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クルミットです♪
パリ帰りの列車で、向かいの席の若い女性が消えた。気になって仕方がない妻タペンスと、蜂蜜の商売で頭がいっぱいの夫トミー。ごく普通の中年夫婦が、冷戦下のスパイ事件に飛び込んでいくBBCのドラマ「アガサ・クリスティー トミーとタペンス ―2人で探偵を―」です。
このページでは全6話のあらすじと感想をまとめています。前半3話が『秘密機関』、後半3話が『NかMか』。最終回の節と各話記事には犯人のネタバレがあります。
全6話のあらすじ一覧
全6話は二つの事件でできています。第1〜3話の『秘密機関』では、列車から消えた女性ジェーン・フィンと、ソ連の伝説の暗殺者「ブラウン」の正体を示す録音を追います。第4〜6話の『NかMか』では、海辺の町の下宿屋サン・スーシに潜むソ連のスパイ「N」を探し、盗まれた爆弾と姿を消した科学者の行方を追います。どちらも3回で一つの事件が完結し、途中の回は危機の場面で次回へ続きます。
第1話
秘密機関(1)
第2話
秘密機関(2)
第3話
秘密機関(3)
第4話
NかMか(1)
第5話
NかMか(2)
第6話
NかMか(3)
NHK BSでの放送情報
NHK BSで2026年11月6日(金)から毎週金曜の夜10時45分に放送です。全6回、二か国語放送(吹替・字幕)。日本では2015年にNHK総合で初めて放送されました。
どんなドラマ?
アガサ・クリスティーが生んだ夫婦探偵トミーとタペンスを、1952年のイギリスに置き換えたドラマです。好奇心旺盛で行動派のタペンスと、慎重で少し要領の悪いトミー。トミーのおじカーターは、軍の極秘の部署「3階」を率いていて、素人の甥夫婦が首を突っ込むのを止めようとしますが、二人は聞きません。
夫婦のかけ合いと冷戦スパイもの
暗殺者や核爆弾といった物騒な題材を扱いながら、空気はどこか軽やかです。変装や潜入でへまをしては危機に陥り、それでも夫婦の機転で切り抜けていく。寄宿学校にいる息子ジョージの存在が、事件に巻き込まれた二人の弱みにもなります。原作の小説とは時代設定や結末が違うところもあるので、原作を読んだ方も新しい気持ちで楽しめます。
相関図
ベレスフォード夫妻と、二人を見守る(止めたい)カーター、頼れる友人アルバートの関係です。
キャスト・登場人物
トミー・ベレスフォード(演:デヴィッド・ウォリアムズ/声:大塚明夫)

タペンスの夫。蜂蜜作りなど新しい商売を次々に始めますが、商才はいまひとつ。妻に引っ張られる形で諜報活動に関わり、思わぬ力を発揮していきます。
タペンス・ベレスフォード(演:ジェシカ・レイン/声:世戸さおり)

トミーの妻。好奇心旺盛で機転が利き、推理小説が大好き。列車で消えた女性のことが頭から離れず、乗り気でない夫を巻き込んで事件に飛び込みます。
アンソニー・カーター(演:ジェームズ・フリート/声:浦山迅)

トミーのおじで、軍の極秘部署「3階」のトップ。素人の甥夫婦が危険な任務に関わることを心配し、勝手な行動に頭を悩ませます。
アルバート・ペンバートン(演:マシュー・スティア/声:佐久田脩)

トミーの友人。学校の理科教師で、実験室や機材を使った工作で夫婦の捜査を助けます。
作品を振り返っての感想
この作品の魅力は、なんといってもトミーとタペンスの夫婦の形です。先に飛び出すのはいつもタペンスで、トミーは後から追いかける。それでも最後に危険な役を引き受けるのはトミーで、二人のどちらが欠けても事件は解けません。言い合いをしながらも、相手が危ないと分かった瞬間に迷わず助けに行く。その関係が全6話を通して少しずつ深まっていきます。
スパイものとしては、正体を隠した敵がすぐそばにいるという緊張が両方の事件に共通しています。信頼されていた人物、人の良さそうな下宿の客。疑うべき相手と信じたい相手の区別がつかない中で、素人の二人だからこそ気づける小さな違和感が手掛かりになっていくのが面白いところです。
そして、事件が終わるたびに二人が「これからも続けたい」と前を向くのがいい。平凡な暮らしに戻るより、危なくても刺激のある日々を選ぶ夫婦の姿に、思わず応援したくなりました。
二つの事件の結末【ネタバレ注意】
『秘密機関』(第3話)ブラウンの正体
息子ジョージを人質にされたトミーは、一味に命じられて「3階」の極秘ファイルを盗み出すことになり、事情を知ったタペンスも協力します。やがて二人は、ジェーンが残した録音の隠し場所を突き止めます。いったんはジュリアスがブラウンだと名乗り出ますが、二人は納得しません。本当のブラウンは、頼りにされていた専門家の一人ピールでした。訪英中のアメリカの要人の警護役として標的のすぐそばにいたピールの暗殺を、二人は阻止します。
『NかMか』(最終回・第6話)Nの正体
海辺の町で捕らわれたトミーは、行方不明だった科学者ギルバートとともに脱出します。ソ連のスパイNの正体は、タペンスが疑っていたとおり下宿の客スプロット夫人でした。爆弾と政治犯の交換を求めるNとの取引の場で、タペンスは格闘の末に身を守り、作動し始めた爆弾はトミーが青い線を切って止めます。事件の後、二人は探偵事務所を開く計画を語り合います。
作品の基本情報
| 作品名 | アガサ・クリスティー トミーとタペンス ―2人で探偵を― |
|---|---|
| 原題 | Agatha Christie's Partners in Crime |
| 制作国 | イギリス(BBC One) |
| 放送年 | 2015年 |
| 話数 | 全6話(秘密機関3話+NかMか3話) |
| 原作 | アガサ・クリスティー『秘密機関』『NかMか』 |
| 主演 | デヴィッド・ウォリアムズ、ジェシカ・レイン |
| 日本での放送 | NHK BS(2026年11月6日から)ほか |
番組情報・キャスト・吹替表記:NHK公式。各話の情報:英語版Wikipedia。
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