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クルミットです♪
今回は、ポワロが競売で欲しかった鏡を手に入れ損ねるところから始まります。その鏡を落札した男性の屋敷で、今度は命にかかわる事件が起きてしまいます。
屋敷の主人が決めた縁談に、ひそかに結婚していた養女。家族の事情が分かるにつれ、主人の押しの強さに少しずつ腹が立ってきました。
そして、事件が解決したと思ったあとにも、まだ危険が残っています。今回は犯人と結末まで触れていきますね。
それでは40話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン5第7話「死人の鏡」のあらすじ
競売に参加したポワロは、一枚の鏡を気に入ります。しかし、そこへ強気に値をつける男性が現れ、鏡を落札してしまいました。
男性はポワロに仕事の話を持ちかけ、自分の屋敷へ来るよう強く求めます。鏡を競り落とした直後から、ずいぶん自分の調子で話を進める人です。
欲しかった鏡をさらって、そのまま仕事の話まで。ポワロだって、ひと息つきたいですよね!
この屋敷の主人は、家族の結婚にも口を出していました。養女を自分のおいと結婚させようとしているのです。
おいは家具のデザインをする仕事をしており、すでに別の相手と交際中。養女にも愛する男性がいて、二人とも主人が決めた縁談には従いたくありません。
どちらも望んでいない結婚なのに、主人は話を進めようとします。本人たちの気持ちが置き去りにされていました。
二人とも別に好きな人がいるのに。家族だからって、結婚相手まで決めないでほしい!
養女には、生い立ちにも事情がありました。実の父は主人の兄弟にあたる人物で、実の両親は結婚していませんでした。
母親は、書類などをタイプするタイピスト。主人に養女として引き取られた娘は、その母が今どこで暮らしているのか知りません。
そして養女は、愛する建築家の男性と、すでにひそかに結婚していました。主人が押しつける縁談とは別に、自分で相手を選んでいたのです。
ただ、その結婚を誰もが知っているわけではありません。屋敷では、養女とおいを結婚させる話が残ったままになっています。
好きな人と結婚できたのは良かったです。でも、それを隠していなければならないのが窮屈で、気の毒になります。
そんな中、屋敷の主人が頭を銃で撃たれ、部屋で死んでいるのが見つかります。
扉には鍵がかかり、窓の留め金も閉じた状態。しかも部屋の鍵は、亡くなった主人のポケットに入っていました。
この状況では、主人が自分で命を絶ったように見えます。外から誰かが出入りしたとは考えにくい部屋だったのです。
しかしポワロは、窓の留め金に注目します。留め金を持ち上げ、注意して窓を閉めれば、閉まる際に自然にかかる仕組みになっていました。
つまり、窓が内側から閉じていたというだけでは、ほかの人間が出ていない証拠にはなりません。
鍵まで本人のポケットにあったら、私はそこで納得してしまいそう。窓の閉まり方まで確かめるポワロが頼もしいです。
事件の時刻を考えるうえでは、屋敷で響いた音も問題になります。食事の合図に使う打楽器、ゴングの音です。
その音を聞いた人たちは、夕食を知らせる次のゴングが鳴るものと思っていました。そして、ゴングのあとには銃声らしい音もしています。
主人が撃たれたのは、その銃声が聞こえたときなのか。耳で聞いた順番と、実際の出来事が合っているのかが気になります。
一方、ポワロは友人と警部を伴い、開発会社の事務所へ向かいます。ところが、そこは妙に静かで、人の気配がありません。
三人が調べていると、近くの部屋から煙のにおいがしてきました。扉を開けた先では、火事が起きています。
中にいたのは、養女と結婚した建築家でした。意識を失っていて、自分では逃げられない状態です。
三人は急いで彼を外へ運び出します。その後、建物は爆発。建築家は危ないところで救い出されました。
あのまま誰も来なかったらと思うと、きついです。三人が煙に気づいてくれて良かった!
救出された建築家は病院へ運ばれ、養女が会いにやって来ます。しかし警部は、面会できるのは家族だけだと彼女を止めました。
そこで養女は、自分が彼の妻であることを明かします。ひそかにしていた結婚が、ここで警部にも知られることになりました。
恋人として心配しているだけではなく、彼女はもう妻だったのです。倒れた夫に会うために説明しなければならないのが、もどかしい場面でした。
夫が運ばれた病院で、家族ではないと思われてしまうなんて。早く会わせてあげてほしい!
屋敷の主人が考えていた縁談には、財産の問題も絡んでいました。主人は、新しい遺言に署名する直前だったのです。
その内容では、養女がおいと結婚しなければ、財産を相続できなくなります。結婚の希望を伝えるだけでなく、遺産を受け取る条件にまでしていました。
養女はすでに別の男性と結婚しています。そのため、主人が決めた相手との結婚を条件にされれば、遺産を失うことになってしまいます。
お金のことまで持ち出して従わせようとするのは、嫌ですね。自分の結婚を選んだ娘に、そこまでする必要がありますか?
そしてポワロは、美術書を執筆している女性にも目を向けます。
彼女が関心を寄せていたのは、死にかけている子どもと、その母親を表した作品でした。それは彼女の本で扱う美術の分野とは異なっています。
どうしてその作品が気になるのか。ポワロは、彼女の関心を見過ごしませんでした。
やがてポワロは、事件の犯人を指摘します。これで一件落着と思えるところですが、屋敷ではまだ恐ろしいことが続いていました。
美術書の執筆者が、精神的に不安定になっている主人の妻に働きかけていたのです。
夫人に、夫を殺したのは自分なのだと思い込ませ、自ら命を絶つよう追い詰めていきます。自分でしていないことまで信じ込まされそうになる夫人が、あまりにも気の毒です。
夫を亡くした人に、殺したのは自分だと思わせるなんて。ここは執筆者に腹が立ちました。弱っている夫人をこれ以上苦しめないでほしい!
その行為が押さえられ、美術書の執筆者こそが主人を殺した犯人だと明らかになります。
そして彼女には、隠していた事実がありました。養女の実の母親だったのです。
母が今どこにいるのか知らずにいた娘。その母は、娘のいる場所にいました。
主人が署名しようとしていた遺言によって、娘は相続から外されてしまいます。執筆者はそれを阻もうとして、主人を殺害していました。
子どもを抱く母親の作品への関心も、ポワロが二人の関係に気づく手がかりになっています。
娘のそばに実のお母さんがいたと分かって、胸が詰まりました。でも、夫人にしようとしたことを思うと、素直に同情できなくて。
主人が亡くなった時刻にも、仕掛けがありました。
犯人は消音器を使って発砲し、主人を撃ちます。その弾は、廊下のゴングにも当たっていました。
人々が食事の合図だと受け取ったゴングの音は、主人が撃たれた際に鳴ったものだったのです。
犯人はそのあとで銃声に似た音を作り、主人がゴングのあとに自殺したように見せかけました。あとから聞こえた音を、本当の発砲時刻だと思わせるためです。
窓の留め金の仕掛けと、音による時刻の偽装。これらが重なり、主人が閉じた部屋で自殺したように見えていました。
食事の合図だと思っていた音が、撃たれた瞬間の音だったなんて。あのゴングを聞き直したくなります。
ポワロが最初に別の人物を犯人として指摘したのは、わざとでした。本当の犯人が娘を守るために動くと読んでいたのです。
執筆者は罪を隠そうとして夫人を追い詰め、その行動によって正体を知られることになりました。
最後に彼女は、自分が実の母であることを娘には伝えないでほしいと、ポワロに頼みます。ポワロはその願いを聞き入れました。
娘は、目の前にいた女性が母親だったという事実を、ポワロから告げられることはありません。
名探偵ポワロ シーズン5第7話「死人の鏡」の感想まとめ
一番きつかったのは、執筆者が夫人に罪を思い込ませようとする場面です。事件が片づいた気持ちになったところで、まだ一人、危ない目に遭っている人がいました。
夫人は夫を亡くしたうえに、自分が殺したのだと追い詰められます。気持ちが弱っているところを狙われるのが、本当に嫌でした。
執筆者が養女の母だと分かると、娘の相続を守りたかった事情は分かります。母と名乗れずに近くにいたことも、切ないですね。
それでも、夫人にまで命を絶たせようとしたところは受け入れられません。娘のためという事情を知ったあとも、あの場面への怒りが残りました。
主人にも、かなりイライラします。養女とおいの両方に好きな人がいるのに、遺言まで使って結婚を押しつける。身近にいたら、話をするだけで疲れそうな人です。
そんな中で少しほっとしたのが、病院で養女が結婚を明かしたところでした。夫が助かったことと、彼女が妻だと伝えられたこと。その二つには安心しました。
ゴングと銃声の仕掛けも気になりましたが、最後まで残ったのは母親の頼みです。娘は母の居場所を知らないままで、それでも母自身が知らせないでほしいと願っている。
その願いを聞き入れたポワロを見ていると、娘に母だと名乗れないまま終わったことが、やっぱり寂しかったです。
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