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クルミットです♪
今回は、ポワロのもとに届いた黄色いアイリスが、二年前の事件を呼び戻します。異国のレストランで起きた、ひとりの女性の死。ポワロはその場にいたのに、事件を解決できずにいました。
そして、亡くなった妻のためだと、当時の食事会を再現しようとする夫が現れます。姉を失った妹まで同じ席につくと思うと、私はそちらが心配になりました。
黄色い花を送った人物の願いも、最後まで見届けたいお話です。
それでは36話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン5第3話「黄色いアイリス」のあらすじ
ポワロは今回も、食べ物にはなかなか厳しい様子。友人を相手に、英国料理の肉の焼き方や野菜、チーズへの不満を口にしています。
そんなポワロが気にかけるのは、ロンドンに新しく開いたレストランです。その店の名前には、忘れられない事件とのつながりがありました。
そこへ届いたのが、黄色いアイリスの花。友人と秘書にその意味を尋ねられ、ポワロは二年前の出来事を話し始めます。
当時、ポワロはアルゼンチンに滞在していました。南米にあるこの国で、あるレストランの食事会に居合わせたのです。
その席で、ひとりの女性が毒を盛られて亡くなります。女性は夫や妹たちと食事をしており、歌手の歌に人々の注意が向いている間に、犯行が行われていました。
毒が入っていたのはシャンパン。ポワロは女性のグラスのにおいを確かめ、指につけた中身を味わって、青酸系の毒だと確認します。
毒が入ったグラスに指を入れるなんて、大丈夫なの? 確かめたい気持ちはわかるけれど、そこはちょっと怖かったです。
しかし、ポワロはこの事件を調べ続けることができません。当時のアルゼンチンでは、軍によるクーデターが起きていました。
クーデターとは、軍などが力を使って政権を奪うこと。国の支配者が変わる混乱の中で、ポワロ自身がスパイと疑われてしまったのです。
事件の捜査どころか、今度は自分が逮捕される側になってしまいました。フランス人と間違われたポワロは、連絡すべき大使館についても訂正します。
けれども、翌日には国外へ追い出されることに。しかも帰りの船は三等船室で、ポワロにとっては、その扱いまで忘れられない出来事だったようです。
目の前で人が亡くなっているのに、調べることも許されない。これは悔しいです。船室のことまで覚えているあたりは、ポワロらしいけれど。
女性を殺した人物は、突き止められないままでした。ポワロの中には、途中で手を離さざるを得なかった事件が残っています。
そして二年後、あの店と同じ名前のレストランがロンドンに開店します。続いて黄色いアイリスが届き、ポワロは事件を解き直す機会を得るのです。
亡くなった女性の夫は、妻が死んだ日からちょうど二年となる日に、当時の食事会を再現しようとしていました。妻の死の真相を求める夫として振る舞っているのです。
その食事会には、亡くなった女性の妹も関わっています。夫にとっては義理の妹であり、彼が財産を預かっている相手でもありました。
姉を亡くした妹にとって、同じ食事会を繰り返すのはつらくない? 夫の熱心さより、妹がそこに呼ばれることのほうが気になりました。
黄色いアイリスを送ったのは、この妹です。姉を殺したのは義兄ではないかと疑い、彼が何かを企んでいることにも不安を抱いていました。
花は、ポワロに助けを求めるためのものだったのです。二年前の事件を知っている彼に、自分の危険を知らせようとしていました。
あの花が助けを求めるためのものだったとわかると、妹が気の毒で。姉の夫を疑いながら過ごすだけでも、落ち着かないですよね。
食事会へ向かうポワロを、秘書は心配します。危険があると気遣われても、ポワロは、自分が関わるなら相手にとっても危険だという意味の言葉を返しました。
二年前は追い出されてしまいましたが、今度は事件に向き合えます。ポワロは、再現される食事会へと足を運びます。
ここで頼りになるのがうれしい! 妹が送った花を受け取った以上、どうか間に合ってほしいと思いました。
そして、食事会で妹が毒を盛られたように見える出来事が起こります。姉の死をなぞるような状況ですが、妹は本当に毒で倒れたわけではありません。
ポワロが前もって、毒を盛られたふりをするよう伝えていたのです。犯人に計画が成功したと思わせるための手段でした。
ここで明らかになる犯人は、亡くなった女性の夫。妻の死を追い続ける人物として振る舞っていた本人が、二年前に妻を殺していたのです。
妻のためという顔で、妹まで同じ目に遭わせようとするなんて。これは腹が立ちます。妹が無事だったことには、ほっとしました!
夫は、妹が二十一歳になるまで財産を管理する立場でした。本人が財産を受け取るまで、代わりに預かって管理する役目です。
ところが彼は、預かっていたお金を勝手に使っていました。アルゼンチンの軍人たちによる、クーデターを狙った裏取引に注ぎ込んでいたのです。
その企てが頓挫し、お金は取り戻せなくなっていました。夫が管理していた妹の財産は、すでに失われていたということになります。
二年前の妻の殺害も、このお金の問題を隠すためでした。そして妹の二十一歳の誕生日が近づき、財産を使い込んだことが知られる前に、今度は妹まで殺そうとしたのです。
預かったお金を失ったのは自分なのに、どうして姉妹が命まで奪われなきゃいけないの。妹には、姉も財産も返してほしいです。
では夫は、ほかの人がいる食事会で、どうやって妻のシャンパンに毒を入れたのでしょう。使ったのは、給仕への変装でした。
二年前、歌手に皆の注意が向いている間に、夫は給仕の姿になって毒を入れます。客たちは歌に気を取られ、飲み物を扱う給仕が誰なのかまで見ていませんでした。
給仕とは、料理や飲み物を運ぶ係のこと。レストランでグラスのそばにいても不自然ではない立場を、夫は犯行に利用していたのです。
その手口を説明するポワロの前で、今度は妹が給仕姿になります。そして、ポワロの話に気を取られている夫へ、コーヒーを運びました。
夫は、自分にコーヒーを出した人物が妹だと気づきません。自分が二年前に利用したのと同じ見落としを、今度は自分自身がしてしまったのです。
すぐそばにいる妹にも気づかないなんて! 夫にコーヒーを渡す役まで引き受けた妹は、怖くなかったかなと思ってしまいました。
毒を盛られたように見えた妹は生きており、ポワロの計画に協力していました。夫の犯行は暴かれ、逮捕へとつながります。
二年前には途中で断ち切られてしまった捜査も、ようやく決着しました。ポワロは妻を殺した犯人を突き止め、妹の命を守ったのです。
ところが、事件が片づくころには、ポワロのお腹が空いていました。レストランにいたのに、調査に時間を取られ、夕食を食べる暇がなかったのでした。
普通の店はもう閉まっている時間です。そこで友人が連れていったのは、魚のフライと揚げたジャガイモを売る、フィッシュ・アンド・チップスの屋台でした。
英国料理に不満を並べていたポワロは、最初こそためらいます。それでも食べ始めると、まずまずだと認めるのでした。
やっとご飯にありつけて良かったです! あれだけ英国料理に厳しかったポワロが食べていると、こちらまでお腹が空いてきます。
名探偵ポワロ シーズン5第3話「黄色いアイリス」の感想まとめ
いちばん残ったのは、妹が給仕姿で夫にコーヒーを渡す場面でした。姉を殺し、自分まで殺そうとした相手のそばに行くのは、簡単なことではなかったと思います。
私は、夫が気づかなかったことよりも、妹が無事にそこに立っていることに安心しました。毒を盛られたふりだったとわかっていても、元気な姿を確かめると、やっぱりほっとしますね。
それにしても、夫には最後まで腹が立った。自分が使い込んだ財産を隠すために妻を殺し、次は妹まで狙うなんて、身勝手すぎます。
妻の死を再現する食事会まで開いてしまうところも嫌でした。妹にとっては、大事な姉が亡くなった夜なのに。そのつらい出来事を、自分の都合で繰り返そうとするのがきつかったです。
黄色い花を送った妹は、ポワロに気づいてもらえて本当に良かった! 姉の夫が怖い相手かもしれないと思いながら、助けを求める先を見つけられたことに救われました。
ポワロにも、二年前の続きを調べる機会が戻ってきました。逮捕されて国外へ追い出された話には驚いたけれど、今回は妹を守るところまでできたのがうれしいです。
そして最後は、友人が食事のできる場所へ連れていってくれます。事件を解決したポワロにも、ちゃんと夕食が必要。こういう友人の気遣いはいいですね。
英国料理への不満をひとまず置いて、夜更けのフィッシュ・アンド・チップスを食べるポワロに、ようやく肩の力が抜けました。
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