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クルミットです♪
今回は、ポワロの銀行口座の騒ぎと殺人事件が重なるお話です。残高がおかしいと怒っていたところへ、銀行の経営者が訪ねてきますが、どうも話がかみ合いません。
友人とのモノポリーにも熱が入るポワロ。ゲームのお金に銀行のお金と忙しいものの、最後には思いがけないものが犯人の口を滑らせました。
それでは13話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン2第3話「消えた廃坑」のあらすじ
ポワロは友人とモノポリーを楽しんでいます。土地などを売買しながら資産を増やしていくボードゲームですが、二人の対戦にはずいぶん熱が入っていました。
ゲームの進め方をめぐるやり取りも、さらっとは終わりません。事件を離れた時間にも、ポワロの細かいところが顔を出します。
ポワロと遊ぶなら、先にルールをしっかり読んでおきたいです。途中で適当に進めたら、そこで待ったがかかりそう!
そんなポワロには、銀行口座についても独特のこだわりがあります。残高をいつも444ポンド4シリング4ペンスにそろえているのです。
当時のイギリスでは、ポンドの下にシリング、ペンスというお金の単位がありました。その細かい単位まで、きっちり同じ数字にしておきたいポワロ。
お金を預けたり引き出したりして、その金額を保っています。ところが、口座が50数ポンドの赤字になっているとわかり、すっかり腹を立ててしまいます。
細かい金額までそろえるのは私には難しいけれど、覚えのない赤字は困りますよね。ポワロが怒るのも、この時点ではわかる気がしました。
そこへ訪ねてきたのが、ポワロの利用する銀行の経営者です。ポワロは、口座の間違いについて謝りに来たのだと思い込みます。
しかし、銀行家が持ち込んだのは、自分の仕事相手が殺されたという相談でした。二人は別々の話をしているのに、しばらくそのままやり取りが続いてしまいます。
ポワロの頭にあるのは口座の残高。相手が話したいのは殺人事件で、ようやく用件の違いがはっきりします。
銀行の人がこのタイミングで来たら、謝罪だと思ってしまうのも無理はありません。それでも、殺人の相談とすれ違っていたとわかると、ちょっとおかしいですね。
こうしてポワロは、銀行家の仕事相手が殺された事件に関わります。捜査の中では、アメリカ人の株式仲買人も関係者として登場します。
仲買人は、株を売りたい人と買いたい人の間に入り、取引を仲介する仕事です。この男性は、後にポワロが銀行家を追い詰める場面にも関わってきます。
警察も捜査を進め、警部は複数のパトカーを動かして容疑者の確保に当たります。ポワロの身の回りで起きていた口座の騒ぎとは別に、人が殺された事件の捜査が続いていました。
日付の書き方について、ポワロが友人に話す場面もあります。アメリカでは日より先に月を書くという、イギリス式との違いです。
同じ数字が並んでいても、月と日の順番が違えば読み方が変わります。アメリカ人の関係者がいるこの事件では、そんな違いも出てきます。
月と日の順番まで気にしながら読むのは大変です。私は数字を見たら、そのまま自分の慣れた順番で受け取ってしまいそう。
事件を調べるポワロが引っかかったのは、銀行家の言動でした。銀行の警備担当者が、仕事相手だとして一人の男性を連れてきた際、銀行家は人違いだと叱りつけていたのです。
そのときは、連れてこられた人物が別人だと、はっきりわかっている様子でした。ところが、遺体の身元を確かめる段階になると、話が変わります。
ポワロとともに遺体の確認に向かった銀行家は、その男性が仕事相手本人かどうか、自分にはわからないと打ち明けました。
先ほどは別人だと断定したのに、今度は本人かどうか判断できない。その食い違いを、ポワロは見過ごしません。
それなら、さっき連れてこられた人をどうして人違いだと言い切れたの? 叱られた警備の人まで気の毒になってきました。
この事件では、冒頭に姿を見せた男性も、実は銀行家の仕事相手本人ではありませんでした。本人になりすました別人だったのです。
本物の男性は、後に遺体となって見つかっています。最初に登場した人物を本人として受け取っていると、その後の出来事も誤ってつなげてしまいます。
銀行家の言葉だけでなく、目の前に現れた人物の正体にも問題がありました。ポワロは、そうした事件の中で銀行家への疑いを深めていきます。
最初に出てきた人から別人だったなんて! 本人だと思って見ていたので、ここは頭の中で整理し直したくなりました。
そしてポワロは、株式仲買人が拘束されている場所へ銀行家を招きます。そこで、テーブルの上に紙を置きました。
ポワロが伝えたのは、それが仲買人の上着のポケットにあったものだということです。まだ、その紙が何なのかまでは明かしていません。
ところが銀行家は、腹を立てながら、それを被害者の旅券だと言い切ってしまいます。旅券とは、国外へ出る際などに使うパスポートのことです。
ポワロは、被害者の旅券だとは一度も言っていませんでした。それなのに銀行家の口からは、持ち主まで含めた答えが出てきます。
まだ中身の説明もしていないのに、どうして被害者の旅券だとわかったの? ここで相手の言葉を待っていたポワロに、ようやく追いつけました。
銀行家は、見ればわかるという意味のことを言って取り繕います。目の前に置かれているからわかったのだと、言い逃れようとしたのです。
そこでポワロが明かしたのは、テーブルに置いた紙の正体でした。それは旅券ではなく、モノポリーのルール説明書だったのです。
見てわかったと言い張ったものは、そもそも旅券ですらありません。銀行家は、知らないはずのことを知っていたために、自分から余計なことを口にしてしまいました。
あのゲームの説明書がここで出てくるんですね! 銀行家の言い訳を聞いていたら、こちらまで少し腹が立っていたので、これはすっきりしました。
殺人事件の犯人は、ポワロに助けを求めてきた銀行家でした。仲買人が拘束されている場所で、今度は銀行家自身が追い詰められます。
別人を見分けたときと、遺体を確認したときの食い違い。そして、説明されていない紙を被害者の旅券だと決めつけた発言が、本人に返ってきました。
一方、ポワロを怒らせていた口座の赤字にも理由がありました。銀行の間違いではなく、ポワロが500ポンドの小切手を入金し忘れていたのです。
その小切手を入れていれば、残高はいつもの444ポンド4シリング4ペンスに戻る計算でした。きちんとそろえていたつもりの数字が崩れた原因は、自分の手元にあったのでした。
ポワロ、あんなに怒っていたのに! 犯人の言い間違いは逃さない人が、自分の入金を忘れていたところには、つい笑ってしまいました。
名探偵ポワロ シーズン2第3話「消えた廃坑」の感想まとめ
一番残ったのは、やっぱり銀行家がモノポリーの説明書を旅券だと言ってしまう場面です。見ればわかると押し通そうとしたところへ、説明書の正体が明かされるのが良かったです。
あそこで銀行家が怒るのも、見ていて嫌でした。相手に強く出れば、そのまま話を通せると思っているように見えてしまって。
銀行の警備担当者を叱った場面も、後から思い返すと腹が立ちます。別人だとはっきり言っておいて、遺体の確認では本人かわからないと言うのですから、ずいぶん勝手だった。
私はたぶん、その場では銀行家の言うことを信じていたと思います。仕事相手だと聞けば、当然、顔もわかっているものとして話を受け取ってしまうので。
だからこそ、ポワロがその食い違いを拾っていたことにほっとしました。大きな声で言われたからといって、話をそのまま進めないところが頼もしかったです。
被害者は、別の人物に本人のふりまでされていました。銀行家の取り繕う様子を見ていると、亡くなった男性のことをもう少し思ってほしくなります。
その一方で、ポワロの入金忘れには気が緩みました。残高の数字をあそこまで気にする人でも、小切手一枚をうっかり忘れることがあるんですね。
銀行家との話がすれ違った場面も、原因を知ってから思うと余計におかしかったです。謝罪を待っていたポワロには、自分の小切手のことを先に思い出してほしかった!
それでも最後には、友人と遊んでいたゲームの説明書で犯人を追い詰めます。テーブルにあの紙を置いて、銀行家が自分から旅券と言い出すのを待っていたポワロには、すっかりしてやられました。
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