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クルミットです♪
今回の「ホロー荘の殺人」は、夫の不倫を知ってしまった妻のことが、ずっと胸に引っかかるお話です。
殺された夫と、その周囲にいた女性たち。そして、犯人から疑いをそらすために用意された証拠。ポワロが事件を追ううちに、妻をかばう人にも隠していた関係があったと分かります。
夫に腹が立つ場面もありますが、最後に残るのは子どもたちのこと。家族の写真を見る妻の姿がつらかったです。
ここからは、犯人と結末まで触れていきます。
それでは53話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン9第4話「ホロー荘の殺人」のあらすじ
事件が起きる前の晩、ポワロは夕食の席に加わっています。その翌日、ひとりの男性が殺されます。
亡くなった男性には妻がいて、子どもたちもいました。夫婦が子どもたちに別れを告げる場面もあり、この事件には、両親を見送った子どもたちがいるのです。
子どもたちの顔を見ていると、夫婦の間だけの話として受け止められなくなります。見送ったときには、こんなお別れになるなんて思いませんよね。
殺された夫は、妻以外の女性と不倫関係にありました。そして、昔の恋人とも関係を持っています。
妻は、その昔の恋人と夫が男女の関係にある現場を目撃してしまいます。人から不倫を聞かされたのではなく、自分の目で夫の裏切りを知ったのでした。
これはきついです。夫の顔を見ても、その場面が頭から離れなくなりそう。妻がそこに来てしまったことまで含めて、夫には腹が立ちました!
一方、夫の昔の恋人は、ポワロに二人の関係について話します。彼女の説明では、もう一度自分と暮らしたがっていたのは、夫のほうでした。
しかし、実際は逆だったのです。関係を戻したいと望んでいたのは、彼女自身でした。
彼女は、自分が望んでいたことを、相手が望んでいたこととしてポワロに伝えています。二人の最後のやり取りを知るには、その言い分をそのまま受け取るわけにはいきません。
そこを逆に話してしまうの? 自分が求めた側だと言いたくない気持ちはあっても、亡くなった相手の話を変えるのは困ります。
昔の恋人は、夫と最後に会った際、彼を嫌いだと言って追い出していました。そして夫が殺されたあと、怒ったまま別れたことを悔やみます。
もう一度一緒に暮らしたかった相手に、最後は嫌いだと言ってしまった。その言葉を取り消す機会は、失われていました。
自分に都合のいい説明には引っかかりましたが、最後の言葉を悔やむところはつらかったです。腹を立てて言ったひと言が、その人に伝えた最後の言葉になるのは嫌ですね。
事件には、こうした男女の関係だけでなく、犯人をかばおうとする人たちの行動も絡んでいます。妻から疑いをそらすため、わざと証拠が用意されていたのです。
ポワロが向き合うのは、事件そのものの痕跡に、誰かの手が加わった状況でした。目につくものが、そのまま犯人へつながるとは限りません。
証拠を見つけても、それが誰かの用意したものだなんて! ひとつ分かったつもりになるたびに、私は最初から考え直したくなりました。
その中には、木の絵も含まれています。ある女性があちこちに描いている、ヤシの木のような形をした絵です。
これは北欧神話に登場する大きな木を表したもので、その枝はいくつもの世界に対応しています。普段から描かれているその絵まで、真犯人から注意をそらすための証拠に使われていました。
木の絵まで疑いをそらすために使われるとは、ややこしい! 何気なく描いてあるものにも理由があると思うと、どこまで疑えばいいのか迷います。
そして、妻をかばう動きの中心にいた人物にも、夫との関係がありました。この人物も、殺された夫と不倫をしていたのです。
妻から疑いを遠ざけようとした背景には、自分もその夫と関係を持っていたことがありました。妻を傷つける側にいた人が、事件のあとでは妻を守ろうとしていたのでした。
妻をかばおうとする気持ちがあっても、その前に妻を裏切っていたことが引っかかります。今になって必死に動く姿を見ても、素直にありがとうとは思えません。
夫の昔の恋人が話したことと、妻をかばう人たちが用意したもの。それぞれの行動が重なり、夫の死をめぐる事情は入り組んでいました。
しかし、犯人は夫の妻でした。夫の不倫を知った妻が、自分の夫を殺したのです。
妻が目撃した場面を思い返すと、夫への怒りは消えません。それでも、妻自身が夫を殺していたと分かるところは苦しかったです。ここまで来てしまったことが、ただつらい。
周囲の人たちが妻から疑いをそらそうとしていたのは、彼女こそが犯人だったからです。夫と不倫関係にあった人物も、その妻をかばうために動いていました。
夫に裏切られた妻が夫を殺し、夫と関係を持った人が妻を守ろうとする。ポワロの前に置かれた証拠には、そんな人たちの行動が入り込んでいたのです。
夫と関係を持った人にかばわれるなんて、妻にとっても受け止めきれない気がします。もっと前に、この妻のことを気にかけてほしかった!
そして、自分が犯人だと明らかになったあと、妻は夫と子どもたちの写真を見ます。そこには、自分が殺してしまった夫と、残される子どもたちの姿がありました。
その後、妻は青酸カリを飲み、自ら命を絶ちます。死刑になる可能性を前に、彼女は自分の意思で死を選んだのでした。
写真を見たあとに、そちらへ進んでしまうのがつらいです。子どもたちの顔を見て、どうにか思いとどまってほしかった。ここは本当に苦しかったです。
妻の死は、毒を誤って口にした事故ではありません。夫を殺した妻は、その後、自分の命も絶ってしまいます。
事件の犯人は明らかになりました。しかし、両親を見送った子どもたちは、父親だけでなく母親まで失うことになったのです。
子どもたちには何も悪いところがないのに! 両親が出かける前の場面を思い出すと、帰ってくるのを待つ側のことばかり気になりました。
名探偵ポワロ シーズン9第4話「ホロー荘の殺人」の感想まとめ
いちばん胸に残ったのは、妻が毒を飲む前に、夫と子どもたちの写真を見る場面でした。子どもたちだけでなく、夫の写真も見るところが苦しかったです。
その写真を見ながら、妻は何を思っていたの?
夫の不倫を目撃したときのことを思うと、妻には寄り添いたくなります。あんなところを自分の目で見てしまったら、夫の言葉を聞くことさえ嫌になりそう。
だからこそ、夫を殺したあとで妻自身まで死んでしまう結末には、やりきれなさが残りました。写真を見ている間だけでも、子どもたちのために生きるほうへ気持ちが向いてほしかったです。
夫には、やっぱり腹が立ちます。妻がいて、子どもたちがいて、それでもほかの女性と関係を持っていたことには、ため息が出ました。
しかも、夫と不倫していた人が、あとから妻をかばおうとするのです。その行動を知っても、妻に優しくしてくれた人だとすんなり受け止めることはできませんでした。
妻を助けたい気持ちはあったのだと思います。でも、自分も妻を傷つけていたことを思うと、証拠を用意する姿を見ても落ち着かない。その必死さが少し悲しかった。
昔の恋人にも、引っかかるところがありました。よりを戻したかったのは自分なのに、夫のほうが望んでいたと話すのは、やっぱりずるいです!
ただ、嫌いだと言って追い出したことを悔やむ気持ちは分かります。腹を立てたままでも、あとで話せると思っていたら、言葉を選べないことはありそうです。
その「あと」がなくなってしまったところは、見ていてしんどかった。言い分を変えたことへの不満と、最後の別れ方への気の毒さが、私の中でも残っています。
木の絵まで証拠に使われるくだりでは、ポワロについていくのに精いっぱいでした。手がかりが増えれば安心できると思っていると、こんなふうに迷わされるんですね。
それでも、結末で思い出すのは証拠のことより、両親を見送った子どもたちです。夫婦の間で何があっても、子どもたちは二人が帰ってくるのを待っていたと思うと、寂しくなりました。
夫と子どもたちの写真を見た妻には、どうしても、そこで毒を飲むのをやめてほしかったです。
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