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クルミットです♪
今回は、命を狙われている女性を守ろうとするポワロが、思いがけない真相にたどり着くお話です。
花火の音に隠れた銃声、偽造された遺言書、そして薬物を隠した腕時計。気になることがいくつも出てきますが、私は何より、ポワロが心配していた相手のことが引っかかりました。
助かってほしいと思って見ていたのに、そんな顔を見せるなんて。事件が解けてからも、殺された女性のことを思うとすっきりしません。
結末まで触れながら振り返ります。
それでは11話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン2第1話「エンドハウスの怪事件」のあらすじ
ポワロが関わることになったのは、ある女性の命が繰り返し狙われている事件。彼女を危険から遠ざけようと、ポワロは力を尽くします。
誰が彼女を殺そうとしているのか、突き止めなければ安心できません。ポワロも、彼女を守る立場で事件に向き合っていきます。
命を狙われていると聞いたら、まずはその人の無事を願いますよね。ポワロがそばにいてくれることに、私も少し安心していました。
しかし、別の女性が銃で殺される事件が起こります。銃声を覆い隠したのは、花火の音でした。
花火が上がるなかで撃たれたため、発砲の音が紛れてしまったのです。命を守ろうとするポワロの働きが続く一方で、実際に命を奪われる人が出てしまいました。
狙われている女性が助かればそれでいい、という話では済まなくなります。殺された女性のためにも、犯人を見つけなくてはいけません。
花火の音に銃声が隠れるなんて、嫌な使い方です。楽しいはずの音のなかで人が殺されていたと思うと、花火の場面がつらくなりました。
そんな事件の途中でも、ポワロの連れの男性はゴルフに出かけるつもりでいます。ゴルフクラブを手にして、すっかりその気になっている様子。
そこでポワロが彼を止め、ここまでに起きた出来事を順に説明します。まだ片づけるべきことが残っていて、ゴルフを楽しむ時間にはできません。
事件のおさらいを聞かされる連れの男性には気の毒ですが、ポワロには放っておけないことばかりです。殺人が起きた以上、途中で手を止めるわけにはいきません。
ゴルフクラブまで用意していたのに! 出かける気持ちになっているところを止められるのは残念ですが、ここはポワロの話を聞いてほしいところ。
事件には、持ち込まれた腕時計も関わっています。それらは時刻を知るためだけの品ではなく、コカインの密輸に使われていました。
時計の中に薬物を隠して運んでいたのです。身につける小さな物が、危険な薬物の入れ物にもなっていました。
このコカインは、やがて女性の命に関わる出来事にも登場します。ポワロが守ろうとしていた女性が、コカイン入りのチョコレートによって死亡したように見えるのです。
今度はチョコレートまで。食べる物に薬物が入っていたと聞くと、そばで気をつけているだけでは守りきれない気がして、落ち着きません。
ここまでのポワロの努力も、間に合わなかったように思えます。すでに銃で殺された女性がいるのに、守ろうとしていた相手まで失ったように見える展開でした。
ただ、この死には仕掛けがあります。彼女は本当に死んだわけではなく、その出来事も計画の一部だったのです。
ポワロは、表に見えている出来事をそのまま受け取ってはいません。そして、思いがけない会話から真相に届く手がかりをつかみます。
きっかけになったのは、連れの男性と、のちに霊媒役を務める女性とのおしゃべり。二人が話していたのは、人の愛称についてでした。
普段どんな呼び名で呼ばれているかという会話が、ポワロに必要な気づきを与えます。何気ないやり取りを聞いたことで、犯人を見抜くための足りなかった部分が埋まるのです。
愛称の話が、ここで役に立つとは! 事件と関係があるとは思わずに聞いていた話を、ポワロはちゃんとつかまえていました。
真相を明かす機会となるのは、亡くなったとされた女性の遺言書を読み上げる場です。誰に財産を残すのか、その内容が人々の前で明らかになります。
そして、死者の霊を呼び出そうとする集まりである「降霊会」も、ポワロの仕掛けに使われます。霊媒役を引き受ける女性は、本当に霊を呼んでいるわけではありません。
事件を解くため、霊媒のふりをしているのです。愛称の話をしていた女性が、今度はこの役目でポワロに協力します。
霊媒役まで引き受けるなんて、頼もしい! 私なら途中で普通に返事をしてしまいそうですが、ここは役目をやり通してもらわないと困ります。
この事件を調べるなかでは、遺言書の偽造も明るみに出ます。偽造に関わった人たちは、自分たちが財産を受け取れる内容にしていました。
殺人や、女性の命が狙われているという騒ぎの陰で、遺産を手に入れようとする不正まで起きていたのです。
ただし、遺言書を偽造した人たちの悪事と、女性を殺した犯人の正体は分けて見なければなりません。遺言書の不正が見つかっただけでは、この殺人事件の答えには届かないのでした。
人が亡くなっているのに、自分たちがお金を受け取る細工までしているなんて。こういうことをする人たちにも、じわじわ腹が立ちます。
そして、ポワロが明らかにした犯人は、これまで彼が守ろうとしていた女性でした。命を狙われているように見えた彼女自身が、殺人を犯していたのです。
花火の音に紛れて殺された女性は、彼女の犠牲になっていました。ポワロが保護しようとしていた相手と、捜していた犯人が同じ人物だったという結末です。
チョコレートによる死も、実際の死ではありません。死んだとされた彼女が犯人だと分かり、そこまで見ていた出来事を受け止め直すことになります。
守ってもらっていたあなたが犯人なの? 無事でいてほしいと思っていた分、これはきついです。殺された女性のことを思うと、なおさら腹が立ちました。
正体を暴かれた犯人は、それまでの親しみやすさを捨て、人々をあざけるような態度を取ります。周囲に侮辱する言葉まで向けるのです。
助けようとしていたポワロたちを前にして、その振る舞い。追い詰められた彼女から出てきたのは、周りの人を傷つける言葉でした。
そこまで言うことはないです。心配してくれた人たちに向かって悪態をつく姿には、もう同情できませんでした。
最後に犯人が選ぶのは、腕時計に隠されたコカインを大量に使うことでした。絞首刑になるのを避けるため、自分で命を絶つほうを選びます。
ポワロは、彼女が命を落とす量のコカインを持っていると知りながら、行かせます。犯人の正体が分かっても、気持ちよく喜べる終わり方ではありません。
密輸に使われていた腕時計が、犯人の最期にも関わることになります。時計の中に隠されていた物が、ここまでつながってしまうのです。
ポワロ、そこで行かせてしまうんですね。悪態をついた犯人には腹が立ったけれど、この終わり方を見て安心したとは言えません。
重い結末のあとには、アイスクリームをめぐるやり取りがあります。霊媒役を務めた女性は、列車で読んだ記事を持ち出します。
アイスクリームは灰色の脳細胞によくない、という話です。そのためポワロの分はなく、連れの男性は二つ持っています。
そして、自分の灰色の脳細胞はもう死んでいるから二つでいい、と自分をからかいます。ポワロの得意な言葉を、そんなふうに受け止めてしまうのでした。
名探偵ポワロ シーズン2第1話「エンドハウスの怪事件」の感想まとめ
いちばん引っかかったのは、ポワロが、致死量のコカインを持つ犯人を行かせる場面でした。真相を知った驚きよりも、見終わってからはこちらが残っています。
そこで止めてくれないの? 私は、彼女には殺した女性のことに向き合ってほしかったです。
正体を暴かれたあとの悪態も、嫌な感じが残りました。守ってもらっていた間のことを思うと、ポワロたちに向ける言葉としてはあまりにひどいです。
それでも、死を選ぶところまで来ると、腹が立つ気持ちだけでは見ていられません。ポワロが行かせた場面は、どうにも落ち着かなかった。
そして、忘れたくないのは花火の夜に殺された女性です。守られていた女性の正体に驚いているうちに、実際に命を奪われた人のことが後ろへ行ってしまうのは寂しいですね。
花火の音で銃声が聞こえにくくなっていたというだけでも、やりきれません。犯人が何を言おうと、この女性は帰ってこないのです。
一方で、ゴルフに出かけるつもりだった連れの男性には、少し気持ちを和らげてもらいました。クラブを持つほど準備していたのに、ポワロによる事件のおさらいが始まってしまうところ。
お楽しみはお預けですが、二人のやり取りには親しみがありました。深刻な事件の途中で、あの人らしい都合がちゃんと出てくるのがいいです。
終わりのアイスクリームも好きでした。ポワロの灰色の脳細胞を心配する話から、自分はもう気にしなくていいと言ってしまう流れに、少し笑ってしまいました。
二つのアイスクリームを持って自分をからかうあの姿には、重い結末のあとだからこそ、ほっとしました。
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