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クルミットです♪
今回は、100万ドルの債券を守るため、ポワロが大西洋を渡る船旅に出ます。ところが、債券を運ぶ担当者は、賭け事で借金を抱えていました。
お金に困っている人に、大金に関わる仕事を任せる。その事情が分かるほど、運搬役のことが心配になってきます。
そして、盗難の裏にあったのは、その借金につけ込む腹立たしい計画でした。犯人と債券の行方、帰国後の結末まで触れていきます。
それでは22話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン3第3話「100万ドル債券盗難事件」のあらすじ
ポワロが頼まれたのは、イギリスからアメリカへ運ぶ100万ドルの債券を守る仕事です。債券とは、お金を借りた側が返済を約束する証書のこと。
依頼主は、大西洋を渡る間の安全を心配し、ポワロに同行を求めます。盗まれてから調べるのではなく、輸送の段階から関わることになりました。
本来、債券を運ぶ予定だった男性には、出発を妨げる出来事が重なっていました。車にひかれそうになったうえ、ストリキニーネという毒物で体調を崩してしまったのです。
そこで、別の担当者が代理の運搬役に選ばれます。しかし、この担当者には賭け事で作った多額の借金がありました。
こんな大事な荷物を任されるだけでも気が重いのに、借金まで抱えているなんて。何かあったとき、この人ばかり責められそうで心配です。
ポワロは運搬役とともに船に乗り、アメリカへ向かいます。一緒に乗り込んだ友人は、船酔いに苦しむことに。
海を渡る旅は、体調が悪くても簡単には切り上げられません。債券をめぐる不安とは別に、こちらもつらい船旅になってしまいました。
船酔いは気の毒ですね。せっかくの船旅なのに、揺れが収まるのを待つしかない時間はきついです。
船内でポワロたちが出会うのが、華やかな装いの女性です。彼女はポワロの隣の船室に泊まっていました。
そして、運んでいた債券がなくなる事件が起きます。守るために同行していた荷物が、船の上で消えてしまったのでした。
借金を抱えた運搬役は、疑いを向けられやすい立場に置かれます。債券を盗んで売り、そのお金を返済に使ったと考えれば、周囲には筋が通って見えてしまいます。
借金があると知られているだけで、こんなに立場が悪くなるんですね。本人が盗んだと決まったわけでもないのに、これはつらい!
運搬役に不利な事情がある一方で、ポワロは彼が無実だと信じています。お金に困っているという事情だけで、犯人と決めつけることはありません。
この事件で気になるのが、船で出会った女性の何げない動作でした。ポワロに時刻を尋ねられると、彼女は思わず胸元へ手を伸ばしたのです。
それは、看護師が制服につけた時計を確かめるときのしぐさ。華やかな姿をしていても、普段の習慣が出てしまいました。
時間を聞かれただけで、いつもの場所に手が動いてしまうんですね。服を着替えていても、そこまでは気が回らなかった!
この女性の正体は、イギリスで療養している男性の世話をする看護師でした。その男性こそ、本来は債券を運ぶ予定だった人物です。
看護師がかつらを外すと、長い金髪が現れます。船内の華やかな女性と、療養中の男性に付き添う看護師は、同じ人物だったのでした。
看護師は、たまたま同じ船に乗り合わせたわけではありません。男性と手を組み、債券の盗難を運搬役の仕業に見せかけるために乗船していたのです。
療養中の男性のそばにいた人が、船の中にもいたんですね。運搬役の知らないところで、そんなつながりができていたとは!
そして明らかになるのが、債券そのものの行方です。本物の債券は、そもそも船に積まれていませんでした。
アメリカへ渡る前に、すでに偽物とすり替えられていたのです。本物はイギリスに残り、療養中の男性が持っていました。
本物は船に乗っていなかったの? 海の上でなくなったと思っていたので、イギリスにあると分かって、いったん頭を整理したくなりました。
輸送を頼んだ依頼主は目が悪く、債券が偽物に変わっていることに気づけませんでした。そのため、すり替えられたまま輸送が進んでしまいます。
運搬役がアメリカへ運ばされたのは、初めから偽物の債券だったということです。本人にとっては、荷物を預かった時点で、もう罠の中に入っていました。
船内では、共犯の看護師が債券をなくしたように装います。そこで運搬役の借金が知られれば、盗んだ理由まであるように見えてしまう。
本物を手元に残す男性と、船の上で盗難を装う看護師。二人は離れた場所で、それぞれの役目を果たしていたのです。
自分たちは本物を確保して、責任だけを運搬役に押しつけるなんて。借金で苦しんでいるところにつけ込むやり方が、嫌になります。
本来の運搬役だった男性が、車にひかれそうになった件も偶然ではありません。代理を立てるため、自分で仕組んだ出来事でした。
毒物の件も同じです。命を落とさない量のストリキニーネを使い、自分が輸送を担当できない状況を作っていました。
こうしてイギリスに残れば、船内で起きた盗難からは距離を置けます。体調を崩して療養している本人が、本物の債券を持っていたのでした。
災難が続いて気の毒だと思っていたのに、自分で用意した口実だったとは! 運搬役に責任を負わせるために、そこまですることにも腹が立ちます。
借金のある担当者が代理に選ばれたのも、二人にとって都合がよかったからです。盗んだ債券を売って借金を返した、と疑わせやすい相手でした。
運搬役の借金は、盗みを働いた証拠ではありません。しかし犯人たちは、その事情を利用して、自分たちから疑いをそらそうとしていたのです。
ポワロがたどり着いたのは、船内だけでは終わらない仕掛けでした。出発前のすり替えと、船内での盗難騒ぎがつながり、運搬役に罪をかぶせる計画が明らかになります。
ところが、イギリスへ戻ったところで、ポワロは意外な行動を取ります。無実だと信じていた運搬役を、逮捕させたのです。
無実を信じているのに、なぜ逮捕? やっと疑いが晴れると思っていたので、ここでは私も戸惑いました。
その理由は、帰国した人が荷物などの確認を受ける税関にありました。運搬役を待っていたのは、借金の取り立てをする人たちだったのです。
ポワロは、運搬役が彼らに捕まる前に、警察に身柄を確保させます。この逮捕は、彼を借金取りから守るための措置でした。
犯人の計画が分かっても、運搬役の借金まで消えるわけではありません。ポワロは、帰国した彼の身に迫る問題にも気を配っていたのです。
理由が分かって、ようやくほっとしました。疑いを解くだけで終わらず、帰ってきたあとのことまで考えてくれていたんですね。
名探偵ポワロ シーズン3第3話「100万ドル債券盗難事件」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、帰国した運搬役をポワロが逮捕させるところです。無実を信じてもらえたのに、そこで逮捕となると、本人の立場では落ち着かないですよね。
私も最初は、ポワロの判断についていけませんでした。でも、税関で待っている借金取りから守るためだと分かると、あの行動に安心できました。
疑いが晴れたあとにも、運搬役には困りごとが残っています。そこを放っておかなかったのがうれしかったです。
今回の犯人たちには、じわじわ腹が立ちました。運搬役がお金に困っていると知って、その事情を罪の押しつけ方にまで使っていたのが嫌だった。
賭け事の借金は本人が抱えた問題でも、だからといって、他人の盗みまで背負わされていいわけがありません。ポワロが彼の無実を信じてくれたことは、やっぱり心強い!
目の悪い依頼主が、すり替えに気づけなかったところも気の毒でした。債券を守りたくてポワロを頼ったのに、その債券が出発前から偽物になっていたなんて、がっかりしてしまいます。
看護師の正体につながった、胸元へ伸びる手も忘れられません。私なら、華やかな服や髪に気を取られて、小さなしぐさは見過ごしてしまいそうです。
かつらを外して長い金髪が現れるところでは、船の女性と看護師が、ようやく頭の中でつながりました。見た目を変えても、時計を見ようとする手はいつもどおりだったのがおかしい。
そして、本物の債券が一度もイギリスを出ていなかったという結末。運搬役は偽物を運ばされ、その偽物がなくなった責任まで負わされかけたのですから、気の毒でなりません。
盗難の疑いが解けても、港には借金取りが待っている。そんな運搬役を、逮捕させてまで守ったポワロの気配りに、最後はほっとさせられました。
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