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クルミットです♪
シーズン5第7話は、犯罪現場の精密な模型を作る女性の屋敷が舞台です。母の転落死を再現した新作が、新たな殺人と一家の隠された過去につながっていきます。苦さの残る結末でした。
それでは52話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第52話 シーズン5第7話のあらすじ
犯罪現場を精密に再現したジオラマを作るアグネスは、捜査の教材としての功績で警察から表彰されることになった。式は彼女の屋敷で開かれる。作品のファンでもあるブラウン神父は本人からの招待状を持ち、マッカーシー夫人、バンティと会場を訪れた。
警察関係者が集まる式には、マロリー警部補の以前の上司ウェブも来ていた。ウェブは再会したマロリー警部補を人前でこき下ろす。グッドフェローも出席しているが、マッカーシー夫人は残酷な場面ばかりの模型に眉をひそめていた。
アグネスが神父を招いたのは、殺人を解決してきた評判を知っていたからだ。彼女の妹バイオレットは幼いころに溺死し、母も10年前に階段から転落して亡くなっている。アグネスは式の場で、母の死の現場を再現した新作を公開した。
アグネスは客に母の死は事故ではないと訴え、意見を求める。父は母への冒涜だと怒り、当時捜査したウェブは十分に調べたと反論した。酔ったマロリー警部補は、見落としがあったのではと元上司を当てこする。
家族の死を模型にして客に意見を求める始まり方がかなり強烈です。父親が取り乱すのも無理はなく、アグネスの執念が序盤で伝わってきます。
神父は、ウェブが模型の中に何かを見つけたようだと感じ、アグネスに彼と話すよう勧める。まもなく悲鳴が上がり、ウェブが遺体で見つかった。手には、模型に置かれていた小さな新聞の切れ端が握られていた。
この新聞は、母が亡くなった夜に読んでいた地元紙を表と裏まで再現したものだった。模型からは新聞そのものが消えている。一方で、マロリー警部補のコートに血痕が見つかった。元上司と険悪だったうえアリバイもないため、アグネスの父がすぐに彼を起訴した。
屋敷では、途絶えていた妹の身長の印が書き足されていた。さらに、溺れた日の服を着たバイオレットの人形が模型に現れる。神父は、何者かが母と妹の死を結びつけるメッセージを残したと考えた。
マロリー警部補が無実だと知っていたのは、アグネスの父の今の妻だった。彼女は浴室の窓から、外で煙草を吸う彼を見ていた。そして見られていると知りながら、きわどい振る舞いをしていたのだ。神父に促されて妻が事実を明かし、マロリー警部補は釈放された。妻は夫と決裂し、家を出ていった。
アリバイの中身にマロリー警部補の軽口も加わり、少し笑える流れです。ただ、真実を話すことがそのまま夫婦の破局になっていて、後味はけっこう苦いです。
神父は当時の現場写真を手に入れた。写真と模型を照らし合わせると、母の腕の向きだけが違っている。マッカーシー夫人とバンティも加わって屋敷を探し、神父は別のジオラマの中に堂々と置かれた新聞を見つけた。クロスワード欄には、「私の罪」を意味するラテン語がアグネスの筆跡で書き込まれていた。
神父はアグネスの父に迫る。ウェブを殺し、マロリー警部補に血痕をなすりつけたのは、真犯人をかばうためではないかと。その直後、アグネスが幼い妹として振る舞い、自分はアグネスに殺されたと口にした。
父は真相を打ち明けた。10歳のアグネスが川で妹を水に沈めていたこと。10年前には、妹の人格になった彼女に母が階段から突き落とされたこと。どちらもアグネス本人には記憶がないという。父は娘のために、当時関わった木工職人のダニエルにも事故だと言い含めていた。
アグネスは模型の母の腕を新聞に向けていた。ウェブが違和感に気づき、自分の書き込みを見つけるよう仕組んでいたのだ。すべてを思い出したアグネスは命を絶とうとするが、神父が止めた。父は絞首刑を免れて懲役刑となる。施設で療養するアグネスを神父が訪ねると、会話の途中でふたたび妹の人格がのぞいた。
ブラウン神父 第52話 シーズン5第7話の感想まとめ
今回いちばんうまいと思ったのは、手掛かりのほとんどがアグネス自身の手で作られていたことです。母の腕の向き、クロスワードの書き込み、身長の印、妹の人形。真相を探すための模型が、そのまま本人の告白の場所になっていました。
模型を作った本人が見落とすはずはないと言うアグネスに、誰にでも見えない部分があると神父が返す場面があります。最初は軽いやりとりに聞こえますが、真相を知ると重みがまったく違ってきます。
アグネスの父の選択は、娘を守るという動機だけでは擁護できません。真相に近づいたウェブを殺し、部下のマロリー警部補に罪を着せたのですから。それでも新聞だけは捨てられず、別の模型に隠していました。娘の中にある謝りたい気持ちまでは消せなかったようで、そこにこの人の弱さが出ていると感じます。
マロリー警部補にとっては災難続きの回でした。元上司に罵倒されたうえ、殺人犯として起訴されます。しかも疑いを晴らした決め手が窓越しのあの件なのが、いかにも彼らしいです。
結末は救いきれない形です。アグネスは自殺を思いとどまり、穏やかに神父を迎えます。それでも面会の途中で妹の人格がまた顔を出しました。真実にたどり着いたことと回復したことは別なのだと、はっきり示す終わり方でした。
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