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クルミットです♪
今回の「青列車の秘密」では、客室を交換した二人の女性が、恐ろしい事件に巻き込まれます。
旅先で知り合いになったルースとキャサリン。ちょっとした頼み事だったのに、その後でルースが殺されてしまうなんて。
財産を巡る疑いに、父娘の事情、恋人への嫉妬まで。キャサリンには安心して旅をしてほしいのに、周りの人たちが落ち着かせてくれません。
ここからは犯人と結末にも触れていきます。
それでは54話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン10第1話「青列車の秘密」のあらすじ
石油王ルーファス・ヴァン・オールデンの娘、ルースの誕生パーティーに招かれたポワロ。そこで、思いがけない遺産相続によって財産を得た若い女性、キャサリンと知り合います。
キャサリンは、いとこの別荘へ向かうためにブルートレインに乗る予定でした。ポワロは彼女の保護者役を買って出て、旅を共にすることになります。
急にお金を持つようになったキャサリンにとって、身近に頼れる相手ができたところです。
ポワロが一緒にいてくれるのは心強いですね。知らない人ばかりの旅先なら、なおさら!
一方、ルースの父は、娘の夫であるデレック・ケタリングを快く思っていません。デレックは賭け事や飲酒に問題を抱え、お金にも困っていました。
父が娘を心配する事情はあるものの、夫婦の関係には父自身の思惑も入り込んでいます。
そしてルースは、不倫相手と密会するため、列車の中でキャサリンに客室を交換してほしいと頼みます。キャサリンはその頼みを受け入れました。
その後、ニースに到着した列車内で、女性の遺体が見つかります。ニースは、南フランスの地中海沿いにある街です。
遺体を見つけたいとこの娘は、キャサリンが死んだと思い込んで取り乱します。しかし、確かめに列車へ入ったポワロは、無事なキャサリンと出会うのでした。
亡くなっていたのはルース。顔をひどく傷つけられ、すぐには誰なのか分からない状態だったのです。
キャサリンが無事でほっとした直後に、ルースの死を知るのがつらいです。さっきまで客室を交換する話をしていたのに。
客室を替えていたことから、殺人の狙いについても疑問が生まれます。犯人が殺そうとした相手は、最初からルースだったとは限りません。
客室を替えたせいで、ルースがキャサリンと間違われたの? これでは、助かったキャサリンも安心できません。
疑いを向けられるのは、まず夫のデレックです。離婚が成立していないため、ルースが亡くなれば財産を相続できる立場にありました。
お金に困っている夫と、裕福な妻。その事情だけを聞くと、確かに気になってしまいます。
ただ、デレックにはアリバイがありました。そして、賭け事や酒に問題がある彼も、ルースへの愛情は持っていたのです。
父は、娘には自分の部下である少佐のような、面倒を見てくれる男がよかったと考えていました。ところが、この少佐こそ、後に事件の中心にいたと分かる人物だった。
デレックの生活ぶりには困ります。でも、ルースを思う気持ちまで嘘だと決めつけるのは、ちょっと待ってほしいです。
父はデレックの浮気の証拠をつかもうと、自分の愛人を差し向けてもいました。娘の離婚を進めるための企みです。
しかし、デレックは誘いに乗りません。父の思いどおりには運ばず、利用された愛人は、ついには父の顔を殴ります。
この愛人にも、ルースの存在が結婚や財産相続の妨げになるという事情があり、疑いが向けられることに。
娘の夫を試すために、自分の愛人を送り込むなんて! ヴァン・オールデンのやり方には、さすがにイラッとします。
一方で、キャサリンとヴァン・オールデン家の間にも、つらい過去がありました。
キャサリンの父の事業は、ヴァン・オールデン家の買収によって潰されていました。そして父は自ら命を絶っていたのです。
ルースは、家名に反応するキャサリンを見て、自分の知名度に関心があるのだと思っていました。キャサリンが反応した理由は、そんなものではなかった。
父への恨みから娘のルースを殺したのではないか。キャサリンにも、そうした疑いが生まれます。
キャサリンにとっては、お父さんを失ったことにつながる名前だったんですね。ルースとの受け止め方の違いが、ここは切ないです。
ルース自身も、母との間に寂しい事情を抱えていました。母娘は、ルースの人生のほとんどを離れて過ごしていたのです。
母は修道院で世話を受けており、心の状態もよくありません。ルースには母と会うつもりがありましたが、父はその再会を阻もうとしていました。
夫との関係だけでなく、母に会うことにまで父が口を出していたのが苦しいところ。誕生日を祝われていたルースのことを思い返すと、胸が重くなります。
キャサリンの身近にいる、いとこの一家も疑いから外れません。いとこは実際にはお金に困っていて、キャサリンの財産を当てにしていたのです。
もし狙われたのがキャサリンなら、彼女の死で利益を得る親類も調べる必要がありました。
ポワロに迫られたいとこは、自分がお金に困っていることを認めます。ところが、事情を知ったキャサリンは怒らず、経済的に助けてもかまわないと伝えるのでした。
一家とキャサリンは、すぐに楽しそうな会話へ戻ってしまいます。ポワロのほうが、かえって面白くなさそうでした。
ここで話が丸く収まってしまうのには、少し笑いました。キャサリンが納得しているなら、ポワロも追及しづらいですよね。
しかし、キャサリンには実際に危険が迫ります。いとこの別荘に滞在していた彼女が、何者かに襲われる事件が起きるのです。
キャサリンの叫びを聞いたいとこの娘は、襲撃者につかみかかります。そして首にかみつき、相手を退散させました。
よく助けに入ってくれました! 怖かったと思うのに、キャサリンを守ろうと必死になってくれたことがうれしいです。
ルースを殺した犯人と、キャサリンを襲った人物。その正体は、同じではありませんでした。
ポワロがルース殺害の犯人として突き止めたのは、ヴァン・オールデンの部下の少佐です。狙いはルースの宝石でした。
少佐には、戦争で脚を負傷したという過去があり、普段は足を引きずっていました。しかし、その歩き方は偽りだったのです。
彼の正体は宝石泥棒。足が不自由だと思わせながら、雇い主のそばに身を置いていました。
父が娘の相手として評価していた男が、実際には娘を殺した犯人だった。その事実が、なんともやりきれません。
そして、キャサリンを襲ったのはメイドでした。メイドは少佐の恋人でしたが、少佐がキャサリンに恋をしたため、嫉妬していたのです。
ルースの事件には宝石が、キャサリンへの襲撃には少佐を巡る嫉妬が関わっていました。客室の交換でつながって見えた二つの事件には、それぞれ別の動機があったのです。
そんな理由でキャサリンを殺そうとするの? 少佐の気持ちが変わったからといって、彼女に向かう怒りには納得できません。
正体を暴かれた少佐は、キャサリンを人質にして逃げようとします。恋をした相手を、今度は自分の逃げ道に使うのでした。
ポワロは少佐を説得し、キャサリンを解放させます。ようやく彼女は、その手から離れられました。
しかし、少佐は自ら線路へ出て、別の列車にはねられて命を落とします。ポワロはキャサリンをかばい、その場にいました。
キャサリンを放してくれて、本当によかった! でも、彼女には最後までつらい出来事が重なってしまいました。
事件の後、キャサリンは旅を続けるつもりだとポワロに話します。ウィーンへ向かい、オリエント急行に乗る予定でした。
ポワロは、まだその列車に乗ったことがないと答えます。あれほど怖い思いをしたキャサリンから、次の旅の話が出たことに少しほっとしました。
一方、いとこは若い夫や娘と、地中海の海辺でクッションを使ってふざけ合っています。お金に困っていることは分かっても、三人は楽しそうに過ごしていました。
名探偵ポワロ シーズン10第1話「青列車の秘密」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、いとこの娘がキャサリンを助けるため、襲撃者に飛びついた場面です。
首にかみつくところまで必死だったのが忘れられません。犯人に向かっていくのは怖いことなのに、キャサリンを一人にしなかった。助けてくれる人が近くにいて、本当によかったです。
その一方で、ルースのことは後まで引っかかりました。母に会おうとしていたのに、その前に命を奪われてしまったのがつらい。
父は夫との離婚を進めようとし、母との再会も止めようとしていました。そこまで娘のことに口を出しながら、そばにいた少佐の正体には気づけなかったんですね。
デレックも、安心して暮らせる夫とは言いにくい人だった。でも、ルースを愛していたと知ると、お金に困っているから犯人だと疑った自分も少し落ち着きます。
少佐が最後にキャサリンを人質にしたところは、嫌でした。恋をしていたというのに、追い詰められた途端に彼女を危険にさらすなんて。
だからこそ、事件の後にキャサリンが次の旅を話してくれたのは救いでした。怖い出来事だけで、せっかく始めた旅が終わらなくてよかった!
海辺でふざけ合ういとこ一家にも、少し気持ちがゆるみます。お金の事情がばれても三人でクッションを振り回している姿には、こちらまでほっとしました。
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