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クルミットです♪
今回は、妻の浮気調査を引き受けた探偵社の所長が、その秘密を使って妻を脅すお話です。依頼人には妻の潔白を伝えておきながら、裏では自分のために利用しようとしていました。
そして、妻の死を調べるコロンボのそばに、犯人である所長が協力者として入り込みます。夫が頼っている相手を知っているだけに、見ていて落ち着きません。
頬に残った傷と、小さなコンタクトレンズ。この二つが所長を追い詰めていきます。
それでは2話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン1「指輪の爪あと」のあらすじ
大きな新聞社の社主は、年の離れた妻が浮気をしているのではないかと疑い、探偵社に調査を依頼します。新聞社を所有する社主は、政治の世界にもつながりを持つ有力者です。
調査を終えた所長は、妻に浮気の事実はなかったと報告しました。ところが、社主が帰った後、隣の部屋から姿を現したのは、その妻でした。
妻は二人の会話を聞いていました。実際にはゴルフの指導者と関係を持っていて、所長もその事実をつかんでいたのです。
安心させるような報告をしておいて、隣の部屋には奥さんがいる。最初から嫌な感じがしますね。
所長が事実を隠したのには、狙いがありました。浮気を黙っている代わりに、夫が知っている政治や仕事の秘密を妻から聞き出そうとしていたのです。
社主のもとに集まる情報は、探偵社にとっても価値があります。所長は妻の弱みを握り、継続して情報を渡すよう迫っていました。
その晩、帰宅した所長を妻が待ち受けていました。近くに夫婦の別荘があり、妻は鍵のかかっていなかったテラスのドアから入っていたそうです。
妻の返事は、はっきりとした拒否でした。浮気のことは自分から夫に打ち明け、所長に脅されたことも話すと告げます。
自分の嘘まで社主に知られるとわかり、所長は怒りを抑えられなくなりました。
奥さんが断ってくれて、ここは少しほっとしました。秘密を知られたからって、何でも言うことを聞くと思わないでほしい!
所長は妻を殴りつけます。妻は後ろへ倒れ、ガラスのテーブルで頭を打ってしまいました。
脈を確かめても、もう助けられません。殺すつもりで呼び寄せたわけではなく、怒りに任せた一撃が妻の命を奪ったのでした。
所長はすぐに隠蔽を始めます。妻が触れた場所を拭き、自分の指紋まで不自然に消えないよう、拭いた場所にもう一度触れていきました。
人が亡くなったすぐ後に、そこまで細かく手を回すんですね。奥さんが倒れているのに、自分が助かることばかりなのが嫌です。
そして、遺体を車のトランクに入れ、町外れの廃品置き場まで運びます。妻の指から高価な指輪も抜き取り、遺体を置き去りにしました。
後始末の場面では、所長の眼鏡の左右のレンズに、現場を片づける別々の映像が映ります。拭き取る作業が続く間も、妻はもう戻ってきません。
翌朝、現場へ向かうコロンボは、車の方向指示器の不具合で白バイの警官に止められます。刑事だとわかって話は収まりますが、運転免許の期限が近いことまで指摘されました。
事件へ向かう途中で、免許の期限まで心配されるコロンボ。つい、そちらも忘れずに更新してほしいと思ってしまいました。
廃品置き場では、妻は別の場所で殺され、ここへ運ばれた可能性が高いとわかります。死因は頭への衝撃で、左の頬にも傷が残っていました。
被害者の夫が新聞社の社主だと知り、警察幹部は捜査がうまく進まなければ新聞で批判されると気をもみます。一方、コロンボは妻の頬の傷に目を向けます。
病院で遺体を確認した社主は、夫である自分が疑われることも承知していました。事件の際は別の街の会議に出ており、秘書に確かめてもらえると説明します。
妻に敵や別の男性がいたかと聞かれても、社主には心当たりがありません。浮気については、調査で何もなかったと報告されたばかりだったのです。
社主が信じているその報告を、書いた本人が嘘にしたんですよね。妻のことを知りたくても、本当の話が届かないのがつらいです。
社主は一刻も早い犯人逮捕を求めます。しかし、翌朝になっても、コロンボが伝えられる進展は多くありません。
警察では、金品目当ての犯行という見方が出ていました。それでもコロンボは、犯人が遺体を移動させた理由に引っかかります。
妻は平日に海辺の別荘へ出かけ、管理人に、考え事をするため散歩に出ると伝えていました。その後、町の反対側で遺体が見つかったのです。
コロンボは、妻が知っている相手に会いに行った可能性を考えます。散歩に出たという話と、遺体の発見場所がうまくつながりません。
捜査の遅さにいら立った社主は、自分でも協力者を呼びました。コロンボに引き合わせたのは、妻を殺した探偵社の所長です。
よりによって、その人に頼んでしまうなんて! 社主のすぐそばで協力者として振る舞う所長には、さすがにイライラします。
所長は捜査に加わりながら、自分から疑いをそらそうとします。コロンボを自分の探偵社へ誘い、仕事まで持ちかけました。
けれど、コロンボは所長の手にある指輪を見逃しません。妻の頬の傷は、その指輪によってついたものと考えられる形だったのです。
所長が怒りを爆発させる様子も、コロンボの疑いを強めます。普段は仕事のできる顔をしていても、思いどおりにならないと手を出したあの晩を、こちらは知っています。
自分で捜査に入り込んでおいて、その手には指輪がある。コロンボ、そこを見ていてくれて良かった!
そして、コロンボは所長を動かすための仕掛けを用意します。まず所長の車を動かなくし、修理工場へ預けられるようにしました。
妻の遺体を掘り起こして調べ直したうえで、コロンボは社主に、片方のコンタクトレンズが見つからないと伝えます。その話は、所長の耳にも入りました。
レンズは妻が殺された場所に落ちているかもしれない。そう聞かされた所長は、自宅を捜し始めます。
それでも見つからず、今度は遺体を運んだ車のトランクが気になりました。車は修理工場にあり、すぐには手元へ戻りません。
あれだけ拭き取った部屋に、小さなレンズが残っている? 所長が探し始めると、こちらまで床の隅が気になってしまいます。
待ちきれなくなった所長は、営業時間の終わった修理工場へ忍び込みます。そして、車のトランクを捜し、コンタクトレンズを見つけました。
そこへ姿を現したのが、コロンボと社主でした。妻の死を調べてほしいと頼んだ相手が、夜中に自分の車から証拠を取り出そうとしていたのです。
所長はレンズを捨てようとしますが、警察に止められます。ついに逃げ道を失い、妻を死なせたことを認めました。
ここで捨てようとするんですか! 社主も見ているのに、まだ隠そうとするその手が腹立たしいです。
所長が連行された後、コロンボは社主に種明かしをします。実は、なくなったコンタクトレンズなど、最初からありませんでした。
トランクのレンズも、所長を誘い出すために用意したものです。妻を車で運んだ本人が、残したかもしれない証拠を回収しに来るよう、コロンボが仕組んでいたのでした。
車が都合よく故障したことにも、社主は引っかかります。するとコロンボは、子どものころ、車の排気管にジャガイモを詰めたいたずらの話を始めます。
排気管を気にする社主を残して、コロンボは歩き出します。最後まで、車をどう止めたのかははっきり言い切りませんでした。
刑事コロンボ シーズン1「指輪の爪あと」の感想まとめ
いちばん残ったのは、修理工場で所長がレンズを見つけ、その場に社主まで現れたところです。妻のために頼った人が犯人だったと知るのは、見つかって良かっただけでは済まないですね。
所長が夜中にトランクを捜している間、もう少しでコロンボに捕まると思うと、早くその場へ来てほしくなりました。レンズを捨てようとした手を止められたときは、ようやく少し安心できた気がします。
しかも、なくなったレンズは最初からなかったという結末。所長が必死になって捜していた時間を思い返すと、コロンボの言葉をすっかり信じてしまっていたことに驚きました。
妻が脅しを断った場面も、忘れたくありません。夫に浮気を打ち明ければ、当然つらい話し合いになる。それでも所長の言いなりになることを拒んでいました。
あそこで怒って殴った所長には、本当に腹が立ちます。妻が夫に話そうとしていたことは、結局、本人の口から伝えられませんでした。
その後の指紋の拭き取り方が細かいぶん、なおさら嫌でした。仕事で身につけた知識を、妻の死を隠すために使っているんですから。
終わりのジャガイモの話には、少し気が緩みました。社主が排気管を確かめたくなるのもわかります。
ただ、今回いちばんほっとしたのは、コロンボが所長の仕事の誘いにも流されず、妻の頬に残った小さな傷を追い続けてくれたことでした。
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