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クルミットです♪
人気作家の依頼で屋敷に入ったフランクとルー(ルエラ)は、携帯電話を取り上げられて外と切り離されます。盗まれた最終章と作家の死をつなぐ鍵は、その原稿の中にありました。
それでは36話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
シェイクスピア&ハサウェイ 第36話「消えた最終章」のあらすじ
人気作家グレッグ・アルバンが、シリーズ最終巻の最終章を盗まれたとして、フランクとルー(ルエラ)に調査を依頼した。盗難は空き巣によるものとされ、500万ポンドの身代金と、払わなければ原稿をネットに流すという脅しが付いていた。
二人は警備員のカールに連れられて屋敷へ向かい、携帯電話を取り上げられる。技術を嫌うグレッグは電子機器を屋敷に入れず、自分はタイプライターで執筆していた。外と連絡が取れず、二人は閉じ込められたも同然になる。
フランクは内部の犯行と見て、盗まれた12枚の原稿は屋敷の中にあると結論づける。容疑者は編集者で秘書役のドン・バージアス、会計士のマックス・ムーア、家政婦のディードレ・グリーンエイカー、そして警備員のカール・トンプソンの四人だった。
それぞれに後ろ暗い事情があった。カールは軍を不名誉除隊になっており、マックスは金銭がらみの醜聞に関わっていた。ディードレはグレッグの食事にこっそり睡眠薬を混ぜていた。ドンだけは、そうした話が出てこない。
全員が怪しいなかで、ひとりだけ無傷に見えるドンの存在が、かえって気になる。
一方、セバスチャンは二人と連絡が取れず安否を案じた。キーラー巡査部長に取り合ってもらえなかったため、巡査ヴァイオラ・ディーコンに助けを求める。セバスチャンとヴァイオラが屋敷を見つけたのは、ディードレが刀に貫かれたグレッグの遺体と、行方不明だった最終章を見つけた、まさにそのときだった。
カールの姿は消えており、キーラーはディードレを逮捕する。ルーは最終章を読み、作中の人物が屋敷の使用人たちをモデルにしていることに気づいた。ディードレは姫、マックスは策士風の人物、ドンは皇帝に忠実な従者ダリウスに重なる。しかも最終章では、皇帝が全てをダリウスに残していた。
原稿の中身が、そのまま動機の手掛かりになっているのが面白い。
真相はこうだった。ドンは最終章をこっそり読み、ダリウスと自分の関係にすでに気づいていた。後ろめたさからグレッグに謝りに行くと、解雇を告げられ、激高したグレッグが刀で襲いかかってきた。ドンが身を守ろうともみ合ううちに、グレッグは自分の刀の上に倒れ込んだのだった。
ドンは、事故だと信じてもらえないと考えた。そこでディードレに罪が及ぶようにし、カールには、マックスが殺したが罪を負わされるのはカールだと吹き込んだ。
事故だったはずの死が、嘘を重ねるうちに凝った殺人劇の形になっていく。
シェイクスピア&ハサウェイ 第36話「消えた最終章」の感想まとめ
今回いちばん効いたのは、ルーが最終章を読んで使用人たちとの重なりに気づく場面です。フランクが盗まれた十二枚は屋敷の中にあると見て内部犯行に絞ったあと、容疑者それぞれの弱みが並びます。ところが決め手になったのは、そうした経歴や睡眠薬の話ではなく、物語の中の人物配置でした。
ドンだけ秘密が見えてこない点も、振り返ると自然な手掛かりです。ほかの三人が目立つ事情を抱えているぶん、何も出てこない人物が浮きます。しかも最終章でダリウスが全てを受け継ぐと分かると、ドンが原稿を読んで動揺した理由と、グレッグに謝りに行った流れがつながります。
フランクがシリーズの愛読者という設定も、うまく働いていました。証拠を探しながら結末を知ってしまうのを恐れていたのに、会ってみた作家本人は手に負えない人物で、作品への熱が冷めてしまいます。逆にルーは興味本位で一巻を読み始め、すっかり夢中になる。二人の温度差が、原稿をめぐる推理の場面に説得力を与えていました。
セバスチャンがヴァイオラに頼る展開も印象的です。ヴァイオラは作家の熱心なファンで、屋敷を探す側と推理する側が別々に動いたことで、遺体発見と同じ瞬間にセバスチャンとヴァイオラが屋敷へたどり着く形になりました。
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