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クルミットです♪
シーズン5もこれで最後です。今回は、頭を休めるために出かけたポワロが、ホテルで真珠の盗難事件に出くわします。
せっかくの休暇なのに、事件以外にも落ち着かない理由がありました。行く先々で、新聞の懸賞企画に登場する男性と間違えられてしまうのです。
名前を大事にしているポワロには、なんとも困った出来事。真珠の行方を追いながら、むっとするポワロにもつい付き合いたくなるお話でした。
ここからは、犯人と結末まで触れていきます。
それでは41話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン5第8話「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」(シーズン最終回)のあらすじ
冒頭に流れるのは、昔の無声映画を思わせる映像です。会話を文字の画面で見せる形で、今回のお話が始まります。
いつも頭を働かせているポワロは、休養を勧められ、友人と休暇に出かけていました。滞在先はグランド・メトロポリタンというホテル。
ここでは事件のことを忘れて過ごしたいポワロですが、周囲の人たちが放っておいてくれません。新聞社が懸賞企画のために雇った男性だと思われ、何度も声をかけられます。
その男性を見つければ賞金がもらえるため、声をかける側も真剣です。しかし、ポワロはその企画とは無関係でした。
せっかく休みに来たのに、人違いの相手をするのは疲れますね。一度ならともかく、何度も続くのはちょっと気の毒!
ホテルでポワロたちの向かいの部屋に泊まっていたのは、舞台の公演を取り仕切る興行主と、その妻です。妻は女優として舞台に立つ人で、夫婦はポワロと知り合いになります。
夫婦が所有しているのは、かつてのロシア皇帝の収集品だったという真珠でした。もともとの持ち主を聞くだけでも、ずいぶん貴重な品だとわかります。
興行主は、その真珠が盗まれることなどないと自信を見せていました。ところが、その真珠がホテルで盗まれてしまいます。
盗まれないと言っていた品が、本当になくなるなんて! あの自信を思い出すと、夫婦の慌てる気持ちまで想像してしまいます。
有名な探偵がすぐ近くにいる状況ですが、ポワロは最初から捜査を引き受けたわけではありません。今回は頭を休めに来ているので、事件への関わりを断ります。
ただ、捜査をしなければ静かに過ごせるというわけでもなかった。例の懸賞企画の男性との人違いは、相変わらず続いていました。
そして、とうとううんざりしたポワロは、真珠の盗難事件を調べることにします。休暇中の探偵を動かしたのは、繰り返される人違いでもあったのです。
休ませてあげたいと思っていたのに、調べ始めるとやっぱり頼もしいです。でも、人違いに疲れて捜査へ戻るなんて、落ち着かない休暇だったなあ。
一方、興行主にとって、ポワロの存在は舞台の宣伝にも使えるものでした。自分の名前を宣伝に利用され、ポワロは不満を示します。
興行主は、自分のような立場では宣伝が必要なのだと返していました。公演を成功させたい気持ちがあるにしても、ポワロ本人には面白くない話です。
勝手に名前を使っておいて、その返しは少し図々しいです。本人が嫌がっているんだから、そこは聞いてあげてほしい!
事件を調べるポワロが気に留めたのは、ホテルにいた一人の男性客でした。その客は杖をつき、足を引きずって歩いています。
ところが、部屋へ向かう際には、エレベーターを使わずに階段を選んでいました。ポワロは、その行動に疑いを持ちます。
足の不自由さと、わざわざ選んだ移動の方法。その食い違いが、男を調べるきっかけになったのです。
足がつらそうなのに、どうして階段へ? 言われると引っかかるのに、私は杖を見ただけで納得してしまいそうです。
もう一つ、ポワロの気づきにつながったのは、劇作家と知り合った女性の話でした。ポワロは女性に、二人がどのように出会ったのかを尋ねます。
女性が答えたのは、ある芝居の公演を通じて知り合ったということ。その芝居が、男性客の名乗った名前を考え直す手がかりになります。
ポワロは芝居と名前を結びつけ、客が偽名を使っていたことに気づきました。足を引きずる様子だけでなく、名前にも仕掛けがあったわけです。
出会ったときの話から、あの宿泊客につながるんですね。女性の話を聞き流さずにいたポワロに、ここは感心しました。
そこでポワロは、本当の犯人を動かすために作戦を立てます。真珠の持ち主である興行主を、保険金詐欺の疑いで逮捕させるのです。
自分で盗難事件を仕組み、保険金を受け取ろうとしたのではないか。そんな疑いをかけられることになった興行主。
しかし、これは興行主こそが犯人だと結論づけた逮捕ではありませんでした。ポワロは、盗まれた真珠が偽物かもしれないという話もにおわせます。
本物だと思って盗んだ品が、実は偽物かもしれない。そう聞けば、犯人たちは隠しておいた真珠を確かめたくなります。
その気持ちを利用し、真珠の隠し場所へ向かわせるのがポワロの狙いでした。逮捕も偽物の話も、真犯人を誘い出すためのものです。
真珠を取り戻してほしいけれど、持ち主を逮捕するところまでやるとは! 興行主が怒るのも、こればかりはわかります。
そして、真珠を盗んだ男の正体が明らかになります。犯人は、興行主夫婦に仕える、物腰の穏やかな運転手でした。
杖をついて足を引きずっていた宿泊客も、この運転手と同一人物です。別の名前を名乗り、ホテルでは違う人物として振る舞っていたのでした。
あの運転手だったとは。穏やかそうにしていても、夫婦の真珠を盗んでいたと思うと腹が立ちます。
ポワロが真相を説明する場面では、それまでに拾っていた手がかりが示されます。警部が見落としていた点も、事件を解くうえで役立っていました。
足の不自由な客が階段を選んだことや、名乗った名前への疑い。それぞれが、運転手の正体を見抜くことにつながっていたのです。
真珠は無事に取り戻されます。しかし、持ち主の興行主は、自分を逮捕させたポワロに腹を立てていました。
興行主を逮捕させる際に、ポワロは以前聞かされた宣伝の話を返します。あなたの立場では宣伝が必要なのだと、今度はポワロのほうが持ち出すのです。
そこで、あの言葉を返すんだ! 勝手に名前を使われたことを、ポワロはちゃんと覚えていたんですね。
妻は、真珠が戻ったうえ、逮捕騒ぎがニューヨークでの公演に向けた大きな宣伝になったと夫をなだめます。損ばかりではなかったと受け止めているようです。
怒る夫と、宣伝の効果まで考える妻。真珠が無事だったからこそとはいえ、妻の切り替えの早さには驚きました。
事件が片づいたあと、ポワロはついに、新聞の懸賞企画に出ていた本物の男性と出会います。その男性には、ポワロに似た口ひげがありました。
繰り返された人違いには、ちゃんと理由があったのです。ただし、その男性はすでに新聞社から解雇されており、見つけても賞金はもらえません。
ようやく本人に会えたのに、賞金はなし? 真珠まで見つけたポワロに、そこは少しくらい良いことがあってもいいのに。
名探偵ポワロ シーズン5第8話「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」(シーズン最終回)の感想まとめ
一番心に残ったのは、怒っている興行主に、ポワロが宣伝の話を返したところです。前に自分へ向けられた言い分を覚えていて、ここで使うところが可笑しかった。
ただ、興行主の気持ちを考えると、素直に笑ってばかりもいられません。真珠を盗まれたうえに、自分まで逮捕されるのはきついです。
宣伝にポワロの名前を使ったのは図々しかったけれど、それで逮捕されても平気とはなりませんよね。妻が公演への効果を持ち出しても、すぐには機嫌を直せない気持ちはわかりました。
その妻の受け止め方には、少しほっとしたところもあります。まず真珠が戻ってきたことを喜べるのが良かったです。
犯人の運転手については、穏やかな物腰だけでは何もわからないなと感じました。雇い主の品を盗み、別人としてホテルにいたのだから、嫌になります。
私は、杖をついている姿を見たら、そこばかり気にしてしまいそうです。ポワロが階段を選ぶ行動を気に留めたおかげで、あとから同じ場面の受け取り方が変わりました。
そして今回は、人違いされるポワロがずっと気になっていました。悪意のある声かけではなくても、何度も別人扱いされたら、休んだ気がしません。
シーズン5を振り返ると、謎の答えと一緒に、ポワロが何を嫌がり、どこでむっとするのかも気にしながら見ていた気がします。このシーズンの最後にも、そんなポワロに付き合えてうれしかったです。
休養に出かけたはずが、盗難事件を解き、自分の名前を宣伝に使われ、人違いにも振り回される。今回はポワロに、お疲れさまでしたと言いたくなりました。
それなのに、最後に会えた懸賞企画の本人はすでに解雇済み。似た口ひげの持ち主にようやくたどり着いたポワロが、賞金をもらい損ねるところは、気の毒だけれど笑ってしまいました。
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