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クルミットです♪
パブに出るという幽霊の写真探しから始まった依頼が、殺人事件に変わるシーズン3第9話。店の賃借権をめぐるモンタギュー家とキャピュレット家の争いを、順を追って整理します。
それでは29話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
シェイクスピア&ハサウェイ 第29話「オールド・リルの幽霊」のあらすじ
ストラトフォードのパブ「バーチェスター・アーム」を借りるメラニー・モンタギューが、フランクとルー(ルエラ)に調査を頼む。盗まれたのは、遠い昔に殺されたとされる高祖母オールド・リルの写真だった。リルは店を切り盛りした人物で、死後も建物に現れると信じられている。
店の賃借権は三十年ごとの更新で、その期限が迫っている。更新されなければ土地の持ち主であるキャピュレット家に店が戻り、当主のスティーヴンはそれを望んでいる。モンタギュー家とキャピュレット家は代々対立してきた。
幽霊話の裏に、賃借権の期限という現実の締め切りが重なっている設定が面白い。
調査の邪魔をするのは、幽霊の実在を証明したい幽霊ハンターのペネロープ・ローレンス。キャラバンを拠点にするが、過去に超常現象の証拠を偽った経歴がある。フランクとルーがこっそり調べて物を倒したり照明を揺らしたりすると、ペネロープやモンタギュー家、セバスチャンはそれを幽霊の仕業と受け取る。
そのペネロープが留守番電話に、写真を盗んだと打ち明け、写真は誰が思うよりずっと重要だと告げる。ところが録音の終わりは、彼女が危険な状況にあるような様子だった。駆け付けたフランクとルーは、キャラバンでペネロープが殺されているのを見つける。
笑える幽霊騒ぎが、ここで一気に殺人事件へと切り替わる。
手掛かりは二つ。見つかったオールド・リルの日記には、写真に店の所有を示す証拠があると記されていた。ただし賃借に関する肝心のページは破り取られており、フランクは都合がよすぎると口にする。もう一つは、粗い暗視写真を鮮明にしたところ、指にはめられた印章指輪が見えたこと。キャピュレット家の会社には、家紋入りの印章指輪がある。
ペネロープが見つけたのは、リルが店と土地を正当に手に入れたという伝承に真実があると示す証拠だった。それに気付いたスティーヴンが、彼女を殺した。古い契約書は店の暖炉に隠されており、蝋で封をした巻物の形をしていた。スティーヴンは逮捕され、店の所有権の問題は決着する。
メラニーの息子でシェフのベンと、スティーヴンの息子クリスは、家同士の対立のため数年間交際を隠していた。決着のあと、メラニーは二人によりを戻すよう勧め、両家も和解する。依頼人たちは報酬に加えボーナスと一杯の約束をし、幽霊話の依頼に不満をこぼしていたフランクは、最後にはルーに、引き受ける価値のある事件だったと認めた。
ロミオとジュリエットの構図を男性二人に置き換え、悲劇にせず終えたのがこの話らしい。
シェイクスピア&ハサウェイ 第29話「オールド・リルの幽霊」の感想まとめ
フランクが「都合がよすぎる」と口にした、破り取られた日記のページが印象に残りました。肝心の賃借の記述だけが消えていれば、誰かが先に手を回したと疑うのは自然です。それでも二人は決め付けず、写真の指輪や暖炉の契約書へと手掛かりを一つずつ積み上げていきました。
ペネロープの留守番電話には、盗みの告白と、写真は誰が思うよりずっと重要だという言葉が入っています。偽の証拠を作ってきた人が最後に本物をつかんだという皮肉が、この事件の核だと思います。暗視写真に指輪が浮かび上がる流れも、家紋入りの指輪を持つキャピュレット家の存在と結び付けて考えたくなる展開で、分かりやすいです。
笑ってしまうのは、フランクとルーの隠密調査が裏目に出るくだりです。物を倒したり照明を揺らしたりした結果が、ペネロープたちに幽霊の仕業と受け取られてしまいます。幽霊話の依頼に最後まで渋い顔だったフランクが、結末で受ける価値のある事件だったとルーに認める場面は、二人の掛け合いの落とし所としてすっきりしていました。
ベンとクリスが、悲劇ではなく和解で終わるのも気持ちのいいところです。
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