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クルミットです♪
今回は「名探偵ポワロ」の第33話、シーズン4第3話「愛国殺人」をお届けします。
歯科医の死からつながっていくのは、イギリスの金融界を支える銀行家の秘密。立派な肩書の陰で、関係のない人まで犠牲になっていくのがつらいお話です。
そして、罪を暴かれた銀行家の言い分には、私もちょっと腹が立ちました。そこできちんと向き合うポワロの言葉に、ほっとするものがあります。
犯人と結末まで触れながら、それぞれの出来事をたどっていきます。
それでは33話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン4第3話「愛国殺人」のあらすじ
物語は1921年のインドから始まります。まだ無名の銀行員だった男が、女優との結婚を控えていました。
後にイギリスの金融界で大きな力を持つ銀行家になる男にも、こんな時代があったのです。ここで登場する女優が、事件の秘密を握る最初の妻でした。
時代が進み、銀行家は国の経済を支えるほどの地位に上り詰めています。その出世には、金融界の名門の女性との結婚が関わっていました。
しかし、この華やかな経歴には、隠しておかなければならない事情があった。
最初の結婚を見てから名門との結婚を知ると、女優だった妻のことが引っかかります。あの人との暮らしはどうなったの?
やがて、歯科医の死をめぐる事件を、ポワロと警部が追うことになります。事件には、銀行家を恐喝していた男の死もつながっていきます。
歯科医院の外では、小さな女の子が縄跳びをしながら数え歌を歌っています。その歌声が、物語の途中で何度も聞こえてくるのでした。
女の子は普通に遊んでいるだけなのに、あの歌が聞こえると落ち着かないんですよね。事件のことを知るほど、無邪気な声が妙に怖くなる。
捜査では、一人の女性の遺体も問題になります。この女性は、銀行家の最初の妻と古くからの知り合いでした。
遺体の顔はひどく傷つけられていて、ポワロたちが確認します。画面にはその顔が映らないものの、身元の確認を求められた案内係が吐いてしまう音が聞こえてきます。
顔が映らなくても、案内係の様子だけで十分につらいです。亡くなった人を、こんな状態にまでしなくてもいいのに。
歯科医、恐喝していた男、そして妻の旧友。亡くなった人たちと銀行家夫婦の関係が、少しずつ事件の中心に近づいていきます。
一方、捜査の中で疑いをかけられる青年も登場します。人当たりがよいとは言えず、ポワロとも感じの悪いやり取りをする人物です。
ただ、ポワロは青年の無実を証明するために力を貸そうとします。相手の態度に流されず、実際に何をしたのかを確かめようとしていました。
感じの悪い態度を取られても、助けようとしてくれるんですね。疑われている青年にとって、ポワロがいてくれて良かった!
捜査の途中には、新婚旅行中の夫婦が警察に疑われる一幕もあります。容疑者と同じ姓だったため、二人の時間に警察が割り込んでしまうのでした。
この夫婦は、姓が同じだっただけ。事件の関係者だと思って追った先にいたのは、別人だった。
新婚旅行の最中に警察が来るなんて、二人とも災難です。名前が同じというだけで疑われたら、困ってしまいますよね。
そして、事件の根にあった銀行家の秘密が明らかになります。
銀行家は、インドで結婚した最初の妻と婚姻関係が続いているのに、金融界の名門の女性とも結婚していました。いわゆる重婚で、結婚している相手がいるまま、別の相手とも結婚していたのです。
銀行家は、この事実が表に出れば、築き上げた地位を失うことになります。そこで妻とともに、秘密を守るために人を殺したのでした。
自分たちが隠していた結婚のために、ほかの人が命を奪われるなんて。出世の話を聞いたあとだと、余計に腹が立つ!
最初の妻は、夫のそばから離れていたわけではありません。夫の「いとこ」という立場を装い、その近くにいたのです。
女優としての経験を持つ妻は、別人になりすます役割を担っていました。冒頭に登場した女優が、夫の秘密を知る協力者でもあった。
そして、旧友の女性を殺したのは、この妻でした。
妻は殺した女性になりすまし、しばらくその人として振る舞います。その後、姿を消すことで、捜査を混乱させようとしました。
古くからの友人を殺して、その人のふりまでしていたなんて。昔から知っている相手にそこまでできるのが、きつかった。
ここには、歯の治療記録のすり替えも関わっています。記録を入れ替えたのも、銀行家の妻です。
歯の治療記録は、遺体が誰なのかを確かめる手がかりになります。顔がひどく傷つけられている今回の事件では、その記録まで入れ替わっていたことが、身元の確認を惑わせていました。
人の姿を借りるだけではなく、本人かどうかを確かめる記録にも手を加えていたのでした。
歯の記録なら確かめられる、と思いたいところなのに。そこまで変えられていたら、亡くなった女性が気の毒でなりません。
妻が旧友の女性を殺した一方で、歯科医と恐喝者を殺したのは銀行家でした。三人の死には、夫婦それぞれが関わっていたのです。
恐喝者と妻の旧友の死は、重婚の秘密を守ることにつながっています。そして銀行家は、自分の地位を守ろうとする中で、歯科医の命も奪いました。
夫婦のどちらか一人がすべてを行った事件ではなく、二人が手を組んだ犯行だった。
夫婦で相談して進めることが、人を殺して秘密を守ることだなんて。どちらにも、途中でやめてほしかったです。
しかも二人は、警察に気づかれた場合に備え、別の人物に罪を着せる筋書きまで用意していました。その標的になったのが、疑いをかけられていた青年です。
青年が銀行家を殺そうとしているように見せかけ、自分たちから疑いをそらす計画でした。銀行家は人を殺したうえで、自分が狙われる側に見えるよう仕向けていたのです。
三人も死んでいるのに、今度は青年の人生まで奪うつもり? 自分を被害者に見せようとするところにも、イライラします。
ポワロは夫婦の犯行を明らかにします。銀行家が築いてきた地位も、妻が使い分けてきた身分も、罪を隠し通すことはできませんでした。
しかし、銀行家は罪が明らかになっても、自分の重要さを持ち出します。混乱の続く1930年代のイギリスで、国の金融を支えているのは自分だと主張するのでした。
国の経済を守るという言い分で、人を殺したことまで正当化しようとします。
ここで国の話を持ち出されても、納得できない! 亡くなった三人のことも、罪を着せられる青年のことも置き去りです。
ポワロは、その言い分を受け入れません。国にとって重要な人物であることは、人を殺してよい理由にはならないと退けます。
青年のような人に罪をかぶせることも、許しません。銀行家がどれほど大きな役割を担っていても、奪った命や他人に押しつけようとした罪を見逃すことはしないのでした。
相手が大物でも、ここを譲らないポワロにほっとしました。青年のことまで、きちんと話に出してくれて良かった!
名探偵ポワロ シーズン4第3話「愛国殺人」の感想まとめ
いちばん残ったのは、銀行家が国の経済を持ち出し、ポワロがその言い分を退ける場面です。
罪を暴かれたあとに、自分がどれだけ必要とされているかを語り始める。その話を聞いていると、亡くなった人たちのことを少しは口にしてほしくなりました。
金融の難しい話は、私にはよくわかりません。でも、この銀行家の事情のために、三人が死ななければならなかったとは思えない。
青年に罪を着せる計画も嫌でした。人当たりが悪いところはあっても、それで殺人の罪まで背負わされてよいわけがありません。
ポワロが青年に対して、無実を証明する手助けをしようとするところは好きです。自分への態度が気に入らなくても、ちゃんと助けてくれるのは心強いですね。
そして、最初の妻に殺された旧友の女性が、どうにも気の毒でした。
殺されたあとに自分のふりをされ、歯の記録まで入れ替えられる。夫婦の秘密を守るために、その人の名前や身元まで都合よく使われてしまったのが悲しかったです。
冒頭で女優として登場した妻が、後に友人や夫のいとこを装っていたとわかると、あの結婚前の場面も素直には見られなくなります。夫のそばにいるために、ここまでしたのですね。
女の子の数え歌も、見終わったあとまで耳に残りました。あの声が聞こえるたびに、歯科医院と、そこで始まる事件のことを思い出してしまいそう。
銀行家がどんな理屈を並べても、青年に罪を押しつけることまで見逃さなかったポワロには、ありがとうと言いたくなりました。
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