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クルミットです♪
今回は、ポワロが園芸展で出会った老婦人の事件です。自分の名前をつけたバラがお披露目される日に、彼女から渡されたのは空の種の袋でした。
花の話かと思ったら、そこには身近な人への疑いが。老婦人が何を知らせようとしていたのか、意味がわかってからあの出会いを思い返すと、つらくなります。
ここからは犯人と結末にも触れながらお話しします。
それでは21話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン3第2話「あなたの庭はどんな庭?」のあらすじ
園芸展へ出かける前、ポワロは新しい香りを購入します。さっそく身につけますが、そのことに気を取られ、朝の郵便を確認しないまま出発してしまいました。
園芸展は、花や庭づくりを楽しむ催し。今回はポワロの名前をつけたバラもあり、本人にとってもうれしい機会です。
一方、一緒にいる友人の大尉は、花粉症らしい症状に悩まされています。花が集まる場所では、落ち着いて楽しむのも難しそう。
自分の名前がバラにつくなんて、うれしいですね! ただ、隣で具合の悪い大尉にはちょっと気の毒な行き先です。
そんな会場で、ポワロは一人の老婦人と出会います。彼女は自分の命が狙われていると感じており、ポワロに空の種の袋を手渡しました。
袋に入っていたのは、ストックという花の種。そこにはロシアの女帝にちなむ品種名も記されています。
しかし、ポワロはその場で彼女の伝えたいことを理解できません。じつは、読みそびれた朝の郵便には、この老婦人から訪問を求める手紙が届いていたのでした。
あの手紙を先に読んでいたら! ポワロも、ただ花の袋を渡されたときとは受け止め方が違ったと思うと、もどかしいです。
翌日、ポワロが老婦人の家を訪ねたときには、すでに彼女は亡くなっていました。命の危険を感じていた本人に、もう詳しい話を聞くことはできません。
今回、田舎への調査に付き添うのは秘書です。大尉は花粉症だと思っている症状のため、街に残っています。
老婦人の家には、姪夫婦とロシア人の付き添いの女性がいました。そして、医師から姪夫婦の経済事情が明かされます。
夫婦は株の暴落でお金を失い、老婦人の世話になっていたのです。暮らしを支えてもらっていた二人が、彼女の死に関わっている可能性が出てきました。
助けてくれる身内が家にいるのに、その家で命の心配をしなくてはいけないなんて。老婦人の立場を思うと、きつかったです。
ポワロたちが調べ始めたころ、警視庁もすでに動いていました。老婦人の死について、医師が知らせていたためです。
なじみの警部は、ポワロの乗る車を自分の車にすり替え、運転手のふりをして接触します。しかし、家を見張る私服の捜査員に気づいていたポワロにはお見通し。
二人は同じ事件を追っていたのでした。警部との再会を喜ぶポワロに、少しほっとする場面です。
庭では、花壇を縁取る貝殻や、土に埋もれていた鈴がポワロの目に留まります。それらは、庭の様子を歌う昔の童謡に出てくるものと重なっていました。
そこへ若い家政婦の姿も重なり、庭から童謡を連想するポワロ。花の種の袋だけでなく、この家の庭にも目を向けていきます。
一方、疑いを集めるのは付き添いの女性です。彼女には、ソ連大使館で働く恋人がいました。
ソ連は、当時のロシアなどを含んだ国です。二人がロシア語で交わす会話や、人目を避けるような関係が、何か隠しているように見えてしまいます。
姪の夫も、彼女の出身や秘密めいた様子から、共産主義者ではないかと疑っていました。
言葉がわからないだけで、そんなに怪しく見えてしまうもの? 彼女の事情も聞いてあげてほしくなります。
種の袋にある、ロシアの女帝にちなむ品種名も気になるところ。ロシア人の付き添いを指して、老婦人が何か伝えようとしたようにも受け取れます。
そして、遺産の行き先が疑いを強めます。ポワロは老婦人の弁護士に話を聞きますが、弁護士には依頼人の秘密を守る義務があり、簡単には答えてもらえません。
そこで弁護士は、審査している馬の品評会を使って、遠回しに事情を知らせます。
姪夫婦を思わせる二頭と、外国から来た若い雌馬。その若い雌馬に賞を与えることで、遺産を受け取る人物をほのめかしたのです。
財産を受け継ぐのは、付き添いの女性でした。姪夫婦には、ほとんど残りません。
ずいぶん遠回しな伝え方! でも、彼女に財産が渡るとわかった途端、疑いまで強くなるのはやりきれません。
付き添いの女性には、周囲が知らない過去がありました。彼女はもともとロシアの貴族の出身で、スターリン政権から逃れ、イギリスで暮らしていたのです。
信仰しているのは、キリスト教の一派である正教会。部屋には宗教画や、かつてのロシア皇帝の写真が置かれていました。
ソ連大使館で働く恋人とは、立場の違いもあります。彼女の忙しい仕事に加え、彼の勤め先の政治的な事情も、二人の交際を難しくしていました。
秘密めいた様子の裏には、そんな関係があったのです。殺人の疑いまでかけられた彼女は、街のロシア教会へ逃れます。
好きな人と会うだけでも気を使うのに、今度は殺人の疑いまで。教会に身を寄せた彼女には、安心できる時間がほしかったです。
やがてポワロは、種の袋の本当の意味に気づきます。大事なのは、女帝にちなむ品種名ではありませんでした。
手がかりは、花の名前の「ストック」。英語では、株を指す言葉でもあります。
老婦人が知らせたかったのは、姪夫婦がお金を株に使っていることだったのです。ロシアを連想させる品種名は偶然で、付き添いの女性を告発するための袋ではありません。
そっちのストックだった! 袋にある名前から付き添いの女性を疑ってしまったのが、申し訳なくなりました。
姪夫婦は、以前の失敗に懲りず、老婦人のお金を勝手に株の取引へ回していました。利益は自分たちの懐に入れていたのです。
そして老婦人は、その使い込みに気づいていました。夫婦にとっては、不正が表に出る恐れがあります。
遺産の大半が付き添いの女性へ渡ることも、夫婦には都合が悪い話。二人は老婦人を殺し、その罪を付き添いの女性に着せようとしていたのでした。
犯人は、姪夫婦だったのです。
生活を支えてもらいながら、お金を勝手に使っていたなんて! そのうえ老婦人を殺し、彼女が財産を残した相手まで陥れようとするのは、腹が立ちます。
犯行が明らかになると、姪は取り乱します。そして、逮捕されて裁判にかけられることを逃れようと、「除草剤」と書かれた瓶の中身を飲んでしまいました。
ところが、瓶に入っていたのは毒ではなく、普通のお酒です。
夫が酒を隠すため、ほかの人が飲まないように除草剤の瓶を使っていたのでした。命を絶とうとした姪の思惑は外れ、夫婦の罪が明らかになったまま事件は決着します。
そこでお酒だったとわかるとは。ひとまず命が助かったのはよかったけれど、老婦人にしたことには向き合ってほしいです。
付き添いの女性は疑いを晴らし、老婦人の財産を受け継ぎます。そして、これまで事情に阻まれていた恋人と、ようやく一緒になれることに。
怪しく見えた大使館の恋人も、彼女とともに事件を企てていたわけではありませんでした。
彼女の疑いが晴れてよかった! 恋人まで失う結末にならず、ここはほっとしました。
そして、もう一つ意外な原因が判明します。大尉を苦しめていたのは花粉症ではなく、ポワロのつけた香りへのアレルギーでした。
本人は男性用のコロンだと言い張りますが、大尉には困った品物です。花のせいだと思っていたら、原因がすぐそばのポワロにあったとは。
大尉、ずっとつらそうだったのに! 新しい香りを気に入ったポワロには、少し控えめにつけてもらいたいですね。
名探偵ポワロ シーズン3第2話「あなたの庭はどんな庭?」の感想まとめ
いちばん残ったのは、老婦人がポワロに種の袋を渡すところです。意味がわかったあとでは、あの袋をただのお花の話として受け取れなくなりました。
自分のお金を使い込んでいるのが、世話をしていた姪夫婦。気づいてしまった老婦人は、二人と同じ家で過ごしていたんですよね。
そんな中でポワロに会えたのに、助からなかったのが悲しいです。手紙を読むのが少し早ければ、とつい思ってしまう。
姪夫婦には、やっぱり腹が立ちました。お金を失って助けてもらったあとで、その人のお金にまで手を出すのはあんまりです。
付き添いの女性に疑いが集まるところも、見ていて落ち着きませんでした。恋人との事情を知られたくないことと、人を殺したことが、ひと続きに見えてしまうのが怖かった。
彼女に財産が渡り、恋人と一緒になれる結末には救われました。老婦人が財産を残したかった相手に、ちゃんと届いたのもうれしいところ。
大尉の不調がポワロの香りのせいだった、という最後の答えには少し笑ってしまいました。あれだけ花を疑っていたのに、隣の友人が原因では困ります。
それでも、思い返すのは園芸展での老婦人です。あのとき差し出した小さな種の袋に、もう少し早く気づいてあげてほしかったです。
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