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クルミットです♪
『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』第28話は、母の死を番組で追うポッドキャスターの依頼から始まります。クロスワード作家の集まり、4枚の葉書、質屋の指輪が一本の線でつながる回です。
それでは28話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
シェイクスピア&ハサウェイ 第28話「ポッドキャスターの正義」のあらすじ
ポッドキャスターのエミリア・ベルモントは故郷に戻り、フランクとルー(ルエラ)に調査を依頼する。母リアは約20年前、車の事故で亡くなったと聞かされてきた。エミリアは、疎遠になった父アンソニーが死の真相を隠していると考えていた。
アンソニーは、暗号クロスワードを作る仲間の集まりに属していた。仲間たちは調査に協力的ではない。以前エミリアに母の死は偽りだと伝えたのは、仲間のネリッサだった。秘密を抱え続けるアンソニーの体調を案じての行動で、セバスチャンは野鳥観察者に扮して彼女に近づく。
そんな中、アンソニーが公園で遺体となって見つかる。場所はリアの記念ベンチのそばだった。エミリアは調査の打ち切りを告げるが、フランクとルーは手を引かない。仲間に届いた4枚の葉書が、亡き創設者バッサーニオ博士の遺産のありかを示すと信じられていたからだ。
仲間のトム・ポーターは、博士が自分に残した手掛かりを手に入れようとアンソニーの家への侵入を試みる。その様子はフランクたちに追跡され、記録された。葉書は1枚に1語で、並べると「私の遺産を探せ」という文になる。絵柄は金の鷲、銀の樺、青銅の盾、鉛の像で、当初はこの絵が手掛かりだと考えられた。
トムが庭のノームで窓を割ろうとして、窓もノームも無傷のまま自分だけ怪我をする顛末は、重い事件の中で肩の力が抜けるところです。
フランクは、肝心の手掛かりが絵柄ではなく、葉書の差出地の側にあると気づく。古いパブの記憶も重なって宝探しの順路が解け、行き着いた先は質屋だった。そこでエミリアは、受け入れがたい真実と向き合うことになる。
質屋にあったのはリアの結婚指輪だった。宝探しを仕掛けたのは創設者ではなくリア本人で、創設者の名で謎を用意していた。リアは事故死しておらず、アンソニーとその仲間に耐えられなくなり、幼い娘を残して家を出ていた。アンソニーは、母が出て行ったと話すより事故死としたほうが娘にやさしいと考えたのだった。
指輪を前に、エミリアは父が最後の会話で本当のことを話していたのだと悟る。亡くなった日、彼女は父ともう一度向き合い、父は真実を打ち明けていた。だが彼女はそれを嘘だと受け取り、苛立ちから父を突き飛ばしてベンチにぶつけ、死なせてしまった。エミリアは泣き崩れながら、そのことを認める。
父が選んだやさしい嘘が、結局は悲劇の引き金になってしまう皮肉な結末です。
フランクとルーは伝手を使ってリアの居場所を突き止め、再会の場を整える。エミリアは今回の出来事を受けて番組を終えると決める。一方でセバスチャンは、その悲劇よりも、自分が番組の後継者になれるかどうかに気を取られていた。
シェイクスピア&ハサウェイ 第28話「ポッドキャスターの正義」の感想まとめ
今回の面白さは、謎解きの答えと家族の真相が同じ一点に重なるところです。4枚の葉書は絵柄を読み解きたくなる作りですが、フランクが注目したのは差出地のほうでした。絵を深読みする仲間たちと、書かれた場所を順に辿るフランクの対比がはっきりしています。
もう一つ大きいのは、エミリアに調査を止められたあとも、フランクとルーが葉書を追い続けた選択です。依頼人が降りても二人が手を止めなかったから、指輪にたどり着き、エミリア自身も真相を知ることになりました。依頼人の望みと探偵の納得が食い違うところに、この話の苦さがあります。
皮肉なのは、母は亡くなったと伝えたアンソニーの判断です。娘を傷つけまいとした嘘が父への疑いを生み、最後の会話ですら信じてもらえなくなりました。エミリアが母の死に疑いを抱いたこと自体は、的外れではなかった点も切ないところです。
セバスチャンの野鳥観察者への変装は、ネリッサに近づく入口になりました。それだけに、結末で番組の後継者の座を狙う姿勢が加わると、重い結末にどこか脱力感が残ります。
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