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クルミットです♪
今回は、ポワロが呼び出された理由に、ちょっと拍子抜けしてしまうお話です。殺人事件を解決するつもりで出かけたのに、待っていたのは推理小説の相談でした。
ところが、帰ろうとしたところで本当に人が亡くなってしまいます。マースドン荘の主人の不審な死に、幽霊を見たと訴える妻、そして防空演習中の騒ぎまで重なることに。
怖がっている人を見ると、つい心配してしまう私には、妻の振る舞いが引っかかる回でした。ここからは事件の結末まで触れていきます。
それでは25話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン3第6話「マースドン荘の惨劇」のあらすじ
ポワロは友人とともに、ある村へ向かいます。宿の主人から届いた手紙を読み、事件の捜査を頼まれたと思っていたのです。
しかし、宿の主人が困っていたのは、自分で書いている推理小説でした。物語の結末がうまくまとまらず、憧れのポワロに助けてもらおうと呼び寄せたのでした。
わざわざ出かけてきたのに、小説の相談だったの? ポワロが腹を立てるのも、最初は分かる気がしました。
ここで少し困るのが、手紙には小説の相談だと書いてあったこと。ポワロがその部分を読み落としていたために、話が食い違ってしまったのです。
宿の主人に厳しい視線を向けるポワロですが、相手はなかなかめげません。怒られても食事を出し、気持ちよくもてなし続けます。
そこを読み落としていたのは、ポワロのほうでしたか! 宿の主人も、そんなに怒られるとは思っていなかったですよね。
宿の主人は、女性の名前を筆名に使って小説を書いていました。女性作家の作品のほうが売れるという考えからです。
名前の工夫はしていても、肝心の謎解きでは行き詰まっている様子。ポワロへの憧れが強く、自分の小説にも知恵を貸してほしかったのでした。
好きな探偵に頼りたくなる気持ちは分かります。でも、小説の結末まで任されたポワロには、少し同情してしまいました。
そして、ポワロたちがロンドンへ帰ろうとしたところで、本当の事件が起こります。マースドン荘の主人が、謎の死を遂げたのです。
小説の中の事件だけでは済まなくなり、ポワロは滞在を延ばして調べることに。亡くなった主人の周囲には、屋敷に現れる幽霊の話がありました。
その幽霊を見たと訴えているのが、主人の妻です。彼女は屋敷で死者の霊を目にすると言い、ひどく怖がっていました。
夫を亡くしたうえに、幽霊まで見えるという妻。そんなふうに怖がっていたら、まずは落ち着かせてあげたくなります。
調べを進めるポワロには、亡くなった主人を生前に診ていた医師も協力します。この医師は、主人の潰瘍の手術を担当した人物でした。
ポワロへの態度も親しみやすく、捜査に手を貸してくれます。主人が生きていたころの体のことを知る人が、そばにいるわけです。
怖い話が続く中で、落ち着いて協力してくれる先生がいると、少しほっとしますね。亡くなった人のことも、きちんと調べてほしいです。
そんな中、空襲に備える訓練である防空演習で、妻がクロロホルムによって意識を失う出来事が起こります。夫に続いて、妻も危険な目に遭ったように見える騒ぎでした。
使われたのは、演習で着けるガスマスクです。身を守るための道具が、この出来事に関わっていました。
今度は妻まで狙われたの? 夫を亡くして怖がっている人に、まだ何か起こるなんて嫌だなと思ってしまいます。
しかし、妻のガスマスクにクロロホルムを入れたのは、妻自身でした。自分も被害に遭ったように見せて、疑いが自分へ向かうのを避けようとしたのです。
誰かに襲われたのではなく、自分で仕込んだ騒ぎでした。怖い目に遭っている妻だと思わせるために、そこまでしていたことになります。
ガスマスクの中身まで、自分で仕込んでいたなんて! 心配していたぶん、これはちょっと腹が立ちました。
そして、屋敷の幽霊を怖がっていた姿にも、裏がありました。妻は迷信を信じ、死者の霊に怯えているように装っていたのです。
その狙いは、夫を恐怖で死に追いやることでした。妻が幽霊を見たと訴える行為は、夫を怖がらせるためのものだったのです。
そばにいる妻からそんな話を聞かされていた夫が、気の毒です。相手を怖がらせて死なせようとするなんて、ひどい!
ところが妻は、幽霊への恐怖を演じ続けるうちに、自分でも本当に幽霊を信じるようになっていきます。初めは芝居だった怯えが、本人にも抑えられなくなっていました。
ポワロは、その恐怖を使って妻に真実を話させようとします。幽霊が出たように見せかけ、妻を追い詰めるのです。
この仕掛けには、妻自身が使っていた偽物の血が用いられました。夫を怖がらせようとしていた妻が、今度はポワロの仕掛けに怯える側になります。
自分でも偽物の血を使っていたのに、もう冷静ではいられないんですね。怖がる妻を見ても、先ほどまでのようには心配できませんでした。
妻は恐怖に耐えきれず、自分の罪を認めます。マースドン荘の主人が亡くなった事件の犯人は、その妻だったのです。
幽霊が見えるという訴えも、防空演習での騒ぎも、妻の振る舞いを知ると受け取り方が変わります。夫を怖がらせ、自分には疑いが向かないようにしていたのでした。
白状してくれて、ようやく少しほっとしました。亡くなった夫のことを思うと、幽霊のせいで片づかなくて良かったです。
一方、宿の主人が書いていた小説にも、ポワロは答えを出しています。原稿を読むと、容疑者全員に筋の通ったアリバイがあり、それが結末を書けない原因になっていました。
アリバイは、事件が起きたときに別の場所にいたと示すものです。疑わしい人がいても、その人には犯行ができなかったという説明がついてしまうわけです。
ポワロが考えた解決法は、寝たきりの探検家が、部屋から出ずに毒のついた矢を吹き、被害者の食べ物に毒を入れるというものでした。
部屋を出ていないという事情を残したまま、犯行を可能にする答えです。宿の主人が困っていた小説の謎にも、道筋がつきました。
寝たきりの人に、そんな方法があったとは! 全員にアリバイを用意して困っていた宿の主人も、これで続きを書けますね。
宿の主人は、実際の事件の解決にも力を貸せたことを喜びます。ポワロの事件を手伝ったと、子供たちに話せることがうれしいのです。
呼び寄せたときには怒られてしまった相手と、事件に関われた宿の主人。最初から熱心なファンだっただけに、その喜びも大きかったようです。
それは子供たちにも話したくなります! 怒られても変わらずポワロをもてなしていた宿の主人には、良かったねと言いたくなりました。
この回には、有名人などの姿をろうで再現した人形が並ぶ、村のろう人形館での一幕もあります。ポワロは友人と警部に、そこを見て回るよう勧めます。
館内にはポワロ自身の人形もあるのですが、二人が熱心に褒めるのは喜劇俳優の人形でした。それを知って、ポワロはがっかりしてしまいます。
しかも、二人はわざとポワロをからかっていました。事件では頼りになるポワロも、友人たちの前ではこんな扱いを受けてしまうのです。
そこはポワロの人形も褒めてあげて! でも、二人がわざとやっていると分かると、少し笑ってしまいます。
名探偵ポワロ シーズン3第6話「マースドン荘の惨劇」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、偽物の血を使ったポワロの仕掛けに、妻が怯えて白状するところです。夫を怖がらせようとしていた人が、本気で幽霊を恐れている姿には、少し戸惑いました。
最初の妻の話だけを聞いていたら、私は普通に心配してしまいます。夫を亡くし、怖いものまで見えると言われたら、そばにいてあげたくなるからです。
それだけに、ガスマスクの騒ぎまで自分で起こしていたと分かったときは、嫌な気持ちになりました。そこまでして自分から疑いをそらしたかったのですね。
何より、夫が気の毒だった。身近な妻が、恐怖で自分を死なせようとしていたなんて、つらいです。
妻が白状するところでは、怖がってかわいそうという気持ちより、やっと認めたという気持ちが強くなりました。ポワロが妻の演技をそのまま信じずにいてくれて、良かったです。
宿の主人には、少し気持ちを和らげてもらいました。小説の相談で呼び出すところは困った人ですが、腹を立てたポワロにも変わらず親切だったのが好きです。
事件を手伝えたことを子供に話せると喜ぶ姿も、気取っていなくていいですね。憧れの人と過ごした時間を、ずっと覚えていそうだなと思いました。
そして、ろう人形館では自分の人形を褒めてもらえないポワロ。妻から自白を引き出したあとの頼もしさも頭に残っているので、友人と警部にからかわれてがっかりする姿には、つい頬がゆるみました。
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