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クルミットです♪
今回の「名探偵ポワロ」は、住み込みのコックが姿を消したところから始まります。
頼まれたポワロは、最初から乗り気というわけではありません。でも、頼みに来た夫人にとっては、毎日の暮らしに関わる大問題。ここは夫人の話をちゃんと聞いてほしいところです。
やがて捜査に出てくるのは、コックのトランクと、ある銀行員の失踪。結末まで触れながら、ポワロが追った事件を振り返ります。
それでは1話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン1「コックを捜せ」のあらすじ
ポワロの登場は、足元からゆっくり顔へと移っていく場面から。椅子に座った姿を少しずつ見せてくれるので、こちらもついじっくり眺めてしまいます。
友人が話題にするのは、銀行員が姿を消した事件です。ポワロの興味を引こうとするものの、本人は取り合おうとしません。
そんなポワロのもとへ、一人の夫人が相談に訪れます。雇っていた住み込みのコックが、いなくなってしまったというのです。
住み込みなので、仕事場は暮らす場所でもあります。いつも家にいる人が急にいなくなれば、雇い主が困るのも無理はありません。
しかし、ポワロはこの依頼を小さな問題として扱い、引き受けるのを断ろうとします。
ポワロ、そこで面倒そうにしないで! 毎日頼りにしていた人が急にいなくなったら、私でも困ります。
夫人は黙って引き下がりません。裕福な女性が真珠を大事にするのと同じように、自分には腕のいいコックが大切なのだと訴えます。
警察へ持ち込むような話ではなくても、本人にとっては切実なこと。だからこそ探偵に相談したのだと、ポワロに言い返しました。
ここでポワロは笑い、夫人の言い分が正しいと認めます。自分のほうが間違っていたと受け止め、コック捜しを引き受けることになったのです。
夫人、よく言ってくれました! ポワロも言い返さずに認めてくれて、ほっとしました。
ところが、依頼人の夫婦は途中で調査を打ち切ろうとします。そこまでの働きに対して渡されたのは、1ギニーの小切手でした。
1ギニーは、イギリスのお金で1ポンドと1シリングに当たります。わざわざ探偵を頼んだのに、ずいぶんあっさり話を終わらせようとする夫婦です。
調べてもらっていたのに、それだけで終わり? 依頼を受けたポワロのほうが、置いていかれたようで気の毒になりました。
それでも、ポワロの捜査は続きます。都会で整った暮らしを好むポワロですが、コックを捜すために田舎へも足を運びました。
そこでは、羊のいる丘を歩くことに。きれい好きなポワロにとって、気楽に楽しめる道のりではありません。
羊のいる丘で困っているポワロには、ちょっと笑ってしまいました。慣れない場所まで来て、ちゃんと捜してくれているんですね。
そして、コックが仕事を離れた事情が分かってきます。彼女は、自分の財産を手に入れられるという話を持ちかけられていたのでした。
人の家に住み込んで働く彼女にとって、自分の財産を持てるという話は魅力的なもの。その話を信じて、雇い主の家を離れていたのです。
しかし、この申し出は彼女を利用するためのものでした。彼女を家から遠ざけ、持ち物のトランクを使おうとする男がいたのです。
自分の財産を持てると聞いたら、うれしくなりますよね。その気持ちにつけ込んでいたなんて、腹が立ちます。
ポワロが男に会ったとき、気に留めていたものがあります。顔の脇に残っていた、わずかな接着剤です。
男はコックに話を持ちかける際、つけひげで変装していました。その接着剤が、ポワロの疑いにつながっていたのでした。
顔に少し残ったものでも、ポワロは見過ごしません。コックを家から出すための芝居が、男自身の顔に痕跡を残していたのです。
あの接着剤、つけひげのためだった! 財産の話だけでもひどいのに、顔まで変えて近づいていたのが嫌でした。
捜査が進み、コックのトランクに隠されていたものが明らかになります。中に入っていたのは、殺された銀行員の遺体でした。
ここで、初めに話題になっていた銀行員の失踪と、コック捜しがつながります。いなくなったコックを捜していたはずが、殺人事件に行き着いたのでした。
トランクの中に人がいたと分かるところは、きつかったです。コックの持ち物を、そんなことに使わないでほしい。
銀行員を殺したのは、同僚の男です。男は自分が盗んだ9万ポンド相当の有価証券について、殺した銀行員に罪を着せようとしていました。
有価証券は、株券などのように財産として価値を持つ証書のことです。男はその大金を持って逃げるために、同僚を殺し、遺体まで隠したのでした。
姿を消した銀行員が盗んで逃げたように見せられれば、自分から疑いをそらせる。そのために、殺された人を犯人に仕立てようとしたのです。
命を奪ったうえに、盗みの罪まで押しつけるなんてひどい! 被害者がもう説明できないことまで利用していて、嫌になります。
男がコックのトランクを必要としたのにも、理由があります。遺体を運ぶなら、人目を引く新品のトランクは避けたかったのでした。
そこで選ばれたのが、コックの持っていたトランクです。目立ちにくい入れ物を手に入れるために、持ち主をうまい話で遠ざけていました。
コックが仕事を辞めることも、荷物が動くことも、男の計画に組み込まれていたのです。彼女は知らないうちに、犯罪の手助けをさせられていました。
トランクを使うために、人の暮らしまで振り回したんですね。話を信じて家を離れたコックが、気の毒でなりません。
荷物の行方を追うポワロは、駅の荷物係にも話を聞きます。この係員は、すんなり愛想よく答えてくれる相手ではありません。
すでに発送したというトランクについて重ねて尋ねると、皮肉を返してきます。ポワロも、ここでは気持ちよく質問させてもらえません。
もう少し普通に答えてあげて! 確かめたいポワロの気持ちも分かるので、このやり取りは少し落ち着きませんでした。
しかし、係員は役に立つことをしっかり覚えていました。トランクの送り先だけでなく、男が窓口を訪れたことにも話が及びます。
男の財布に入っていた紙幣も、その一つです。係員はそれを手がかりに、男がボリビアへ逃げるのではないかと考えていました。
ここでポワロは引っかかります。ボリビアは海に面していない内陸国なので、船で直接向かえる場所ではありません。
係員が見たのは、実際にはボリビアの紙幣ではなく、ベネズエラの通貨であるボリバルでした。似た名前の取り違えから、逃亡先の見当が違っていたのです。
ボリビアとボリバル、私なら聞き流してしまいそう。紙幣の話をそこで終わらせないポワロ、頼りになります!
男が逃げようとしていたのは、ベネズエラです。係員が覚えていたことも追跡につながり、犯人は捕まります。
殺された銀行員へ罪を押しつけ、盗んだ財産を持ち去る計画は、こうして阻まれました。コックの失踪を調べたことで、隠されていた犯罪にたどり着いたのです。
事件のあと、ポワロは依頼人から渡された1ギニーの小切手を額に入れ、壁に飾ります。
一見つまらなく思える依頼も、軽く扱わないために。最初は断ろうとした仕事の小切手を、自分の目に入るところへ残したのでした。
名探偵ポワロ シーズン1「コックを捜せ」の感想まとめ
一番心に残ったのは、ポワロが1ギニーの小切手を額に入れて飾るところでした。あの小切手を、そんなふうに残すんですね。
初めはコック捜しを断ろうとしていた人です。それでも、依頼人に言い返されたら、自分が間違っていたと認める。その素直さがうれしかったです。
夫人の真珠の話にも、うなずいてしまいました。毎日頼っているコックがいなくなったら困るし、自分の困り事を小さいと決められるのも寂しい。
夫人が引き下がらずに話してくれて、よかった!
一方で、コックをだました男には、最後まで腹が立ちました。財産が手に入るという話を聞いて、彼女はどれだけうれしかったのでしょう?
そう考えると、トランクを使うためだけに近づいたことが余計に嫌でした。彼女が信じた話の裏で、人が殺されていたこともつらいです。
銀行員も、命だけでなく名誉まで奪われるところだった。犯人が捕まり、罪を押しつけられずに済んだことには、ほっとしました。
駅の荷物係には少しむっとしたけれど、必要なことを覚えていてくれたのは助かりました。あの紙幣の話も、ちゃんと事件の解決につながってよかったです。
そして、最後にはやっぱり壁の小切手に気持ちが戻ります。夫人に言われたことも、引き受けた事件も、そのまま忘れずに置いておくポワロ。
あの1ギニーをちゃんと額に入れるポワロの、そういうところが好きです。
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