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クルミットです♪
今回の「ひらいたトランプ」は、富豪のシェイタナが開いたディナーから始まります。食後にはみんなでカード遊びをするのですが、そのすぐそばで殺人が起きてしまいました。
同じ部屋にいた人たちを調べれば済むと思ったら、それぞれの過去にも気になる出来事が。中でも私は、アンと友人ローダの関係がだんだん気になってしまって……。
事件の犯人と結末にも触れながら、お話ししていきます。
それでは55話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン10第2話「ひらいたトランプ」のあらすじ
ポワロとミセス・オリヴァーは、富豪のシェイタナからディナーに招かれます。彼は、犯罪芸術を集めているという人物です。
その関心は、犯罪に関わった人間にも向いていました。今回集められた客の中には、彼が過去の殺人を疑っている人たちがいたのです。
人の過去まで収集品のように扱うのは嫌ですね。そんな理由で食事に呼ばれても、くつろげません!
食事が終わると、シェイタナは客を二つの部屋に分け、ブリッジを勧めます。ブリッジは、4人が2人ずつ組になって遊ぶトランプのゲームです。
客たちがカードを楽しむ一方、シェイタナ自身はゲームに加わらず、そばで見ていました。ところが、ポワロはある疑念を抱きます。
そしてシェイタナに声をかけると、彼は胸をナイフで刺され、すでに息絶えていました。
招待主が殺されたのは、客たちがブリッジをしていた間だったのです。
カードをしているすぐそばで刺されていたなんて、嫌な近さです。さっきまで一緒に食事をしていた人なのに。
容疑者となったのは、シェイタナと同じ部屋にいた4人。ロバーツ医師、アン・メレディス、夫を亡くした夫人、そして少佐です。
ポワロとミセス・オリヴァーは、4人の身辺を調べていきます。しかし、過去に気になる出来事があっても、それだけで今回の犯人と決めることはできません。
調べても、すぐに決め手となる証拠は出てきませんでした。
一方、捜査に加わった警察の幹部にも、秘密があります。彼はシェイタナと関わりのある写真館から、世間に知られたくない自分の写真を取り戻そうとしていました。
この行動から彼にも疑いが向きますが、シェイタナを殺した犯人ではありません。
捜査する人まで写真を取り戻そうとしていて、いったい誰を信じたらいいの? ポワロには、この人の動きも確かめてほしくなります。
ポワロは、ロバーツ医師の過去にも目を向けます。医師には、ある女性の夫と不倫関係にあった過去があり、その女性はエジプトで急死していました。
シェイタナの死を調べているうちに、別の死まで出てきたのです。医師の過去の関係と、その女性の死が捜査に関わってきます。
そして少佐にも、人を撃った過去がありました。
相手は、精神に作用する薬を研究していた男性です。その男性は自分の作った薬を飲んで暴れ、妻に襲いかかっていました。
少佐が発砲したのは、その妻を救うためだったのです。
人を撃ったと聞くと身構えますが、妻が襲われていたんですね。そこを聞かずに、少佐を人殺しとひとくくりにはできません。
夫人の過去にも、夫の死が関わっていました。彼女は最初の夫を階段から突き落とし、殺していたのです。
そして、この夫人はアンの母親でした。殺された最初の夫は、アンの父親にあたります。
夫人がアンをかばう背景には、この親子関係がありました。アンを守ろうとする彼女自身も、過去に人を殺していたということです。
ここでアンのお母さんだと分かるとは! 娘をかばう気持ちには胸が痛みます。でも、父親を殺したのもこの人だと思うと、簡単には受け止められませんでした。
そんな中、アンの友人ローダが、ミセス・オリヴァーのもとを訪ねてきます。アンの過去には、以前働いていた家の雇い主の死が関わっていました。
その雇い主は、ローダの伯母です。
アンには盗みを働いた過去がありました。しかし、雇い主を殺したのはアンではありません。
本当に手を下したのは、友人のローダだったのです。
ローダは、盗みのためにアンが逮捕され、刑務所に入れられるのを防ごうとして伯母を殺していました。そのうえ、アンには自分が殺したと思い込ませていたのです。
アンに罪悪感まで背負わせていたなんて、ひどいです! 自分が殺したと思っていたら、怖くて誰にも相談できなくなってしまいます。
ローダは、その思い込みを利用してアンを自分のもとにとどめていました。友人を守ろうとした行動の裏に、アンを手放したくない思いがあったのです。
アンが盗みをしたことは事実でも、殺人まで彼女の罪になるわけではありません。シェイタナがアンについて抱いていた疑いも、真相とは違っていました。
アンの盗みはよくないです。でも、だからといって、していない殺人まで背負わされるのはつらすぎます。ローダが本当のことを知っているのが、余計に腹立たしかった。
やがてアンは、少佐と結婚するため、ローダのもとを離れようとします。するとローダは、過去の事件を警察に知らせるとアンを脅しました。
アンが離れていくと分かると、ローダは秘密を使って引き止めようとしたのです。
それでもアンは、少佐と一緒になる気持ちを示します。そしてローダは、川でアンを溺れさせようとするところまで追い詰められていきました。
アンが自分のもとを離れるだけで、そこまでする? 結婚したいと伝えた相手から命を狙われるなんて、アンが気の毒です。
しかし、溺れて命を落としたのはローダでした。アンは生き残ります。
アンをそばに置くために伯母を殺し、最後にはアン自身まで殺そうとしたローダ。その行動は、彼女自身の死につながってしまいました。
アンが助かって良かったです! ただ、相手は一緒に暮らしていた友人ですから、助かっただけですぐ気持ちが落ち着くとは思えません。
そしてポワロは人々を集め、シェイタナ殺害の真相を明らかにします。
シェイタナを刺した犯人は、ロバーツ医師でした。隠していた関係や過去の犯罪を明るみに出されたくないことが、殺人につながっていたのです。
秘密が知られることは、医師としての立場にも関わっていました。彼はその秘密を守ろうとして、シェイタナを殺したのでした。
自分の立場を守るために人を殺すのは、身勝手です。医師なら人の命を預かる側なのに、ロバーツにはイライラしました。
一方、シェイタナ自身の行動にも、事情がありました。
彼は殺人を犯した可能性のある客たちをわざと刺激し、自分を殺すよう仕向けていたのです。自ら薬も飲んでいました。
犯罪に関わった人たちを集めた食事会は、シェイタナが自分の死を招こうとする場でもあったということです。
自分が殺されるところまで考えて客を呼んでいたとは、つらい話です。あの食事会を思い返すと、招待された人たちの席まで嫌なものに見えてしまいました。
夫人は生き残り、過去に夫を殺した件で罪に問われることもありません。そしてアンは、少佐との結婚へ進みます。
シェイタナ殺害の犯人は明らかになりましたが、そこで終わったのは今回の事件です。客たちの過去まで、すべて同じように裁かれたわけではありませんでした。
名探偵ポワロ シーズン10第2話「ひらいたトランプ」の感想まとめ
一番残ったのは、ローダが川でアンを溺れさせようとする場面です。そこまでに脅す言葉も出ていましたが、本当にアンの命まで奪おうとするのはきつかった。
アンを刑務所に入れたくなくて伯母を殺したというローダ。その後、アンに殺人の責任を背負わせ続けていたことが、私はどうしても嫌でした。
アンが怖がっている理由を、ローダは知っているんです。それでも本当のことを言わず、離れようとしたら警察に知らせると脅す。
そばにいる友人からそれをされるのは、苦しいですよね。アンには盗みの責任がありますが、ローダに一生縛られる理由にはなりません。
アンが生き残ったことには、まず安心しました。少佐と結婚したいという気持ちまで、ローダの都合で消されなくて良かった!
母親だった夫人のことも、すっきりとは受け止められません。娘をかばいたい気持ちは分かっても、アンの父親を殺した過去は残っています。
しかも、その件では裁かれないまま。アンが助かった安心と、夫人への引っかかりは、別々に残りました。
シェイタナについては、最初はずいぶん嫌な趣味の人だと思っていたんです。人の犯罪を集め、本人たちを食事に呼ぶなんて、招かれた側は落ち着きません。
でも、自分が殺されるように仕向けていたと分かると、嫌な人だっただけでは片づけられなくなりました。薬まで飲んであの場にいたことが、後からじわっと重くなります。
ロバーツが犯人だと分かっても、私の気持ちはアンのほうに戻ってしまいました。盗みをしたことと、雇い主を殺していないことは、ちゃんと分けて受け止めてあげたいです。
アンがローダのもとを離れ、少佐との結婚へ進めたことには、ようやくほっとしました。
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