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クルミットです♪
パリからの帰りの列車で、乗り合わせた女性が消えた。蜂蜜商売に精を出す夫と、好奇心が止まらない妻が、ソ連のスパイ事件へ踏み込んでいく第1話をまとめる。
それでは1話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
トミーとタペンス 第1話「秘密機関(1)」のあらすじ
1952年、ロンドン暮らしの夫婦トミーとタペンスはパリへ出かけ、帰りの列車で若い女性と乗り合わせる。ジェーン・フィンという名のその女性は落ち着かない様子で、食堂車へ向かったきり席に戻らなかった。タペンスは銃声と悲鳴を聞いた気がしていた。
帰国後、トミーは始めたばかりの蜂蜜作りに気を取られているが、タペンスは女性が残した本を手掛かりに行方を調べ始める。息子のジョージは寄宿制の学校にいて、家には夫婦だけだ。なお、ジェーンがトミーの蜂の箱に何かを隠したとされる。
「聞いた気がする」という曖昧な記憶だけで動き出せるのが、タペンスという人だ。
タペンスは違法な賭場に足を踏み入れ、ジェーンを捜していると不用意に明かしてしまう。首をつかまれる目に遭い、店から追い出された。その後も手下に尾行され、トミーを連れて逃げ回ることになる。
別の場面では、トミーがおじのカーターを訪ねている。カーターは軍の秘密の部署「3階」を率いている。夕食に訪れたカーターは、列車で撃たれた男が自分の部下だったと明かし、ジェーンが持っていた録音をロシア側より先に確保したいと語る。
録音は、ブラウンと呼ばれる伝説的なソ連の暗殺者の正体を明かしうるものだという。カーターはブラウンが近く英国で動くと見ており、ジェーンはその一味に連れ去られたと考えている。録音を隠してくれていることを願うしかない。
蜂蜜を作る平凡な夫婦が、一回の夕食で本物のスパイ候補に変わってしまう。
カーターは二人を巻き込むまいとするが、トミーとタペンスはジェーンと録音を捜し、ブラウンの一味に潜り込む道を選ぶ。トミーの旧友アルバートは学校の理科教師で、実験室と暗室を備えており、二人の助けになる。
トミーはタペンスを襲った男を追い、のぞき見ショーの看板がある暗い入口へ入っていく。タペンスは、事件に関わるオペラ歌手の秘書を装って近づく。終盤、二人はそれぞれの標的に正体を見破られそうになり、危機のまま第1話は終わる。
トミーとタペンス 第1話「秘密機関(1)」の感想まとめ
今回いちばん動きが大きかったのは、やはりタペンスです。賭場で目的をしゃべってしまうのは、無謀と言われても仕方のない行動です。それでも、あそこで首をつかまれたからこそ、タペンスは「これは遊びではない」と体で知ることになったのだと思います。
対してトミーは、蜂蜜商売と、おじの部署での職探しを抱えて、事件から距離を取ろうとしています。ところが、妻が追われる側に回ると、手を引くより一緒に逃げるほうを選んでいます。後半で彼が自分から男を追って暗い入口に入っていくのは、その延長に見えます。
カーターの立場も気になります。部下が撃たれ、録音の行方も分からない状況で、素人の甥夫婦に全部を話したのは、ほかに手がなかったからだと受け取りました。止めたい気持ちと、使わざるをえない事情の間で揺れているのが、夕食の場面のあらすじからも伝わってきます。
もう一つ、ジェーンが残した本と蜂の箱という、ごく日用品に近いものが手掛かりになっているのが面白いところです。息子は寄宿学校で、家には夫婦だけ。その暮らしの延長に事件が入り込んでくるので、スパイものでありながら、台所や庭のすぐ隣で話が進む感じがします。そして引きでは、二人が別々の場所で同時に追い詰められます。合流できるのかどうかが、気になるところです。
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