ブラウン神父 第64話 あらすじ シーズン6第4話 白い羽根が残る安らかな死、バンティの元乳母エレンに隠された秘密

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重い病を抱えた人が相次いで眠るように亡くなり、どの現場にも白い羽根が残されていた。安らかな最期に見える死にブラウン神父は違和感を覚える。バンティと再会した元乳母エレンにも、危険が迫っているように見えるが……。

それでは64話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第64話 シーズン6第4話のあらすじ

高齢者ホームに入所しているフリーダは激しい痛みに苦しみ、見舞いに来た友人のマッカーシー夫人に、この苦しみを終わらせる手助けをしてほしいと頼む。夫人はブラウン神父を呼ぶ。司祭館では、シスターとの約束で預かっている若い女性ケイトリンが有能ぶりを発揮しており、夫人は自分の居場所を奪われないかと気をもんでいる。

バンティはホームで、かつて自分の乳母だったエレンと再会する。エレンは体が衰えていく病で余命が長くなく、脚が動かないと言い、車椅子で暮らしている。それでも明るさは失っていない。ホームには、父の死後に町を出たきり母を訪ねていなかったフリーダの息子セスも姿を見せる。

まもなく看護師長から、フリーダが眠ったまま亡くなったと連絡が入る。神父は遺体からゴムと消毒薬が混じったような匂いを感じて不審を抱き、部屋では白い羽根も見つかる。しかしマロリー警部補は自然死と判断し、羽根は窓から入り込んだだけだとして取り合わない。

フリーダの恋人チャーリーとセスの間には深い確執があった。セスは、父の存命中からチャーリーが母に近づいたせいで父が失意のうちに亡くなったと恨んでいる。さらにフリーダは3か月前に遺言を書き換え、家と財産の大半をチャーリーに遺していたことが分かる。

ここまでの材料だけを見ると、遺産と恨みが絡んだ分かりやすい構図です。セスが母の死を願うような手紙を送っていたという噂まで出てきて、疑いが一方向にばかり積み上がっていく。少し出来すぎだと感じながら見ていました。

やがてチャーリーも自宅のベッドで亡くなっているのが見つかる。2人の遺体に外傷はなく、抵抗した跡もない。警部補は窒息死を疑うが、神父はあの匂いがガスマスクのものだと思い当たり、ガスが使われたと考える。警察は前日の夕方にチャーリーと口論していたセスを取り調べる。セスは、チャーリーを問い詰めたが彼の仕業ではないと感じた、と話す。

チャーリーががんを患っていたことも判明する。神父は、強い痛みを抱え、残りの時間が短いと知っていた2人が、自殺という汚名を避けるために、痕跡の残らないガスを自ら受け入れたのではないかと推理する。少し前に亡くなった町の便利屋アルフレッドも、天使が迎えに来ると妻ナンシーに話しており、その寝床からも白い羽根が見つかった。

3人に共通するのは重い病だと知ったバンティは、エレンのもとへ急ぐ。エレンは無事で、そばにはケイトリンがいた。バンティは鍵を持ち出して倉庫を調べ、証拠となる袋があったと訴える。だが警部補が確かめたときにはガスマスクはなく、看護師長が入所者のためだと称して闇市で仕入れ、隠していた肉が出てきただけだった。

検視でも窒息や毒物の痕跡は出なかった。それでも警部補は、航空機メーカーで働くセスには共犯者がいると見ている。バンティはエレンを守るためにモンテギュー邸へ迎えようとするが、エレンは部屋から姿を消しており、白い羽根が残されていた。ケイトリンの手帳には、生と死の自由をめぐる哲学者の言葉が書き留められていた。

ケイトリンの怪しさの積み重ね方が巧みです。ミサに行くと言って実際には出ておらず、エレンと二人きりで話し込み、手帳には問題の言葉が書いてある。マッカーシー夫人の警戒心と事件の疑いがうまく重なっていて、私もすっかり引っかかりました。

タクシー会社への問い合わせで、ホームから乗った客がバース近郊の別の施設へ向かったと分かる。駆けつけると、エレンはケイトリンの手配で移っていただけで無事だった。しかし神父はエレンと二人きりになると、本当は自分で動けること、そして夜中にフリーダの部屋やチャーリーの家へ行けたことを指摘する。

序盤のドライブで、エレンが自分でハンドルを握ったというバンティの話は笑い話として流されていました。それがここで効いてきます。

神父の推理では、エレンはバンティが倉庫に入るのを窓から見て証拠を回収し、急いで部屋を片付けた際に羽根を残してしまった。エレンは、両親が長く苦しんだ末に亡くなるのを見て信仰を失い、人の死を手助けすることを使命にしてきたと明かす。

神父は、彼女が哲学者の言葉を書き換えて相手を惑わせていたことを突きつけるが、エレンは、自分は手段を渡しただけで罪はないと言い張る。エレンはバンティの車を奪って逃げ、身を投げようとするが、バンティがしがみついて止めた。エレンは自白し、セスは釈放された。

ケイトリンの手帳の言葉は、彼女自身の決断に関わるものだった。ケイトリンは電話で話していた恋人と生きる道を選び、司祭館を去っていく。マッカーシー夫人は、彼女を疑ったことを詫びた。

ブラウン神父 第64話 シーズン6第4話の感想まとめ

今回いちばん面白かったのは、エレンの生きることを楽しむ姿が本物でありながら、同時に隠れみのにもなっていたところです。病気を明るく笑い飛ばす姿に好感を持っていた分、自力で動けたと明かされたときの落差は大きかった。運転の件を小ネタのように扱っておく構成も上手いと思いました。

白い羽根の使い方も印象に残っています。遺された人には安らかな旅立ちを想像させる。神父は、羽根で遺族を惑わせたことと、書き換えた言葉で本人たちを惑わせたことを並べて指摘します。この場面で、エレンの言う慈悲がどこで歪んでいたのかがはっきりしました。

神父がエレンを裁こうとするのではなく、絞首刑から救いたいと告げるところに、今回の神父らしさがありました。結末は自白までで、その先は描かれません。それでも、エレンが以前いた施設も調べるよう警部補に勧める一言が重く残ります。神父の救いたいという気持ちとは別に、ほかにも犠牲者がいるかもしれないという疑いが残るんですよね。

ケイトリンをめぐる騒動は、重い事件の合間のいい息抜きでした。マッカーシー夫人の疑いが空回りし、最後には素直に謝るところが夫人らしい。ケイトリンがエレンから、生きられるうちに精一杯生きるという考えを受け取って去っていく流れは、エレンが選んだ結末と表と裏の関係になっていて、よく考えられています。

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