ブラウン神父 第44話 あらすじ シーズン4第9話 告白を迫る手紙と鍵のかかった屋敷、引き金は一曲のピアノ

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演芸大会を控えたケンブルフォードで、告白しなければ息子を殺すという手紙が現実になる。容疑者はそろっているのに屋敷は内側から施錠されていた。今回はピアノの一曲が事件の鍵を握る回です。

それでは44話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第44話 シーズン4第9話のあらすじ

航空機会社を率いる社長は精神分析医のもとに通いながら、何かを告白せよと迫る手紙に悩まされていた。最新の手紙には、今日告白しなければ今夜息子が殺されると書かれていた。息子は翌日の演芸大会にピアノで出場する予定だった。

大会前日のリハーサルで、息子は弾く曲を明かさなかった。そのことに優勝候補の女性記者が不満をぶつけている。社長は息子を連れて帰り、執事に家中の戸締まりを命じた。しかし翌朝、息子はピアノのそばで絞殺されて見つかる。屋敷にいたのは社長と執事だけだった。

前の晩には精神分析医の講演会があり、医師は壇上に招いたフェリシアの歌を題材に、彼女の心の内を人前で分析してみせた。フェリシアは歌い直そうとしたが声が出ず、喉の不調を理由に帰っている。

警察は、荷物をまとめて現金と屋敷の銀器を持っていた執事を逮捕する。社長のほうは、大会で息子の強敵だった女性記者が犯人だと言い張った。シドによれば、執事は銀器を賭けポーカーに持ち出していたらしい。

鞄から出てきた銀器と現金、警官に火かき棒を向けた騒ぎと、序盤から怪しい人が分かりやすく並びます。そのぶん、内側から鍵のかかった屋敷という条件が後になって効いてきます。

神父は女性記者を訪ねる。彼女はかつて経済記事で賞を取った記者だったが、いまは地元紙で小さな話題を書き、ピアノに時間を割いていた。ピアノの上には手書きの楽譜がある。社長については、逆らってはいけない男だと語った。神父は、彼女が社長の記事を書こうとして口を封じられたのではないかと考える。

話を聞きに記者の家を訪れたフェリシアが見つけたのは、ピアノのそばで死んでいる記者と、その場にいる社長だった。マロリー警部補は社長を逮捕する。しかし社長には記憶がなく、自分が殺す夢を見たと話す。新たに、告白しなければ今日お前が死ぬという手紙も受け取っていた。

執事の話から、事件の夜の出来事が分かってくる。執事は社長親子が夕食をとっている間に記者を屋敷へ入れ、息子の楽譜を写させていた。息子は審査員長が好きな曲を事前に教わる約束をしていて、その審査員長は精神分析医の患者だった。社長の工場が欠陥部品を使い、その記事が握りつぶされていた過去も明らかになる。

神父は医師の著書に書かれた方法を試し、賛美歌をきっかけに父の顔を思い出していた。二人の被害者が同じ曲を弾いていたことにも気づき、医師のもとを訪ねる。神父の推理はこうだ。医師は催眠によって、その曲を聞くと人を殺すよう社長に暗示をかけた。そして大会で勝てる曲として、その曲を息子に渡した。記者が楽譜を写したことは、医師にとっても想定外だった。

神父は、医師の息子が社長の欠陥機を操縦していて亡くなったのではないかと指摘する。医師は、社長に告白させ、息子を失う痛みを味わわせたかったと語った。医師は社長を落ち着かせるためと称して、その曲のレコードを警察に渡していた。署で曲が流されると騒ぎになったが、音楽は止められる。

本の方法を本当に試し、その本を書いた本人の手口を言い当てる。神父の読書がそのまま推理になっている流れがきれいです。

マロリー警部補は、ロンドンへ戻ろうとする医師を呼び止める。社長がすっかり話し始めたと告げ、署へ同行させた。大会当日、一度は出場をやめると言ったフェリシアは舞台に立つ。しかし歌い出せない。すると司会のマッカーシー夫人がデュエットだと言って加わり、二人で歌い始めた。

ブラウン神父 第44話 シーズン4第9話の感想まとめ

今回いちばん面白かったのは、鍵のかかった屋敷という状況を、侵入の経路ではなく音楽で崩したところです。外から誰かが忍び込んで殺したわけではなく、引き金は息子自身が弾いた曲だった。密室の答えとしてはかなり変わった組み立てでした。

記者が楽譜を写したことが二件目の死につながるのも皮肉です。勝つためのちょっとしたずるが、偶然重なっていく。しかも彼女は、欠陥機の件を追って職を失った人でした。謎が解ける気持ちよさよりも、やりきれなさのほうが強く残ります。

精神分析医は、講演でフェリシアの弱みを人前にさらした時点から嫌な人物です。最後は、患者の心を復讐の道具にしていたことが分かります。社長に告白をさせたいという動機と、自分は告白しないという態度の食い違いが、今回の題名にきれいに重なっていました。

フェリシアについては、医師の分析を一部認めたうえで舞台に戻るのがよかったです。一人では歌い出せませんでしたが、そこへマッカーシー夫人が飛び入りで並びます。ふだんは張り合っている二人なので、この助け舟が今回いちばん素直に笑えるところでした。

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