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クルミットです♪
今回は、ポワロが休暇先の島で殺人事件に巻き込まれる「砂に書かれた三角形」です。
夫の飲み物を口にした妻が、毒で命を落とします。別の男性との関係が疑われる中、その死は、夫を狙った殺人に妻が巻き込まれたように見えました。
でも、気になるのは、残された人たちの関わり方。疑われた男性のことを知るにつれ、その人に罪を押しつけて済ませないでほしい、と腹が立ってきます。
休暇の終わりには、ポワロ自身にも危険が迫ります。
それでは6話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン1「砂に書かれた三角形」のあらすじ
ポワロは島を訪れ、休暇を過ごしています。滞在中の大半は大きな事件もなく、帰る時を迎えるところでした。
舞台となる島は、当時イタリアの領土です。島を出る時の検査も、イタリア側の役人が行っています。
島では、ファシストの兵士たちが行進する姿もあります。そのそばで子供が地面に唾を吐く場面があり、休暇先にも、支配する側への反感が見え隠れしています。
ポワロにはゆっくり休んでもらいたいところですが、兵士の行進を見ると、こちらまで少し身構えてしまいます。
この島で事件に関わるのは、二組の夫婦です。一方の夫と、もう一方の妻が、恋愛関係にあるように見えています。
それぞれに結婚相手がいるため、この関係には四人が関わることになります。ただ、表から見える男女の組み合わせを、そのまま信じるわけにはいきません。
ポワロが島を離れようとした時、思いがけない足止めを受けます。税関の役人たちに、スパイではないかと疑われてしまうのです。
そのせいで、乗る予定だった船に乗れなくなってしまいました。休暇を終えて帰るだけのつもりが、取り調べを受ける立場になってしまいます。
帰りの船に乗りたいだけなのに、スパイ扱いまでされるなんて! これでは休んだ気分もどこかへ行ってしまいそう。
島にスパイがいるという疑い自体は、間違いではありません。ただ、本当のスパイはポワロではなく、島に滞在していた少佐でした。
役人たちは、別の人物をつかまえていたわけです。その間違いによって島に残ったポワロが、殺人事件の捜査に関わることになります。
事件は、ある妻が、夫のためのものと思われた飲み物を口にしたことで起こります。その飲み物には毒が入っていて、妻は命を落としてしまいました。
亡くなったのは、もう一組の夫婦の夫と、関係があるように見えていた女性です。
表向きには、毒の標的は彼女の夫だったように見えます。妻が飲んだために、殺される人が入れ替わってしまったという形でした。
自分の前にある飲み物が、命を奪うものだなんて思いませんよね。亡くなった女性のことを思うと、夫婦のもめ事という言葉では済ませられません。
そして疑いをかけられたのは、亡くなった女性との関係を疑われていた男性です。彼は逮捕され、身柄を拘束されてしまいます。
恋愛関係があったように見えることと、実際に人を殺したことは別です。しかし、この男性は、殺人の責任まで負わされる立場に追い込まれていました。
ポワロは、殺人が起きたその場には居合わせていません。そのため、犯行を目の前で見抜いて、すぐに男性の疑いを晴らすことはできませんでした。
調べを進める間も、男性の拘束は続きます。ポワロは、事件の背後にある関係を確かめていくことになります。
無実なのに閉じ込められて、すぐには出られない。疑われた男性のことが気になって、早く調べてあげてほしいと思いました。
捜査には、現地で鑑識を担当するイギリス人の男性も関わります。鑑識は、事件の証拠などを調べる仕事です。
この男性は、以前、休暇で島を訪れた人でした。島を気に入ってそのまま移り住み、現地の服装にもなじんで暮らしています。
旅行で来た場所を好きになって、そこで暮らすようになったんですね。そんな話を聞くと、事件のない時の島もゆっくり見たくなります。
調べる中で、大事な手がかりになるのが、逮捕された男性の信仰です。彼はポワロと同じ、カトリックの信者でした。
この男性にとって、離婚は考えられないことです。結婚をどう受け止めるかに、信仰が深く関わっていました。
ところが、被害者の夫は、疑われた男性が離婚を考えていたかのようにほのめかしています。その話が、男性自身の考え方と合いません。
ポワロは同じ信仰を持つ男性に親しみを寄せるとともに、この食い違いに目を向けます。周囲の人の説明だけでは、納得できないところが出てきました。
その人にとって選べないことを、ほかの人が勝手に話していたんですね。ポワロがそこを聞き流さなくて良かった!
そして明らかになるのは、見えていたものとは違う男女の結びつきです。共謀していたのは、殺された女性の夫と、逮捕された男性の妻でした。
妻を亡くした夫と、夫を逮捕された妻。この二人こそが、事件を仕組んでいたのです。
二人の計画は、女性を毒殺し、その罪をもう一方の夫に着せるというものでした。女性とその男性が不倫をしているように見せることも、計画の一部です。
つまり、飲み物を口にした妻が偶然犠牲になったわけではありません。最初から、彼女を殺すために用意された毒だったのです。
巻き添えに見せかけて、初めから妻を狙っていたなんて。飲み物を飲んだ彼女のことを思い返すと、夫への怒りがじわじわ出てきます。
被害者の夫が狙われたように見えることも、もう一人の男性に疑いが向くことも、二人にとって都合のよい形でした。
殺された女性には夫が、逮捕された男性には妻がいます。その配偶者たちが手を組み、一人の命を奪い、もう一人には殺人の罪を負わせようとしていました。
自分の夫に、人を殺した罪までかぶせるつもりだったの? この妻には腹が立ちます。無実だと誰より知っている側なのに。
ポワロは調べを重ね、犯人を追います。終盤には、二隻のボートによる追跡にまで進んでいきます。
しかし、真相を突き止めても、それで安全になるわけではありません。犯人たちは、ポワロを爆破して殺すと脅してきます。
女性を殺し、別の男性を犯人にしようとした二人が、ポワロの命まで脅かす事態になりました。
ここまで来て、ポワロまで犠牲になるのは嫌です! 二人とも、自分たちのためなら人の命を何とも思わないのが、本当に嫌でした。
その危機に助けに入るのが、イタリア側の役人たちです。ポワロをスパイと疑い、足止めしていた人たちが、今度は救援に現れます。
さっきまで帰らせてくれなかった人たちが、ここでは頼もしい! 助けが来て、ようやくほっとしました。
ポワロは危機を脱し、犯人を捕らえるところまでたどり着きます。女性を毒殺し、無実の男性を陥れようとした二人の計画は、見破られました。
夫を狙った毒を妻が飲んだ、という事件の見え方も覆ります。妻は最初から狙われていて、その夫自身が犯行を仕組んだ一人だったのです。
名探偵ポワロ シーズン1「砂に書かれた三角形」の感想まとめ
いちばん残ったのは、逮捕された男性の妻まで共犯だったとわかるところです。自分の夫が無実だと知りながら、殺人犯にする側にいたことが、きつかった。
夫に疑いがかかって困っている人だと思って見ていると、その受け止め方までひっくり返されます。私は、この妻のしたことがなかなか頭から離れませんでした。
亡くなった女性の夫にも、もちろん腹が立ちます。自分が命を狙われ、妻が代わりに死んだように見せていたなんて、ずるすぎます!
妻が亡くなった事実は変わらないのに、その死の受け止め方まで、自分たちに都合よくしようとしていたんですね。被害者のことを思うと、後味の苦さが残ります。
その中で救われたのは、ポワロが、疑われた男性の信仰をちゃんと手がかりにしたことでした。
ほかの人がほのめかした離婚の話より、本人が何を信じているかを確かめてくれる。身柄を拘束されている男性には、そうやって調べてくれる人がいて良かったです。
終盤のボートでの追跡は、休暇の話からずいぶん遠いところまで来てしまった感じがしました。ポワロを爆破すると脅す二人には、もうやめてほしい気持ちばかり。
そして、足止めしていた役人たちの救援には助けられました。船に乗れなくなった時には腹立たしく思えた人たちでも、あそこでは来てくれて良かった!
事件をその場で目撃できなくても、ポワロは調べるのをやめませんでした。閉じ込められた男性を置き去りにせず、犯人を捕らえるまで追ったポワロに、ほっとしました。
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