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クルミットです♪
今回は、名探偵ポワロの第4話「24羽の黒つぐみ」です。
レストランで、いつもと違う料理を頼んだお客さん。気分を変えたくなる日もありますが、ポワロはその小さな変化を気にかけます。
そして、事件を解く手がかりになるのは、甘いデザート。食べたものから嘘が見えてくるところに、私もつい引き込まれました。
おじの遺産を狙った犯人には腹が立つ一方、食事に真剣なポワロと友人のやり取りには、ちょっと笑ってしまいます。今回は犯人とその目的まで触れていきますね。
それでは4話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン1「24羽の黒つぐみ」のあらすじ
ポワロが訪れるレストランには、決まった曜日に食事をする年配の画家がいます。腕もよく、名の知られた人物です。
店の給仕係は、常連客の食事の好みをよく覚えています。同じものを繰り返し注文するお客さんも多く、画家も普段の選び方がわかる一人でした。
ところが、その画家がいつもとは違う料理を注文します。給仕係によれば、前の来店でも普段と違うものを頼んでいたとのこと。
そのうえ、食事に来た曜日にも普段の習慣との食い違いがありました。
いつもの料理を変えただけで、そんなに変? 最初はそのくらいに思っていたのに、曜日まで違うと少し気になってきます。
注文の内容も、年配の画家にはずいぶんこってりしたもの。見た目はいつものお客さんでも、食事の選び方がどうもしっくりきません。
ポワロは、給仕係の話すこうした違いを拾っていきます。何を食べたかだけでなく、いつ、どんな好みで食事をする人なのかが関わってくるのです。
お客さんの注文をそこまで覚えている給仕係が頼もしい! 本人なら当たり前すぎて気にしない習慣を、お店の人が知っているんですね。
やがて、画家の死をめぐって、店での食事が問題になります。亡くなった画家と、レストランで料理を食べていた人物を、同じ人として考えてよいのかという疑いが生まれるのです。
画家の体を調べると、胃の中はほとんど空でした。しっかり食事をしていたという話とは、どうもうまくつながりません。
そしてポワロが気に留めるのは、デザートに出されたブラックベリーのクランブルです。
クランブルは、果物に小麦粉やバターなどで作ったそぼろ状の生地をのせて焼くお菓子。このとき使われていたのは、濃い色をしたブラックベリーでした。
それを食べていたというのに、亡くなった画家の歯には色がついていません。胃の中の状態と合わせると、見過ごせない食い違いになります。
デザートを食べた話から、歯の色にまで目が向くとは! 私は注文の違いばかり気にしていて、そこまでは思いつきませんでした。
食事の証言だけを聞けば、画家は店でいつもと違う料理を楽しんだことになります。しかし、亡くなった本人の体には、その食事と合わない点があるのでした。
ポワロは、常連客の習慣と体に残っているものを結びつけ、店に現れた人物の正体へ近づいていきます。
食べたものの話が、ここで急に怖くなりました。本人だと思って見ていた人が、本人ではなかったというのは落ち着かないです。
捜査では、画家のモデルをしていた女性にも話を聞きます。ポワロと友人が訪ねる彼女は、絵を描く人たちの前で裸のモデルを務めています。
その後、女性はローブを羽織った姿で二人の質問に応じます。自分には隠すものがないという彼女の言葉には、モデルの仕事に重ねた冗談も混じっていました。
この女性のさっぱりした受け答えには、少し気が緩みました。隠すものがないと言われると、二人もちょっと返しに困りそう。
そして、画家になりすましていた人物が明らかになります。犯人は、画家の甥でした。
甥はおじに似せた姿でレストランに現れ、周囲に本人だと思わせていたのです。服装などの見た目は、うまく整えていました。
しかし、おじの食事の習慣まではなぞれていません。普段と違う料理を選び、年配のおじには重すぎる食事を注文してしまいます。
別の曜日に店へ行ったことも、なりすましの予行演習でした。その行動が、かえっていつもの画家との違いを残していたのでした。
下見までしていたとわかると、嫌な気持ちになります。おじに似せる準備をしていた甥のことを思うと、身内なのに、と腹が立ちました。
給仕係が覚えていた注文の変化は、気まぐれではありませんでした。いつもとは別の人が、画家の姿で席についていたためだったのです。
甥が画家を殺した目的は、遺産でした。
甥には、画家とは別に、大きな財産を持つおじがいます。そのおじが死にかけていると知り、遺産を自分が受け取れるよう、画家のおじを殺したのでした。
ここには、おじが二人います。財産を持っていて死期が迫っているおじと、その遺産を狙う甥に殺された画家のおじです。
甥は、身内の死が近いことを知って、もう一人の身内の命まで奪いました。お金を得るために、画家を邪魔な存在として扱ったことになります。
死にかけているおじがいるのに、考えるのが遺産の取り分なんて。しかも別のおじを殺すところまで進んでしまうのが、きつかったです。
なりすましの姿だけなら、甥はおじをよくまねていました。しかし、注文するものや来店する曜日には、普段の画家とのずれが残ります。
そこへ、ブラックベリーを食べたという話と、歯に色がついていない事実が重なりました。ポワロは、その違いから甥の犯行を見抜きます。
画家のいつもの食事を、給仕係が覚えていてくれてよかった! 甥が用意した見た目だけで話が通ってしまわず、ほっとしました。
一方、この回には、ポワロが友人に手料理を振る舞う場面もあります。作るのは、お母さんのレシピによるベルギー風のウサギ料理です。
ウサギは、ヨーロッパでは煮込み料理などにも使われる食材。ポワロにとっては、お母さんから受け継いだ料理でもあります。
友人は料理に軽い冗談を返しますが、ポワロは食べ物を笑いの題材にすることに、あまりいい顔をしません。
冗談だとは受け止めながらも、食事については真面目な態度を崩さないポワロ。友人との気軽な食卓でも、そのこだわりは変わりません。
お母さんの料理となると、ポワロも譲れない! 友人は軽く冗談を言っただけなのに、きちんとたしなめられるところがおかしかったです。
友人との間では、クリケットの話も出てきます。クリケットはバットとボールを使う競技で、イギリスで親しまれているスポーツです。
ポワロは、選手ですらルールがわかっていないような競技だと、初めはずいぶん冷ややか。それなのに、終わりには試合の途中経過が気になるようになっています。
あれだけ言っていたポワロが、試合を気にしている! 友人の好きなものに、いつの間にか引き込まれているのがかわいかったです。
名探偵ポワロ シーズン1「24羽の黒つぐみ」の感想まとめ
いちばん残ったのは、ブラックベリーを食べたという話と、歯に色がついていないことがつながるところです。
食べたものが証拠になる話なら想像できます。でも今回は、つくはずの色がついていないことにも意味がありました。
甘いものを食べたという、何でもなさそうな話だったのに。画家の胃がほとんど空だったことまでわかると、レストランでの食事をそのまま信じられなくなります。
給仕係の話もよかったです。いつも来る人が、いつも何を頼むのかを覚えているだけで、こんなに助けになるんですね。
私は最初、たまには違う料理を食べたくなることもあると思っていました。こってりしたものを食べたい日だってありますよね。
だから、一度違う料理を頼んだことだけで決めつけず、曜日や歯の色、胃の状態までつながっていくところに納得しました。給仕係の小さな気づきを、ポワロが受け取ってくれたのもうれしかったです。
それにしても、甥の動機には腹が立ちます。そこまでして、おじのお金が欲しかった?
財産を持つおじの命が危ないと知ったときに、別のおじを殺すことを考える。そのうえ、おじの姿をまねて食事に出かけるのが嫌でした。
画家のことを、遺産をもらうために邪魔になる人としか見ていないようで、つらいです。犯人がわかったあとも、身内にそんな扱いをされた画家が気の毒で、すっきりしきれません。
そのぶん、ポワロが友人に料理を出す場面には気持ちが和らぎました。お母さんのレシピを大事にしているところが好きです。
ただ、食事の冗談をあんなに真面目に受け止められると、友人は少し困りますね。悪気のない冗談だったので、そこは友人の肩も持ちたくなりました。
そして、クリケットへの態度の変わりようには笑ってしまいました。初めの言い分を思い返すと、余計におかしいです。
事件では食事のわずかな違いを見抜いたポワロが、最後にはクリケットの途中経過を気にしている、その様子がかわいくて頬が緩みました。
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