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クルミットです♪
今回は、映画の撮影所に関わる人々の間で起きた事件です。華やかな映画の世界に入ったと思ったら、女優にひどい要求をする男が出てきて、早くも嫌な気持ちに。
そんな事件でポワロが気づくのは、トランプのたった一枚の不足でした。そこからわかる家族の嘘と、真相を知ったあとのポワロの判断が心に残ります。
ここからは犯人と結末にも触れていきます。
それでは9話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン1「クラブのキング」のあらすじ
物語の始まりは砂漠。女性が、恋人であるアラブの首長と会う場面から始まります。
首長とは、地域や部族などをまとめる立場の人です。しかし、この二人が会っている場面は、映画の撮影だったとわかります。
砂漠での恋物語を見ていたつもりが、舞台は映画の撮影所へ。まずは映画の世界から入っていく始まりでした。
映画の撮影だったんですね! すっかり、砂漠で何か起きるつもりで見ていました。
今回の事件で命を落とすのは、映画スタジオを牛耳る大物の男です。仕事では大きな力を持っていますが、人柄のほうはかなりひどいものでした。
その死を知っても、周囲はあまり悲しみません。亡くなった人にこんなことを言うのも気が引けますが、女優への仕打ちを知ると、その反応もわかってしまいます。
男は、ある映画女優を脅していました。自分との性的な関係を迫り、彼女を従わせようとしていたのです。
これは嫌です。映画の仕事で力を持っている人からこんな要求をされたら、女優の立場では本当にきついですよね。
男が女優に向けていたのは、脅しを使った要求です。彼女の気持ちを尊重するつもりが見えず、自分の望む関係へ持ち込もうとしています。
女優には婚約者がいて、その相手は架空の国の王子です。王子との婚約という華やかな話がある一方で、彼女はこの男からひどい要求を受けていました。
婚約している相手がいるのに、こんな男の要求に振り回されるなんて。彼女のほうが嫌な思いをしなければならないのが、腹立たしかった。
結婚相手が王子と聞くと、つい恵まれた暮らしを思い浮かべてしまいます。でも、男から脅されている彼女のことを思うと、華やかな話だけでは済みません。
そして、その脅しが行われていたときに、男は命を落としました。女優と男の間で何があったのかが、事件の真相につながっていきます。
男が亡くなったと聞いても、私は先に女優のことが気になりました。あんな要求を受けていたと知ったら、彼女の側に気持ちが寄ってしまいます。
捜査の中でポワロが調べるのは、ある一家がブリッジをしていたという話です。ブリッジは、四人が二組に分かれて遊ぶトランプのゲーム。
一家には、家族でそのゲームをしていたというアリバイがありました。事件のときに別の場所で過ごしていたと示すための、大事な説明になります。
そこでポワロは、家族がブリッジをしていたテーブルを確かめます。そして、カードの中にクラブのキングがないことに気づくのです。
えっ、クラブのキングが一枚ない? 私ならテーブルにカードがあるだけで、遊んでいた話をそのまま信じてしまいそう。
トランプのクラブは、三つ葉のような黒い模様のマークです。今回の題名にもなっているキングのカードが、ここで手がかりになります。
大事なのは、テーブルにカードが置かれていることだけではありませんでした。ポワロは、その中にあるはずの一枚が欠けていることを見つけたのです。
そして、この不足から、一家のブリッジはアリバイを作るための偽装だったとわかります。家族でゲームをしていたという説明は、そのまま信じられるものではなかったのでした。
たった一枚で、家族の説明まで変わってしまうんですね。カードを一組として眺めるだけでは気づけないところまで、ポワロはちゃんと見ていました。
家族がブリッジをしていたという話には、事件への関わりを隠す役割がありました。普通に遊んでいたように見えるテーブルにも、嘘があったのです。
カードが足りないことに気づいたポワロは、そこから一家のアリバイを見破ります。ゲームの話と女優が受けていた脅しが、同じ事件の中でつながっていきます。
ここで題名の意味がわかりました! 消えたカードのことよりも、嘘をついている家族のほうが気になってきます。
真相は、女優と映画スタジオの大物との口論の中にありました。男が彼女を脅していたその場で、女優の兄弟にあたる一家の息子が、男を突き飛ばしていたのです。
突き飛ばされた男は、椅子の肘掛けにあったライオンの頭の飾りに頭をぶつけます。それが命を落とす原因になりました。
そんなところに頭をぶつけるなんて。突き飛ばしたあとに取り返しがつかなくなったことが、つらかったです。
男の死を招いたのは、女優の兄弟でした。ただし、あらかじめ殺そうと計画した事件ではなく、口論の場で突き飛ばしたことによる不慮の死です。
女優が脅されていたこと、その場で兄弟が男を押したこと、そして頭を打って亡くなったこと。真相は、その一連の出来事にありました。
相手の男には腹が立つけれど、そこで人が亡くなるのはやっぱりつらい。女優の兄弟のことも、ただ責める気持ちにはなれませんでした。
一家のブリッジの話は、この事件のアリバイを作るためのものだったのです。家族が語ったゲームの時間は、クラブのキングが欠けていたことで崩れました。
ポワロは、男を死なせた人物まで突き止めます。しかし、真相がわかったあと、女優の兄弟を追い詰める結末にはなりません。
亡くなった男がしていたことに加え、証拠の弱さもある中で、ポワロは犯人を見逃します。
わかっていて、見逃すんだ。ここは少し驚きましたが、女優とその兄弟が置かれた状況を思うと、ほっとした気持ちもありました。
誰が男を突き飛ばしたのか、家族が何のために嘘をついたのか。そこまで見抜いたうえで、ポワロは女優の兄弟を逃す判断をしたのです。
男の死の原因も、ブリッジの偽装も明らかになります。それでも、犯人を捕まえて終わる事件にはなりませんでした。
本当に、このまま見逃していい? そう引っかかりながらも、彼女を脅していた男のことを思い出すと、私はポワロを責められません。
最後には、ポワロたちが撮影所を後にします。映画の撮影から始まった今回の事件は、真相を知ったポワロが犯人を見逃すという、少し複雑な気持ちの残る終わり方です。
名探偵ポワロ シーズン1「クラブのキング」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、女優の兄弟が男を死なせたと知りながら、ポワロが見逃したところです。犯人がわかれば、そのまま捕まると思っていたので、ここは意外だった。
男のやっていたことが、本当に嫌でした。女優を脅して自分との関係を迫るなんて、彼女の気持ちを何だと思っているんだと腹が立ちます。
女優が男から受けていた仕打ちを知ると、その兄弟にも厳しい気持ちを向けにくくなりました。口論の場で突き飛ばし、椅子の飾りに頭をぶつけてしまったという経緯も、後味が苦いです。
あのライオンの頭の飾りがなければ、と考えてしまう。起きてしまったことは変わらないのに、どうしてもそこが引っかかりました。
家族がブリッジのアリバイを作ったことも、もちろん嘘ではあります。でも、真相を知ったあとでは、足りないカードを見つけられた家族のことまで心配になってしまいました。
ポワロがクラブのキングの不足に気づくところは、さすがでした! 私なら、カードの模様を見ながら一枚ずつ確認するところまで、なかなか頭が回りません。
一枚欠けているだけなのに、家族の話を信じられなくなる。その小さな手がかりが、女優の兄弟のしたことにまで届くのは、やっぱり面白かったです。
ただ、証拠が弱いという事情もあるんですよね。ポワロが真相を理解したことと、その人物の罪を証拠で示すことは、同じようにはいかないのだと、この結末を見て思いました。
女優に対する男の仕打ちは、死んだからといって忘れられません。彼女の兄弟を追い詰めず、撮影所を後にしたポワロには、今回は少しほっとしてしまいました。
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