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クルミットです♪
今回は、富豪の葬儀をきっかけに、一族の秘密がほどけていく「葬儀を終えて」です。
遺産を受け継ぐはずの甥が、遺言書から外されていました。そして、兄の死を殺人だと言った妹まで、翌日に殺されてしまいます。
コーラは兄の死について、何を知っていたの?
ついその言葉が引っかかりますが、相続する側にも、それぞれ人に話せない事情がありました。
それでは56話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン10第3話「葬儀を終えて」のあらすじ
富豪のリチャード・アバネシーが亡くなり、葬儀に一族が集まります。弁護士のエントウィッスルが読み上げた遺言書は、予想とは違う内容でした。
財産の大半を受け継ぐと見られていた甥のジョージが、相続人から外されていたのです。その代わり、財産はほかの親族に分けられることになっていました。
ジョージの母ヘレンは、この内容に納得できません。彼女はリチャードの世話を献身的に続けてきた人でもあります。
ずっと世話をしてきて、息子だけ外されるのはつらいです。ヘレンがすんなり受け入れられないのもわかります。
そんな一族の前で、リチャードの妹コーラが、兄の死は殺人によるものだったと口にします。コーラは、親族から変わり者と見られている女性です。
気になる言葉を残したコーラは、その翌日、自宅で惨殺された姿で発見されます。兄に続いて妹まで亡くなり、葬儀のあとの発言を聞き流せない事態になりました。
あんなことを言った翌日に殺されるなんて! コーラが何か知っていたせいだと、どうしても思ってしまいます。
エントウィッスルから依頼を受け、ポワロは葬儀に参列した人たちに話を聞いて回ります。リチャードの死とコーラの殺害に、身内が関わっている可能性も出てきました。
一族の人たちは、受け継ぐ財産をそれぞれ何に使うか考えています。相続する金額が変われば、その後の暮らしにも影響が出る状況です。
ジョージも疑いを向けられる一人でした。酒や賭け事の問題を抱え、リチャードが亡くなる少し前には、彼と激しく仲たがいしていたのです。
相続するはずだった財産を失ったジョージ。その事情だけを聞けば、リチャードへの恨みがあってもおかしくないように見えます。
お金のことと直前のけんかが重なると、ジョージを疑いたくなりますね。でも、まだ本人の事情を聞きたいところ。
そして、コーラと暮らしていたギルクリストまで、何者かに命を狙われます。コーラの家にいた人にまで危険が及び、事件はいっそう落ち着かないものになっていきます。
一方、リチャードの弟にも、相続をめぐる隠し事がありました。兄の財産がジョージに渡ると見込み、屋敷の権利書を盗んでいたのです。
権利書は、不動産の権利に関わる大事な書類です。ところが遺言書の内容が予想と違ったため、その書類がないことが、今度は自分の取り分を受け取る妨げになってしまいます。
自分で持ち出した書類に困らされるなんて! 弟のこの行動まで絡んでくると、話がややこしくなるのも無理はありません。
やがて、葬儀のあとに開示された遺言書が偽物だとわかります。しかも、すり替えたのはジョージ本人だったのです。
本来の遺言書では、ジョージが財産を受け継ぐことになっていました。彼は自分を相続から外し、ほかの親族に財産が渡るようにしていたのでした。
自分がお金を受け取らないために、遺言書まで偽造したの? ここでジョージへの見方が変わりました。
その理由は、リチャードから知らされた出生の秘密にあります。ジョージはリチャードの甥として育ちましたが、本当は彼の息子だったのです。
ヘレンは、夫の兄であるリチャードとの間にジョージをもうけていました。ジョージはその事実を知らず、ヘレンの夫を自分の父親だと思って生きてきたのでした。
リチャードとの仲がこじれたのも、この秘密を聞かされたためです。ジョージは、長く真実を隠していた実の父親に反発し、遺産を受け取ることを拒みました。
ずっと信じていた家族の関係が違っていたなんて、きついです。遺産の話をされても、すぐに受け入れられる気持ちにはなれませんよね。
ジョージには、もう一つ隠している関係がありました。慈善活動に携わるリチャードの姪と、ひそかに付き合っていたのです。二人はいとこ同士でもあります。
この姪は、訪れたことがないという町で、ホテルへの道順をエントウィッスルに教えてしまいます。その土地を知らない人にしては、不自然な言動でした。
実はコーラが殺された日、姪はジョージと一緒にコーラを訪ねる予定でした。しかし二人はホテルで時間を過ごし、その間にコーラが殺されたと考えられます。
姪は、予定どおり訪ねなかったことに罪悪感を抱えていました。コーラの死を前にして、ジョージとの関係まで話すこともできずにいたのです。
行く予定だった相手が、その日に殺されてしまうのはつらいです。あのとき訪ねていれば、と自分を責めてしまう気持ちはわかります。
一方、女優をしているもう一人の姪は、夫との子を妊娠していました。慈善活動をする姪とは姉妹ですが、こちらにも自分の暮らしに関わる悩みがあります。
夫は別の女性と会っており、その姿をポワロに見られています。姪自身は妊娠を続けるか迷ったものの、赤ちゃんを産みたい気持ちに気づき、修道女たちのもとを訪ねます。
この姪が、自分は赤ちゃんを産みたいと気づけたのはよかったです。夫の行動には、ちょっと腹が立ちますが。
こうして一族の隠し事が明らかになる中、コーラ殺害の真相もわかってきます。犯人は、コーラと暮らしていたギルクリストでした。
葬儀でコーラだと思われていた人物も、実はギルクリストだったのです。彼女はコーラになりすまし、リチャードの死が殺人だと口にしていました。
兄の死に疑いを向けさせることで、自分の犯行から注意をそらすためです。コーラの言葉だと受け取っていた発言そのものが、犯人の用意したものでした。
コーラ本人の言葉ではなかったなんて! 殺された人になりすまして親族の前に出る、その行動が怖いです。
ギルクリストが狙っていたのは、コーラの持っていた価値のある絵です。彼女には、コーラの遺産を受け継ぐ権利はありませんでした。
コーラは絵を買い集め、美術に詳しい元夫に見てもらっていました。二人は離婚後も付き合いがあり、元夫はコーラのことを親しみを込めて話します。
そしてポワロが、桟橋の描かれた絵をナイフで慎重にはがしていくと、その下からレンブラントの絵が現れます。コーラの命が奪われた理由は、この絵にありました。
絵が出てきて驚きました。でも、これを手に入れるためにコーラを殺したと思うと、嫌な気持ちが残ります。
ギルクリストは、以前営んでいた喫茶店を、商売が立ち行かなくなって失っていました。コーラの同居人となった彼女は、親族から使用人のように扱われることもあります。
慈善活動をしている姪は、次の仕事が見つかるまでの生活の足しにと、三か月分の給料を渡します。その一方で、自分の重い荷物をギルクリストに持たせていました。
援助をする相手でも、荷物を運ぶのは当然のように任せてしまう。そんな扱いも、ギルクリストの怒りや不満を少しずつ募らせていたのでした。
それでも、コーラの命を奪ったのはギルクリストです。遺言書の偽造や一族の秘密に隠れていた、絵を手に入れるための殺人が明らかになりました。
名探偵ポワロ シーズン10第3話「葬儀を終えて」の感想まとめ
いちばん残ったのは、慈善活動をしている姪が、ギルクリストに重い荷物を持たせるところでした。三か月分の給料を渡す気遣いはあるのに、荷物はごく自然に任せてしまうんです。
そこは自分で持ってほしかった!
小さなことに見えても、こういう扱いが続いたら嫌になります。ギルクリストが腹を立てる気持ちは、この場面ではわかりました。
ただ、コーラを殺して、その本人になりすまして葬儀に出たことには、やっぱり腹が立ちます。コーラが言ってもいないことまで、彼女の言葉として残してしまったのが嫌でした。
コーラの元夫が、別れたあとも彼女を親しく思っているのも心に残ります。買った絵を見てもらう付き合いが続いていたのに、その絵のために命を奪われるなんて、寂しいです。
ジョージについては、偽の遺言書を作った理由に驚きました。お金が欲しくて揉めた人だと思っていたら、自分から受け取れないようにしていたんですね。
出生の秘密を知ったばかりで、財産まで素直に受け取る気持ちになれなかったのはわかります。ヘレンの不満にも同情していたので、息子に隠してきた事情を知ってからは、こちらも複雑でした。
ポワロが桟橋の絵を慎重にはがす場面では、早く中を見たい気持ちになりました。それでもレンブラントの絵が現れると、これを欲しがってコーラを殺したギルクリストに、じわじわ腹が立ってきました。
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