名探偵ポワロ 第29話 あらすじ シーズン3第10話「戦勝舞踏会事件」 重ねた仮装と左手が暴いた二人の死の真相

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今回は、仮装した人々が集まる舞踏会で事件が起きます。有名人の姿になる催しに、いつもの格好で参加するポワロ。自分も有名人だから、というところが、いかにもポワロらしいですね。

そんな会場で命を奪われたのは、ある子爵でした。そして、その恋人まで亡くなってしまいます。

衣装についての不自然な嘘や、手帳に書き込むときの何気ない動作。ポワロが拾い上げる小さな手がかりの先には、恋人を薬物から遠ざけようとした男性の悲しい事情がありました。

それでは29話を一緒に見ていきましょう!

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名探偵ポワロ シーズン3第10話「戦勝舞踏会事件」のあらすじ

ポワロは友人とともに戦勝舞踏会へ出かけます。参加者が有名な人物に扮する中、ポワロは普段の服装のままです。

仮装をしていないことを友人に尋ねられても、本人は少しも困りません。有名な人物になるという条件なら、自分の姿で十分というわけでした。

そこで自分を選べるのがポワロ! 隣にいたら少し笑ってしまいそうですが、本人はいたって真面目なんですよね。

舞踏会には、イタリアの喜劇の登場人物に扮した一団も参加しています。その中の一人、道化役の衣装を着た子爵が殺されてしまいます。

子爵とは、貴族の称号の一つです。華やかな仮装の集まりは、殺人事件の現場へと変わってしまいました。

そして、亡くなったのは子爵だけではありません。彼の恋人も命を落としていました。

二人の死をたどるうえで、見過ごせないのが薬物の存在です。子爵の所持品から見つかった嗅ぎたばこ入れには、コカインが入っていました。

嗅ぎたばこ入れは、たばこを持ち歩くための小さな容器です。主任警部が中身を確かめることで、この容器が事件の手がかりになります。

恋人まで亡くなっていたと分かると、子爵だけの事件としては見ていられません。二人の間に何があったのか、落ち着かない気持ちになります。

ポワロは、子爵の遺体からも手がかりを探ります。死後に硬くなった指を開かせる場面では、一緒にいる友人がつらそうに目をそらします。

一方、主任警部は動じません。こうした場に慣れている警部と、見ているのが苦しい友人とで反応が分かれます。

指を開くところは、私も友人の側になってしまいました。調べるために必要でも、あの音はきつかったです。

捜査を進めるポワロが気に留めるのは、舞踏会で着ていた衣装でした。ある夫婦の家を訪ねると、妻は二人の衣装を洗濯に出していると説明します。

しかし、妻は視線をそらし、まばたきを繰り返しています。元女優だという彼女ですが、嘘をつくのは得意ではありません。

ポワロは、その説明をそのまま受け入れません。友人が咳をして気をそらしている間に戸棚を開けると、洗濯に出したという衣装が見つかります。

そこにあるのに、どうして洗濯中だなんて言ったの? 衣装を隠すような嘘をつかれると、こちらも気になってしまいます。

衣装には、丸い飾りが切り取られているという問題がありました。妻が隠そうとしたことは、かえってポワロに調べるきっかけを与えてしまいます。

衣装の違いと、会場での目撃。その両方を確かめていくことで、子爵がいつまで生きていたのかという疑問にもつながっていきます。

一方、新聞では、ポワロが事件を解決できないという話が出ています。そんな中、以前からラジオで事件について話してほしいと頼まれていたポワロは、生放送で真相を明かすことにします。

説明の場となるのは、放送局のスタジオです。ポワロは舞踏会の人物に見立てた人形と、出席者の役を演じる人たちを使って、事件をたどっていきます。

生放送で犯人を追い詰めるなんて、ずいぶん思い切りましたね。人形まで用意しているポワロを見ると、こちらも説明を聞く準備をしたくなります。

まず、二人の死につながったのは、恋人が使っていたコカインでした。子爵は、彼女に薬物をやめてほしいと望んでいました。

そして子爵は、恋人から薬物を渡している相手の名前を聞き出します。それが、売人にとって都合の悪いことになったのです。

売人は、子爵に自分のことを知られ、警察に捕まるのを恐れていました。子爵とその恋人を殺した犯人は、この売人だったのです。

彼女に薬物をやめてほしかった子爵まで殺すなんて、ひどすぎます。自分が捕まりたくないという理由で二人の命を奪った相手には、腹が立ちました。

犯人は、仮装を利用して、自分が疑われないように仕組んでいました。自分の衣装の下に、子爵と同じ衣装を重ねて着ていたのです。

子爵を殺したあと、犯人は上に着ていた衣装を脱ぎます。そして、下に用意していた衣装で会場に姿を見せ、子爵がまだ生きているように見せかけました。

会場の人たちが子爵だと思って見ていたのは、本人に扮した犯人でした。本物はすでに命を奪われていたのです。

このすり替わりによって、子爵が生きていたとされる時間がずれます。その時間には、犯人はもう帰宅したと思われていました。

犯人自身の姿では帰ったことにして、子爵の姿では会場に残る。同じ人物が二人分の姿を使い、自分には犯行ができないように見せかけたのです。

衣装を下に着込んでいたとは! 子爵の姿を見た人たちも、まさか中に別の人がいるとは思いませんよね。

しかし、犯人は偽装のために余計なこともしていました。自分の衣装の飾りを補うため、元女優の妻の衣装から丸い飾りを切り取っていたのです。

そのため、衣装を巡る不自然な嘘が生まれました。隠しておきたかった衣装をポワロに見られ、犯人の細工をたどる手がかりになってしまいます。

もう一つ、犯人は子爵の手帳にも書き込みをしていました。捜査を違う方向へ向けようとしたこの行動に、見落としがあったのです。

ポワロは、犯人が子爵の姿に変装したことを証明できないと認めます。しかし、そのまま話を終わらせず、相手に道化役の人形を投げます。

相手は、とっさに左手で受け取りました。

そこでポワロは、舞踏会で子爵が手帳に書くところを見た女性に、どちらの手を使っていたか確かめます。子爵の姿をした人物が書いていたのは左手でした。

しかし、本物の子爵は右利きです。その違いに気づいた女性の言葉が、会場にいた人物のすり替わりを明らかにします。

受け取った左手を見てから、手帳の話につながるところに引き込まれました。そこまで見ていたポワロ、頼もしいです!

子爵の衣装をまねることはできても、手帳を書くときの手までは合わせられていませんでした。犯人が残した偽の手がかりが、本人を追い詰めることになったのです。

こうしてポワロは、衣装を使った偽装と二人が殺された理由を明かします。舞踏会での目撃を利用した犯人の計画も、崩れていきました。

事件の説明が終わると、放送局の電話がひっきりなしに鳴っていると知らされます。ところが、寄せられていたのはポワロの英語についての苦情でした。

そちらへの苦情なの? 真相を聞いていたこちらは事件のことでいっぱいなのに、思わぬところを注意されてしまいました。

それでもポワロは、落ち込む様子を見せません。主任警部の言葉遣いのほうに問題があるとして、今度は警部を注意し始めます。

自分に向けられた苦情まで、警部への指摘に変えてしまうポワロ。事件を解いたあとの彼は、いつもの調子に戻っていました。

名探偵ポワロ シーズン3第10話「戦勝舞踏会事件」の感想まとめ

いちばん残ったのは、投げられた人形を犯人が左手で受け取る場面です。そこから、手帳を書いていた人物の手に話が戻るところが好きでした。

衣装を二枚重ねて、帰った時間までごまかしていた犯人。それだけ準備していたのに、書くときの手には気が回らなかったんだなあと思いました。

人形を受け取る動作も、考える前に出てしまったように見えます。そんな小さな動きを見逃さず、目撃した女性に確かめるポワロには、安心して任せられました。

ただ、子爵と恋人のことはつらいままです。薬物をやめてほしいと望み、誰から受け取っているのかを知ったために殺されてしまうなんて、あまりにも理不尽でした。

恋人の女性も、売人に命まで奪われてしまいます。犯人の仕掛けが分かってすっきりしても、二人が戻ってこないことを思うと、やっぱり寂しいです。

衣装について嘘をつく元女優の女性には、少しそわそわさせられました。目をそらしたり、まばたきが増えたりする様子を、ポワロが見過ごすわけがありません。

咳で気をそらす友人とのやり取りには、いつもの二人らしい親しみもありました。遺体の前では目をそらしていた友人が、こういうところではちゃんと力を貸してくれるのがいいですね。

そして最後のラジオの苦情。事件を解いたばかりのポワロには気の毒ですが、英語を注意されて主任警部の言葉遣いに文句を返す姿には、ふっと笑ってしまいました。

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