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シーズン11第4話の舞台は、キンブルフォードで初めて開かれる食の祭典。ディヴァイン夫人の旧友が主催する会場に毒舌の料理評論家が現れ、事件が起こる。疑われたシェフたちの過去を、ブラウン神父が順にたどっていく。
それでは114話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第114話 シーズン11第4話のあらすじ
キンブルフォードで初めての食の祭典が開かれ、ディヴァイン夫人の旧友である料理研究家が主催を務める。出版人の夫と二人のシェフを連れた彼女は、ロンドンのホテル経営者に料理を認めさせようと意気込み、ディヴァイン夫人に厄介な役目を次々と押しつける。
会場には予告なく料理評論家が現れ、尊大な態度で周囲を不快にさせる。彼は三人の料理人それぞれの章を含む回想録の出版を控えていた。共同で店を開く計画から降りたインド料理のシェフとは因縁があり、中華料理のシェフには父親を持ち出して侮辱する言葉を向ける。
開幕早々、旧友の無茶な指示に追われるディヴァイン夫人がなんとも気の毒です。人が死ぬ前から、祭典が最後まで回るのか心配になる立ち上がりでした。
翌朝、評論家がディヴァイン夫人との約束に現れず、遺体が見つかる。サリバンは殺鼠剤入りのチーズサンドイッチが原因とみる。厨房から殺鼠剤が消えていたとグッドフェローが報告し、宿の女主人は10時過ぎにサンドイッチを届けた際、規則に反して部屋から女性の声がしたと証言した。
回想録から中華料理のシェフの父に関する章が消えていたことも分かり、彼女は逮捕される。警察は、父の死を評論家の酷評のせいだと彼女が恨んでいたとみていた。ブラウン神父が面会すると、女性の声の主は彼女だったと分かり、疑いはむしろ深まる。
一方で彼女は、評論家がインド料理のシェフの部屋の前に壺を置くのを見ていた。シェフによれば、中身は評論家の好物に欠かせない香辛料だという。店の計画を降りたのは、英国の総督だった評論家の父が分離独立期の暴動をもっと止められたはずだと考えたからだと語った。
署名会では、ディヴァイン夫人が出版人の夫のペンに、評論家の招待状と同じ欠陥を見つける。夫は招待状を送ったのは自分だと認め、回想録の出版を手がけたかったと話す。料理研究家の本は売れ行きが落ち、料理学校も閉鎖に追い込まれていた。
招待状の件はいかにも怪しく見えましたが、出てきたのは商売の焦りでした。見つけたのが振り回され続けたディヴァイン夫人だという点も、ちょっとした見せ場になっています。
再び面会したブラウン神父に、中華料理のシェフは評論家と恋仲だったと明かす。家族で知っていたのは強く反対した父だけで、回想録が出れば家族にも知られてしまう。神父はグッドフェローに頼んで回想録を見直し、評論家がほかにも多くの醜聞を書いていたことを知る。
やがて神父は、インド料理のシェフが暴動に語った以上に深く関わっていたことを知る。母の死をきっかけに加わり、手を血で汚したと本人は語り、それが英国へ逃れた理由だった。評論家は父の死と遺産相続を通じてその過去を知っており、回想録で暴かれるのを恐れたシェフが口を封じたのだった。
シェフの逮捕に料理研究家が騒ぎ立てると、ディヴァイン夫人はついに怒りをぶつける。ブラウン神父はカレーの仕上げにブレンダの手を貸すと申し出て、自らはホテル経営者を中華鍋の話で引き留める。時間稼ぎは見抜かれていたが料理は帰る直前に届き、料理研究家は翌週の面会を取りつけた。
祭典が終わってテントが片付けられるころ、料理研究家はディヴァイン夫人にそれまでの態度を謝り、実は彼女に憧れていたのだと打ち明ける。
ブラウン神父 第114話 シーズン11第4話の感想まとめ
今回うまいと思ったのは、中華料理のシェフへの疑いの積み上げ方です。消えた章、部屋で聞こえた女性の声、父への酷評と、不利な材料が次々にそろっていきます。それでも神父は証拠を覆そうと面会を重ねていきました。彼女が隠していたのが殺意ではなく恋愛だったという明かし方にも納得がいきます。
出版人の夫の招待状も同じで、怪しい行動の裏にあったのは回想録の出版を手がけたいという思惑で、料理研究家の本の不振や学校の閉鎖も明らかになりました。容疑者それぞれが、評論家や回想録をめぐって別々の事情を抱えている構図です。誰が何を隠していたのかを一人ずつ確かめていく流れが、すっきりしていて追いやすかったです。
犯人の動機は、祭典の華やかさとはかけ離れた分離独立期の暴動にさかのぼります。料理の評判をめぐる恨みに見えていた事件が、ひとりの人間が抱えてきた罪に行き着くので、後半で事件の重さががらりと変わりました。総督だった父の話と、評論家が遺産からその過去を知った経緯が一本につながるのも見事でした。
序盤で神父が気にしていた中華鍋の造りが、終盤ではホテル経営者を引き留める話題として生きてくるのも楽しいところです。時間稼ぎだと相手に見抜かれていても粘る神父と、ブレンダが仕上げに加わるカレーのおかげで、事件後の祭典がなんとか着地しました。
そして最後に、料理研究家がディヴァイン夫人への憧れを打ち明けたことで、ずっと続いていた無茶ぶりの見え方が少し変わります。逮捕の場で夫人が怒りを爆発させたあとだからこそ、この謝罪がきちんと効いていました。
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