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クルミットです♪
今回は、自分が拳銃で命を絶つ夢を見ているという、食品会社の社長のお話です。そんな相談を受けたあとで本人が亡くなったら、聞かされた側も落ち着きませんよね。
ただ、気になるのは夢の内容だけではありません。度の強い眼鏡や、仕事部屋の窓にも、事件を解く手がかりがありました。
そして、ポワロのそばでは秘書が故障気味のタイプライターに困っています。この身近な困りごとが、最後まで少しおかしいんです。
ここからは犯人と結末にも触れていきます。
それでは10話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン1「夢」のあらすじ
ポワロに相談を持ちかけてきたのは、ミートパイを大量生産する食品会社の社長です。肉入りのパイで財を築いた人物ですが、その商品にポワロはよい評価をしません。
社長は服装も考え方も古風で、会社の経営にも厳しい姿勢を取っています。家族の恋愛にも口を出す人で、娘と付き合った社員を解雇していました。
娘と付き合ったから仕事まで取り上げるなんて、そこは腹が立ちます。相手の暮らしまで左右できる立場なのが、嫌なんですよね。
招待を受けたポワロが会った相手は、自分が繰り返し見るという夢について話します。拳銃を手に取り、自分で自分を撃つという内容でした。
自分の死が出てくるうえに、同じ夢を繰り返すという相談。ポワロは、この奇妙な話を聞くことになります。
眠るたびにそんな場面を見ると聞いたら、つらいだろうなと思ってしまう。相談を聞くポワロまで、嫌な気持ちにさせる話です。
そして面会のあと、社長が仕事部屋で死亡します。拳銃で撃たれた姿は、ポワロが聞かされた夢と結びつくものでした。
夢の話を先に聞いていた以上、自殺を考えずにはいられません。警部も、自分で撃ったという見方を疑う理由はないとしています。
一方で、ポワロが関わるとなると殺人事件になる、と警部が口にするところもあります。確かに、この相談のあとに起きた死を、そのまま片づけるわけにはいきません。
仕事部屋の出入り口は一つ。社長が部屋に入ってから遺体が見つかるまで、およそ一時間がたっていました。
その間、部屋の外では三人の男性が待っています。しかし、誰かが出入りする姿を見た人はいません。
遺体を発見したのは、後から部屋に入った社長の秘書でした。人が入っていないなら、どうやって社長を撃てたのでしょう?
外で待っていた人が三人もいると、つい自殺だと思ってしまいます。夢の話まで聞いているポワロには、なおさら厄介な状況ですね。
社長の身近な人たちに目を向けると、娘の恋人には恨む理由がありました。交際が原因で職を失っているのですから、疑いを向けられやすい立場です。
ただ、社長を恨める事情があることと、実際に人を殺したことは別の話。娘との交際だけで解雇された彼には、もともと気の毒な事情があります。
仕事を失ったうえに、殺人まで疑われる側になるのはきつい。娘と普通に付き合えていたら、こんな立場にならずに済んだのに。
そのころ、ポワロの秘書は調子の悪いタイプライターに悩まされていました。紙に直接文字を打ち込む道具なので、仕事で使うものが不調では困ります。
彼女はその不具合を訴えますが、ポワロはなかなか望むように対応してくれません。事件も気になりますが、こちらの困りごとも放っておけないところです。
仕事道具がうまく動かないと、それだけで疲れます。ポワロ、毎日使うものだから、ここはちゃんと聞いてあげて!
事件について考え込むポワロには、いつもと違う様子もありました。普段は執務室で一杯だけ飲むハーブのお茶を、もう一杯頼んだのです。
その変化に気づくのが、そばで働く秘書でした。二杯目のお茶が、ポワロの行き詰まりを知らせることになります。
お茶が一杯増えただけで、困っているとわかるんですね。毎日の様子を知っている人ならではで、ここは少しほっとしました。
やがて、ポワロの秘書が時刻を確かめようと窓の外を見ます。その何気ない行動が、事件を解くきっかけになりました。
社長にも、仕事部屋の窓から工場の様子を確かめる習慣があったのです。犯人は、その行動を利用していました。
社長を撃ったのは、遺体の発見者でもある社長の秘書。社長が窓の外を見るところを、隣の部屋の窓から狙ったのでした。
部屋へ入らなくても、窓越しなら撃つことができます。廊下で待っていた三人が誰の出入りも見ていないことと、殺人であることは矛盾しません。
入り口ばかり気にしていました。いつものように工場を見ただけで撃たれるなんて、窓へ近づく社長のことを思うと嫌な感じが残ります。
そして秘書は、遺体を見つけるふりをして仕事部屋に入ります。その際に現場へ手を加え、自殺したように見せかけていたのです。
発見者として部屋に入ったことまで、犯行に使っていました。外の人たちからすれば、社長の死を知らせた人物が、そこで偽装をしていたことになります。
しかし、窓から撃つだけでは、あの夢の相談は説明できません。ここで、ポワロが会った相手の正体も明らかになります。
社長として夢を語っていたのは、本人に化けた秘書でした。ポワロは、本物の社長から相談を受けたわけではなかったのです。
相談そのものが仕込みだったなんて! 真面目に話を聞いたポワロを、自殺だと思わせるための証人にするつもりだったのが腹立たしい。
秘書の計画では、社長の死後、ポワロが夢の話を証言するはずでした。自分を撃つ夢を見ていたという話があれば、自殺という説明を信じさせやすくなります。
そこで手がかりになったのが、社長の眼鏡です。そのレンズは、普通の視力の人が使うと、かえって見えづらくなるほど度が強いものでした。
ところが、面会した相手は、その眼鏡ではよく見えていませんでした。社長の姿をまねるためにかけた眼鏡が、本人ではないことを示していたのです。
服装を合わせても、眼鏡で見える景色までは同じにできないんだなあ。ちゃんと見えていない相手を、ポワロは見過ごしていませんでした!
ポワロが面会に持っていった書類も、犯人の計算を狂わせます。手元にあったのは招待状だけでなく、大家から届いた手紙もありました。
この二通の書類も、相手が偽者だったことに気づく手がかりになります。犯人が用意した夢の話以外にも、ポワロは確かめる材料を持っていたのです。
そして、計画に加わっていたのは秘書一人ではありません。社長の妻も共犯で、秘書とは恋人同士でした。
夫が夢を見ていたという話を裏づけていたのも、この妻です。身近な妻の言葉まで、作られた話を信じさせるために使われていました。
妻も同じ話を認めていたら、信じてしまいそう。社長の娘への仕打ちは嫌でしたが、だからといって二人のしたことを許せる気にはなれません。
真相が明らかになり、犯人たちは捕まります。解雇された娘の恋人は事件に関わっておらず、本当の犯人を捕らえるのにも力を貸しました。
疑いを向けられる事情があった彼の無実がわかり、ここは安心できました。社長への恨みだけで、犯人と決めつけられなくてよかったです。
一方、連行される犯人の一人は、ポワロを外国人呼ばわりして悪態をつきます。計画を見破られたあとまで、そんな言い方をするのが嫌でした。
事件のあと、ポワロは大きな包みを持って帰ってきます。タイプライターに困っている秘書のための品かと期待したくなる場面です。
けれど、中から出てきたのは時計でした。時刻を知るために窓の外を見なくて済むように、という贈り物だったのです。
そこを解決してくれるんですか? 時計もありがたいけれど、毎日の仕事で困っているタイプライターのほうもお願いしたい!
名探偵ポワロ シーズン1「夢」の感想まとめ
いちばん残ったのは、ポワロの秘書が窓の外を見て、時刻を確かめるところです。本人はいつもの用事を済ませているだけなのに、それが社長の習慣へつながっていきました。
難しい相談を持ち込まれ、お茶もいつもより多く飲んでいたポワロ。そのそばにいる人の何気ない動きが助けになるのは、見ていてうれしかったです。
犯人の計画で嫌だったのは、ポワロにわざわざ夢の話を聞かせたこと。亡くなる人の不安な相談だと思えば、聞いた側にも残ります。
その気持ちまで利用して、自殺だと証言させようとしていたんです。しかも妻まで話を合わせていたとわかると、夢におびえていたという社長の姿を信じた分、腹が立ちました。
眼鏡の手がかりにも、なるほどと思いました。顔や服装に気を取られると、相手がきちんと見えているかなんて、私は見落としてしまいそうです。
娘の恋人が無実だったことには、ほっとしました。交際を理由に仕事を奪われた彼が、本当の犯人を捕らえるのを手伝うところもよかったです。
社長に嫌なことをされた人だからといって、殺人と結びつけずに済んだのが何よりでした。
そして、最後の時計です。窓を見なくても時刻がわかるようにしてあげたい、というポワロの気持ちはわかります。
あの行動が事件を解く助けになったぶん、ポワロの頭には強く残っていたのかもしれません。でも、秘書が困っていたのは文字を打つ道具のほう。
大きな包みから時計を出すポワロには、気遣いはうれしいけれど、先にタイプライターを何とかしてあげて、と小さく突っ込みたくなりました。
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