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クルミットです♪
今回は、財産を誰に残すかという話から、隠されていた親子関係が明らかになるお話です。
女の子は結婚すれば暮らしていける。そんな理由で遺産をもらえなかったら、いくら身近な大人でも腹が立ちますよね。
長い年月を経て、その考えを変えた資産家。しかし、遺言書を書き換えようとしたところで命を奪われてしまいました。
亡くなった男性が本当に財産を残したかった相手にも注目です。
それでは37話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン5第4話「なぞの遺言書」のあらすじ
物語は、子供たちがまだ幼かったころから始まります。ある資産家が親しい友人たちに、自分の遺言書の内容を伝えていました。
友人たちの息子には財産を残す一方、自分が後見人となっている女の子には何も残さないという内容です。後見人とは、親に代わる形で子供を保護する立場のこと。
資産家は、女の子なら成長して結婚すれば夫に養ってもらえると考えていました。その場には、遺言の話を聞く子供たちの姿もありました。
女の子というだけで、どうして何も残してもらえないの? 本人のいるところでそんな話をするのも、ちょっとつらいです。
やがて子供たちは成長します。資産家の保護を受けてきた若い女性は、人の言うことに黙って従うような性格ではありません。
大勢が集まる討論会でも、自分の意見をはっきりと主張! 女性にも男性と同じ権利を認めるかという議論に、ひるまず加わります。
資産家のほうは、女性が男性と同じにはなれないという立場です。ただ、以前と同じ気持ちでそう言っているわけではありませんでした。
彼女の成長を見てきたことで、その考えは変わり始めていたのです。自分の予想を超えて立派になった彼女を、誇らしく思っていました。
大人になった彼女が、ちゃんと自分の言葉で言い返せる人で良かった! ポワロが彼女を男性と対等に見てくれるのも、うれしくなります。
資産家には、残された時間が長くないという事情がありました。重い病気を抱え、自分の死を意識するようになっています。
そこでポワロに、遺言書を書き換えるつもりだと打ち明けます。今度は、後見を受けてきた彼女に全財産を残すという話だったのです。
昔は相続の対象から外した相手に、今度はすべてを譲りたい。彼は彼女にしてきた仕打ちを悔い、埋め合わせをしようとしていました。
ようやく彼女のことを認めてくれたんですね。ずいぶん待たされたけれど、本人にとってもうれしい話になってほしかったです。
しかし、資産家は新しい遺言書を用意する前に殺されてしまいます。そして、以前の遺言書もなくなっていました。
これから内容が変わるはずだった遺言書。その古いほうまで消えてしまったことで、誰が財産を受け取るかという問題も、事件と深く結びついていきます。
捜査で疑われたのは、資産家と関わりのある医師でした。古い遺言書では、多くの財産を受け取る立場にいた人物です。
現場にはインスリンの小瓶が残されていました。インスリンは血糖値を下げる薬で、多すぎる量を使えば命に関わります。
医師なら薬についての知識もあります。そして捜査する警部との間には過去の因縁もあり、疑いが向く条件が重なっていました。
薬の小瓶まで出てくると、つい医師を疑ってしまいます。でも、遺言書が消えたことも引っかかりますね。
一方、資産家には結婚していない相手との間に子供がいるという話が出てきます。その子供が誰なのかも、調べる必要がありました。
ところが、周囲の人たちは、その子供を男の子だと思い込んでいます。候補として挙がるのも、資産家とつながりのある青年たちだったのです。
医師が疑っていたのは、資産家と親しかった既婚女性の息子でした。母親と資産家の親しい関係から、その息子が実の子供ではないかと考えたのでした。
ポワロは、その一家を訪ねて事情を確かめます。すると母親は、息子を授かった時期には、資産家が第一次世界大戦に出征していたと説明。
つまり、彼が父親だという話には、時期が合わないということです。妻と資産家の関係を疑われた夫も、不快な思いを隠しません。
家族のところへ来て、そんな疑いを向けるのはきつい話です。調べるためとはいえ、夫が怒るのも無理はありません。
そして、もう一人の青年にも、資産家の息子ではないかという疑いが浮かびます。彼も、古い遺言書で財産を受け取るはずだった一人でした。
この青年が、自分の父親を訪ねてきた女性のことを母親に話します。そのあと、訪問した女性がエスカレーターから転落し、大けがをしてしまいました。
資産家の死に続き、関係する女性まで重傷を負うことに。亡くなった男性の子供をめぐる話は、相続人探しだけでは済まなくなっていきます。
亡くなった人がいるだけでもつらいのに、今度は大けがまで。親子関係を確かめる話が、こんなことにつながるのは嫌です。
やがてポワロが行き着いたのは、皆が最初から息子を探していたという点でした。資産家に子供がいるからといって、男の子とは限りません。
実の子供は、資産家が後見人として保護してきた若い女性だったのです!
そして、エスカレーターから落ちて大けがをした女性が、彼女の実の母親でした。二人には金色の髪など、よく似たところもありました。
身近にいた若い女性こそ、資産家の娘。その事実が分かると、彼が遺言書を書き換えようとした理由も、はっきりしてきます。
彼は成長した彼女を認めるとともに、自分の娘に財産を残そうとしていたのでした。
ずっとそばにいた彼女が娘だったんですね。それならなおさら、昔の遺言の話はつらいです。自分の娘に、結婚すればいいと言っていたなんて。
一方、もう一人の青年は、資産家の息子ではありませんでした。彼を実の子供として相続人にしようとしていたのは、その母親です。
資産家を殺した犯人も、この母親でした。古い遺言書で息子が受け取るはずだった財産を、手放したくなかったのです。
資産家が新しい遺言書を作れば、全財産は若い女性に渡ります。母親は、その前に彼の命を奪いました。
そして古い遺言書も盗み、遺言書のない状態にしようとします。自分の息子を資産家の実子だと名乗らせ、遺産を受け取らせるための計画だったのです。
単に、昔の遺言書を残しておこうとしたわけではありません。親子関係まで偽って、息子に財産を渡そうとしていました。
息子にお金を残してやりたいからって、そこまでしていいの? 殺された父親も、本当の娘も、あまりに気の毒です。
母親には、看護師として働いていた過去がありました。インスリンを大量に使えば危険だと知っていたのです。
重い病気で弱っていた資産家に薬を投与し、命を奪う。医師でなくても、この母親には薬の知識がありました。
そして現場に残された小瓶は、医師へ疑いを向けるために置かれたものだったのです。財産を受け取る立場と薬の知識を利用し、罪をかぶせようとしていました。
医師まで身代わりにするつもりだったとは! 息子のためという理由を聞いても、ここまでされたら腹が立ちます。
最後にポワロは、この青年が資産家を殺したのだと指摘します。すると、母親が怒って息子への疑いを否定しました。
息子を犯人扱いされ、黙っていられなくなった母親。その反応が、彼女こそ犯人だと明らかにすることにつながります。
息子に財産を得させるために起こした事件は、息子をかばう母親自身の反応から、真相に行き着いたのでした。
名探偵ポワロ シーズン5第4話「なぞの遺言書」の感想まとめ
一番残ったのは、ポワロに息子が犯人だと言われた母親が、怒って否定するところです。そこは黙っていられないんだな、と思いました。
息子が大事なのは分かります。でも、そのために病気の人を殺し、別の人に罪までかぶせようとするのは、ひどすぎました。
自分の息子が疑われることには耐えられないのに、医師には同じ思いをさせようとしていたんです。この母親の反論には、どうしても腹が立ちます。
そして、実の娘だった若い女性のことが気にかかりました。幼いころ、目の前で自分には財産を残さないと言われているんですよね。
お金の額より、自分だけ最初から外されていることがつらいです。結婚すればいいという一言で片づけられるのも、納得できません。
それでも彼女は、大勢の前で自分の考えを言える女性に育っていました。あの強さはうれしかった!
資産家が、そんな彼女を見て考えを変えたことにはほっとしました。昔の扱いは嫌だったけれど、成長を認めて、財産を残そうとした気持ちは受け取りたいです。
ただ、本当の父親だったと分かると、もう少し早く彼女に向き合ってほしかった気持ちも残ります。遺言書を書き換える話をしたときには、もう病気で時間がなかったのがつらいところでした。
彼女にすべてを残したいとポワロへ打ち明けた父親に、その願いを形にする時間をあげたかったです。
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