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クルミットです♪
今回は、古代エジプトの王の墓を発掘した人たちに、不幸が続くお話です。亡くなった理由はそれぞれ違うのに、墓の呪いと聞くと、全部がつながって見えてしまいます。
中でもつらかったのは、病気への不安を利用された青年のこと。頼りにしていた相手との関係を知ると、医師のしたことにじわじわ腹が立ってきました。
ここからは、犯人と事件の結末にも触れます。
それでは34話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン5第1話「エジプト墳墓のなぞ」のあらすじ
エジプトで、約三千年もの間、閉ざされていた王の墓が開かれます。長い年月を経た墓の中には、クモの巣も張っています。
その発掘に関わった男性が、心臓発作で亡くなります。古代の王の墓を開いたことと突然の死が重なり、墓の呪いという話が広がっていきます。
三千年も眠っていたお墓と聞くだけで、私はちょっと身構えてしまいます。そこで人が亡くなったら、落ち着かなくなりますよね。
そして、発掘に資金を出していたアメリカ人の男性も、敗血症で命を落とします。最初の男性とは死因が違っていても、同じ発掘に関わっていた人物の死です。
不幸はそれだけで終わりません。出資者の甥も、自ら命を絶ってしまいました。
甥は遺書を残しており、そこには自分をハンセン病患者とする言葉がありました。この言葉が、後に事件を解く大事な手がかりになります。
別の調査隊員も破傷風で亡くなり、発掘に関わる人々の死は四人に。心臓発作、敗血症、自死、破傷風と、亡くなり方はばらばらでした。
一人亡くなっただけでもつらいのに、四人も続くなんて。残された人たちが呪いを怖がる気持ちも、わかってしまいました。
最初に亡くなった男性には息子がいます。父親の死をきっかけに人が次々と亡くなるため、その息子まで狙われているように見えてきます。
一方、疑わしく映るのが、イギリス側の調査隊を率いる博士です。博士はアメリカ側の人々を快く思っていません。
亡くなった四人のうち、三人はアメリカ人。博士の反感と死者の顔ぶれが重なるものの、博士は殺人に関わっていませんでした。
アメリカ人が三人と聞くと、博士のことも気になってしまいます。でも、亡くなった人の国籍だけを追っていたら、甥の遺書を読み流してしまいそう。
ポワロが明らかにする犯人は、調査隊の医師です。人を治療する立場にいた医師が、自分の知識を使って人の死に関わっていました。
ただし、四人全員が医師に殺されたわけではありません。最初の男性は、自然に起きた心臓発作で亡くなっていたのです。
医師は、その死と墓の呪いを利用します。発掘に関わる人の死が続けば、自分の犯行も呪いによる不幸の中に紛れ込ませられるというわけです。
亡くなった人を悼むどころか、その死まで利用するなんて! 医師の立場を知ってから振り返ると、安心して頼れる人がいたと思えなくなってしまいます。
医師の狙いは、アメリカ人の出資者が持つ財産でした。その財産を手に入れるために、出資者だけでなく、甥の存在も利用していたのです。
医師と甥には、以前からつながりがありました。学生時代に命を救ってもらった甥は、感謝の気持ちから、医師を自分の財産の相続人にしていました。
つまり、甥が亡くなった後に財産を受け取る相手として、医師を指定していたのです。叔父である出資者の財産が甥に渡り、その甥も亡くなれば、医師が財産を手にできる仕組みでした。
命を助けてもらったお礼が、こんなふうに使われるなんて悲しいです。甥は、この人ならと思って財産を託していたんですよね。
出資者の敗血症にも、医師が関わっていました。傷の感染を進ませることで、出資者を死に至らせたのです。
治療をする側にいた医師が、傷を悪化させていたことになります。出資者の死は、墓を開いたために起きた災いではありませんでした。
そして医師は、甥の病気への強い不安につけ込みます。甥の手にあった湿疹を、ハンセン病の初期症状だと思い込ませたのでした。
医師は、当時ハンセン病の治療に使われていた油の入った小瓶まで見せています。病名への恐れに、治療薬の存在まで重ねて、甥に嘘を信じ込ませていきます。
病気だという話まで、嘘だったの? ただでさえ不安なときに、医師からそんなふうに思わされたら、私も簡単には疑えません。
甥は、自分がハンセン病を患っていると信じ、自ら命を絶ちます。しかし、その病気は医師が仕組んだ嘘でした。
ここで意味を変えるのが、甥の遺書にあった言葉です。自分をハンセン病患者とする表現は、それまで比喩として受け取られていました。
病気を文字どおり告白しているのではなく、自分を人から遠ざけられる存在になぞらえた言葉だと思われていたのです。
ポワロは、甥がその言葉を文字どおりの意味で書いていたと指摘します。甥は本当に、自分が病気になったと思い込んでいたのでした。
遺書にまで書くほど、本人は信じていたんですね。甥が抱えていた不安を思うと、医師の嘘がきつかったです。
甥にとって医師は、かつて自分の命を救ってくれた相手でした。その相手が、今度は財産を得るために、甥を死へ追い込んでいたのです。
医師が直接手を下していなくても、甥の死は計画の中に組み込まれていました。病気を恐れる気持ちも、昔からの信頼も、利用されていたことになります。
そして、破傷風で亡くなった隊員の死にも、医師の手が及んでいます。この隊員は、財産を手に入れる計画には関係のない人物でした。
医師は、破傷風の抗毒素を投与するように見せかけ、逆に破傷風を起こさせていました。治療を装って命を奪ったのです。
この隊員を殺した目的は、墓の呪いで人が死んでいるように見せ続けることでした。出資者と甥の死だけに疑いが向かないよう、無関係な人まで犠牲にしています。
財産と関係のない人まで巻き込むなんて、ひどい! 治療だと思って受けたものが命を奪うものだったなんて、この隊員もあまりに気の毒です。
四人の死は、同じ原因で起きたものではありません。最初の心臓発作を利用し、医師が出資者を殺し、甥を自死へ追い込み、別の隊員も殺していたのでした。
最初に亡くなった男性の息子は、医師の計画の標的ではありませんでした。事件の中心にあったのは、出資者一族の財産です。
ポワロに犯行を暴かれた医師は、銃を使おうとします。しかし、エジプト人の使用人が医師を制し、武器を取り上げます。
ここで銃まで使おうとするなんて! 使用人が止めてくれたところは、ほっとしました。
こうしてポワロは、呪いに見せかけられた犯罪を明らかにします。墓の中にいた古代の王が、人々の命を奪っていたわけではなかったのです。
名探偵ポワロ シーズン5第1話「エジプト墳墓のなぞ」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、甥の遺書の言葉を、ポワロが文字どおりに受け止めたところです。あの言葉には、甥が本気で信じていた病気への不安があったんですね。
意味がわかったからといって、ほっとできる遺書ではありませんでした。手の湿疹からそこまで追い詰められてしまったことが、つらかったです。
医師は、甥が病気を心配しやすいことを利用しています。油の小瓶まで見せて、不安を強めるように仕向けていたのが嫌でした。
甥からすれば、相手は以前に自分を救ってくれた人。医師というだけでも頼ってしまうのに、そんな過去まであったら、どこで疑えばよかったの?
財産を残す相手に選んだ甥の気持ちまで、医師は知っていたわけです。その信頼を受け取っておきながら、死に追い込むなんて、腹が立ちます。
叔父を失ったうえ、自分の病気まで信じ込まされた甥には、あまりにもつらいことが重なっていました。病気の話が嘘だと、生きているうちに知ってほしかったです。
破傷風で亡くなった隊員のことも、引っかかっています。財産を狙う計画に関係がなくても、呪いを信じさせるために殺されてしまったんですから。
そこまでしてお金が欲しかったなんて! 治療を任せた人たちが気の毒で、医師にはイライラしました。
墓の呪いを怖がっていたときより、医師が何をしたのかわかった後のほうが、私は嫌な怖さが残りました。傷の手当ても、病気の相談も、この人には任せられなかったんです。
ポワロが甥の遺書を読み解いてくれたことは良かったです。甥がなぜ命を絶ったのか、その理由まで呪いの話で片づけられずに済みました。
それでも、最後に医師が銃を使おうとしたところには、まだ人を傷つけるつもりなのかと腹が立ちました。使用人がその銃を取り上げてくれて、ようやく少しほっとしました。
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