンラッドが感電して倒れる。ドアノブにランプの電線がつながれていたのだ。けがは軽かった。アトリエを使うのはベンジャミンだけなので、狙われたのは彼だと考えられた。

同じ日の午後、乳母が自室で針に刺されて死んでいるのが見つかる。乳母は昼寝のとき、いつも部屋に鍵をかけていた。編み針は2本ともベッド脇にあり、扉の隙間から針を放ったという見方が示される。ベンジャミンは次は自分だと怯える。

疑わしい人物は多い。乳母を恨むケイティ、モデルの座を失ったローズ、作品の購入を乳母に阻まれたコンラッドがいる。そんな中、ベンジャミンは司教の依頼だと言ってマッカーシー夫人にもモデルを頼む。夫人は内密にと念押しして引き受ける。

司教の名前が出たとたんに態度を改めるマッカーシー夫人がおかしいです。別の用事を口実に出かけたバンティと行き先で鉢合わせするくだりは、重い事件の合間のいい息抜きでした。

ブラウン神父は、イザベラの素描がどれも顔の左側を裂かれていたことから、ケイティを問いただす。ケイティは、遺言に異議を唱えた自分を弟が脅しているのだと訴える。さらに和解の抱擁のとき、像を壊したのは自分だと弟が耳打ちしたと明かす。神父は会場に破片がなかった点からも、彼女の話を信じる。

被害者として振る舞ってきたベンジャミンの言い分が、床に破片がないという地味な一点で揺らぎます。イザベラももとはケイティのモデルだったと分かり、ここで事件の見え方ががらりと変わりました。

やがてベンジャミンが後頭部を殴られて倒れているのが見つかる。神父はそこにいたコンラッドに、乳母を殺してベンジャミンを狙ったのは彼だと告げる。床のパレットの青い絵の具が、彼がアトリエの中にいた証拠だった。コンラッドはイザベラの父で、動機は娘の復讐だった。

神父は、彼がアイルランド特有の言葉を使っていたことに注目していた。そこでイザベラが育った教区に電話し、名を変えた父親の特徴が彼と一致することを確かめていた。またアトリエの物置戸棚には外側にかんぬきがあり、扉の内側には指の引っかき傷が残っていた。

イザベラに執着したベンジャミンは、乳母の手を借りて彼女を戸棚に閉じ込めていた。コンラッドは、娘の遺品の化粧箱に隠された日記でそれを知ったという。神父はコンラッド自身も娘を縛っていなかったかと問い、彼は泣きながら謝る。ベンジャミンは不法監禁で起訴されたと新聞が報じる。

それでも神父は、遺書でイザベラが自らを貞淑な乙女と呼んだことが気にかかる。戸棚にはジェームズ1世時代の戯曲集があり、その中に若い女性が死を偽装する芝居がある。遺体が見つかっていないことから、神父は彼女がどこかで生きていると考える。

ブラウン神父 第88話 シーズン8第8話の感想まとめ

今回いちばん感心したのは、遺書に出てくる「貞淑な乙女」という一語が、事件の始まりと結末の生存説をつないでいるところです。戸棚の引っかき傷と、同じ戸棚にあった戯曲集。同じ場所が監禁の証拠にも、逃げ道のヒントにもなる組み立てがきれいでした。

コンラッドの正体に至る手掛かりが、訛りを抑えても口をついて出る故郷の言葉だったのも好きです。教区に電話して父親の特徴を確かめる手順も地道です。イザベラの出身を聞いた神父がすぐ電話を借りた理由が、ここでつながります。

そして、娘の復讐を果たそうとした父親に、神父が娘をどう扱っていたのかと問い返す場面があります。イザベラが故郷を出た理由に話を向けることで、ベンジャミンもコンラッドも彼女を飾っておく存在として見ていたことが浮かび上がります。厳しい問いですが、この話の芯だと思います。

対照的なのがローズです。外見をけなされて落ち込む彼女に、バンティが男性の評価で自分を決めなくていいと声をかけます。ローズは最後にケイティの撮影に名乗り出ました。地所もモデルも弟に奪われてきたケイティの側にローズが加わる流れが、小気味よかったです。

神父の生存説は推測のままで、確かめる場面はありません。それでも遺体のない死を、彼女が自分で選んだ脱出として読み替える結末は印象に残りました。誰かの理想像として扱われ続けたイザベラが、最後には自分で筋書きを書いた人物として見えてきます。

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