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クルミットです♪
パリの瓶詰から出た眼球と、ボルドーの路上の遺体。二つの街の事件が合流し、4人の合同捜査が始まります。特別編「目には目を」を、金庫と兄弟の関係が明らかになるところまで順に追います。
それでは14話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
マダム・エール 第14話「目には目を」のあらすじ
パリで、未開封のタマネギの瓶詰の中から人間の眼球が見つかる。一方ボルドーでは、路上に遺棄された遺体が見つかっていた。眼球と遺体の欠けた部分が合致し、アストリッドとラファエルが遺体を引き取るためボルドーを訪れる。
ボルドーのアレクサンドラとアントワーヌは、捜査は地元の警察がすべきだと主張し、パリの二人と意見が対立する。しかし検事に4人での合同捜査を命じられ、連携して調べることになる。
縄張り争いから始まって、結局は4人で動くことになる流れが、この特別編の入り口として分かりやすい。
遺体を調べるうち、被害者は筋萎縮性側索硬化症を患っていたことが分かる。幼少期のやけどの跡などから、家庭内で暴力を受けていたこともつきとめられる。被害者はあるシャトーの次男で、一年前に家出していた。
次男は治療費がかさみ、怪しげな民間療法にも傾いていた。高額な費用をどこからか工面していたことも浮かぶ。一方、長男は父親から暴力があったと語る。その父親は自殺で亡くなっており、年の離れた義母と長男がシャトーを継いでいる。
アストリッドは現地の文書係の男性から必要な情報を得て、解決の糸口をつかむ。ラファエルは子供の頃にボルドーで夏を過ごし、エール兄妹と知り合っていたことも分かる。
眼球を持ち去った理由が、金庫を開けるためという実務的なものだったのが生々しい。
眼球が取り出されたのは、次男の自宅にある虹彩認証の金庫を開けるために必要だったからだった。兄は遺産相続から外されそうになり、父親を拳銃自殺に見せかけて殺害していた。
弟の体に残っていた虐待の跡も兄がつけたもので、父親は出来のよい弟のほうを可愛がっていた。次男は兄が父を殺したと知り、その拳銃を隠し持っていた。自分を探させない代わりに兄を脅し、治療費を出させていた。
脅していた側にも事情があり、脅されていた側には父殺しの罪がある。この構図が結末を単純にしない。
マダム・エール 第14話「目には目を」の感想まとめ
瓶詰の眼球という入り口は強烈ですが、パリの眼球とボルドーの遺体の欠けた部分が合致するという点で、二つの街の事件がきちんとつながります。パリの二人が遺体を引き取りに来て、ボルドー側と管轄を争う流れにも無理がありませんでした。
いちばんの肝は、眼球を取った理由が虹彩認証の金庫だったところだと思います。猟奇的に見える遺体の欠損が、実は金庫を開けるための実務的な行為だったと分かると、最初に置かれた眼球が事件を解く手掛かりだったと整理できます。
動機のほうは、治療費の出どころが鍵になります。次男が兄の父殺しを知って拳銃を隠し持ち、自分を探させない約束と引き換えに治療費を出させていた、という関係です。病気と費用の問題を抱えた次男が選んだ手段は切実で、その切実さがやりきれなく感じられました。
遺体の傷跡や病状から家庭内の暴力が見えてくる一方で、アストリッドは文書係の男性から糸口をもらっています。遺体から進む道と記録から進む道が別々に用意されていて、4人の合同捜査という設定が生きていました。ラファエルとエール兄妹の幼い頃の縁は、二組の距離を縮める役目を担っていたように読めます。
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