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クルミットです♪
観劇帰りのフェリシアとマッカーシー夫人が、列車強盗の人質になってしまうシーズン7の幕開け。車内で起きた歌手の射殺をめぐり、神父とバンティは列車側から、人質の二人は犯人の農場側から真相に近づいていく。
それでは71話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第71話 シーズン7第1話のあらすじ
観劇の帰り、フェリシアとマッカーシー夫人は混んだ二等車で、フェリシアの友人である有名オペラ歌手ビアンカに出会い、彼女専用の特等車に招かれる。車内には養子の娘バーバラと息子トニー、5番目の夫ピアーズ、執事がいた。ビアンカは3人目の養子を迎える手続きを進めていた。
真夜中、赤信号で列車が止まった隙に、二人組の強盗が特等車だけを切り離す。顔をストッキングで隠した男たちは宝石を要求して発砲し、2発で照明が消え、3発目でビアンカが命を落とした。銃声を聞いた車内の軍人が非常停止をかけて撃ち返し、慌てた強盗は近くにいた二人を盾にして車で逃げた。
強盗の正体はレンとダリルという兄弟で、二人は農場の地下室に閉じ込められる。奪った宝石は上着の穴から道端に落ち、警察に拾われていた。新聞で射殺を知った兄弟は、誰も傷つかないはずだったと動揺し、どちらも撃っていないと言い張る。
フェリシアは兄弟に銃の弾を確かめさせ、二人がビアンカを撃っていないことがはっきりする。さらにマッカーシー夫人が言葉尻を聞き逃さず、兄弟には会ったこともない雇い主がいて、銃と、照明を撃って宝石を奪えという指示書を送ってきたことが判明した。
無実を晴らす方法を人質に相談する兄弟のため、二人は疑いを解いてほしいという要求の手紙を監修し、教会側へ届けさせる。書くのが遅いダリルに代わってペンを取ったのはマッカーシー夫人で、追伸には植木の水やりと、金曜締めの会計の念押しまで添えられていた。
人質が脅迫状を代筆し、ついでに留守中の用事まで書き足す流れには笑ってしまいました。捕まってもペースを崩さない二人なので、間の抜けた兄弟との力関係があっという間にひっくり返るんですよね。
一方、神父はノーマン家を訪ねる。ピアーズは、父親は不要というビアンカの考えで養子の書類に自分の名はなく、手続きを続ける気はないと話す。さらに、トニーに役が回らなくなったのはビアンカの圧力だったとほのめかした。
現場を調べた神父は、ビアンカが夫と離婚しようとしていたことを示す弁護士の手紙を見つける。バンティは椅子と窓ガラスの弾痕から、入ってきた強盗が撃ったにしては弾道が低すぎると気づいた。家族を集めて当夜を再現すると、撃ったのは座っていた人物だという見方が強まる。
窓から捨てられたとみられる3丁目の銃が見つかり、指紋を調べる段になると、バーバラが自分のものだと認めた。強盗から身を守ろうとして誤って母を撃ったという告白で彼女は逮捕され、マロリー警部補は混乱の中の事故だと結論づけた。
弾道の高さという手掛かりで一気に流れを変えたバンティが頼もしいです。ただ、指紋を調べる前に自分から名乗り出る告白は、すんなりしすぎていて少し引っかかりました。
農場では、兄弟が豚を連れて出かけた隙に、フェリシアがピンで鎖を外して脱出する。電話を探して入った家で、倒れた棚の下にいた足の不自由な青年ティモシーを助けると、彼は兄弟の弟だった。兄たちは、弁護士を目指す弟を学校へ通わせる資金のために強盗を引き受けていた。
冷めた粥を拒んだ二人は地下室に戻ることも断り、台所でまともな食事を用意して主導権を握る。その頃マロリー警部補は、レンが鉄道会社を解雇された元技師であること、兄弟がビアンカの慈善団体に援助を断られていたこと、現場近くに農場があることから二人に行き着き、銃で武装した部下と家を包囲した。
殺人の罪で絞首刑になると思い込んだ兄弟は、弾を抜いた銃で警官に撃たれる道まで考える。そこへ白旗と新聞を手にした神父が近づき、ビアンカの死の責任はバーバラに向けられていると伝えて思いとどまらせた。
フェリシアとマッカーシー夫人は、兄弟は本物の誘拐犯から自分たちを助けてくれた恩人で、犯人はウェールズ方面へ逃げたと証言する。マロリー警部補とグッドフェローは疑いを抱きながらも、兄弟を見逃すしかなかった。
誘拐された当人たちが誘拐犯をかばう嘘で、物々しい包囲が一気にしぼむ展開でした。食卓を一緒に囲んだ時点で、二人の中では兄弟の扱いがもう決まっていたのだと思います。
神父はビアンカの死を計画的な殺人と見抜き、バーバラとトニーを訪ねる。現場のマッチの焦げ跡は、最後まで火をかざしていたという証言と合わず、照明が撃たれた後に狙いを定める一瞬だけ灯りを使ったと考えられた。強盗を仕組んだのは二人自身だった。
二人は、母が世間に良い母親を演じるために自分たちを利用し、愛情を向けなかったと打ち明ける。長く耐えてきた二人を動かしたのは、新しい養子ルーシーが同じ目に遭うことだった。神父は、証拠が法廷で通用しないかもしれないことと、二人が罪を背負って生きることを踏まえ、警察には突き出さず悔い改めを説いた。
最後に、フェリシアの夫が出していた謝礼の小切手が兄弟に渡される。受け取りを渋るレンに、バンティは断ればかえって怪しまれると指摘し、神父も才能を無駄にさせない使い道だと説いたことで、弟の学費に充てる流れになった。
ブラウン神父 第71話 シーズン7第1話の感想まとめ
人質側の騒動と列車側の捜査を並行させた構成が効いていました。兄弟の動機が弟の進学だと分かるほど、もう一方では照明を撃たせる指示やマッチの跡から、殺害がどれだけ計画的だったかが浮かび上がる。この対比がよくできています。
結末は、誘拐した兄弟も、母を殺めた姉弟も、警察に突き出されないという思い切ったものです。神父が二人を見逃した判断は、証拠の弱さとルーシーを守るためという動機を踏まえていて、すっきりしない余韻が残ります。マロリー警部補が兄弟にはたどり着いたのに、その理由は見当違いだったというのも皮肉でした。
謝礼の小切手が、そのまま誘拐した本人たちの手に渡り、弟の学費に回るという締めくくりは笑えました。バンティの、受け取らないほうが怪しいという理屈が妙に説得力を持っていて、このエピソードの軽さをきれいにまとめていたと思います。
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